家の定期修繕を計画して経年劣化から資産価値を守る

念願のマイホームを手に入れても、定期的にメンテナンスしなければ、35年を待たずに暮らすのが困難になるほど劣化します。

マンションは、定期的な外観の大規模修繕が行われるので、経年劣化による住宅の修繕計画を自ら行うことはありませんが、一戸建ての場合は自分で計画して修繕作業を進めなければなりません。

特に気を付けたいのが雨漏りで、マンションは最上階以外の部屋は屋根がないので雨漏りの心配がありませんが、一戸建ての屋根やルーフバルコニーは劣化による雨漏りが起きる可能性があります。

今回は築35年経過した実家の経年劣化して発生したトラブルをいくつか紹介します。

雨漏り

家のトラブルで最も厄介なのが雨漏りで、雨漏りが発生するとカビや蚊が大量に発生するなど、快適なマイホーム生活が一変します。

私の実家は1階が工場の鉄骨造なので、瓦の屋根ではなくルーフバルコニーのような屋上のある家で、子供の頃は水遊びをして遊びました。

そんな思いでのある屋上も、家が完成してから10年も経過しないうちに雨漏りを起こし、天井に黄色いシミのようなものが現れました。

夏場になると、屋根裏で蚊が大量発生しているのではないかと思うくらい、毎日蚊がでるのでベープマットが欠かせなくなりました。

専門の業者に調べてもらうと屋上のコンクリートに亀裂があり、そこから雨がしみ込んでいるとのことです。

防水加工が不十分らしく手抜き工事に近いものがあるそうですが、屋上は排水口が塞がり水が流れなくこともあるので、定期的にメンテナンスをすることを勧められました。

雨漏りの酷い箇所は壁にカビが生えたり、廊下の床が雨水に濡れてめくれ上がるなど、とにかくひどい状況でした。

屋上の修繕をすることで雨漏りはしなくなりましたが、一度雨漏りが発生すると壁や床に被害が及ぶので、ルーフバルコニーのある家は定期的に検査をしてもらうことをおすすめします。

かの元大物歌手の豪邸も経年劣化によりルーフバルコニーから雨漏りが発生するくらいなので、我々一般庶民の家はなおさら雨漏りに注意しなければなりません。

水回り

住まいは水回りから悪くなることが多く、水漏れや水の出が悪くなることがあります。

水漏れは、給水ホースの接続部分の緩みやパッキンの劣化で起きますが、トイレの便座そのものが経年劣化により割れて、水漏れを起こすこともあります。

実家で発生した水回りのトラブルは、陶器製トイレの便座とタンクを境に割れ、排水する度に水が漏れる現象が起きました。

今住んでいるマンションのトラブルは、マンション全体で水の出が悪くなるということがありましたが、これはバルブの不具合で部品を交換することで解決しました。

水回りで何か異変を感じたら大事に至る前に早急に対応してください。

フローリング

実家の廊下は床が抜けるほど痛んでしまい、廊下を歩くのが怖くて仕方がありません。

木材の床が傷むのは仕方ないことですが、床が抜けそうになるほど傷んだ原因は、小学生の頃に階段を3段飛ばして着地するということを何度も繰り返していたからです。

子供はとにかく元気で、家の中でジャンプしたり走り回りますが、子供の弱い力でも負荷が蓄積し続けると家を傷めることになります。

中古物件はリフォームを

住まいは築10年を超えると徐々に劣化しますので、築年数が長い住宅は積極的にリフォームすることをおすすめします。

築35年が過ぎた実家は、屋上からの水漏れだけでなく壁の隙間から雨水がしみ込むなど、快適な生活とは言えない状況です。

家は雨漏りを起こすとカビが発生して体調を崩すことになるので、築年数が10年未満と浅い中古物件を購入する時は、最低限屋根や外壁などのコーティングをすることをおすすめします。