デザインだけで選んではいけないホットプレートの選び方

ホットプレートと言えば昔から象印やタイガーなどの日本製が有名ですが、今では雑貨屋やインテリアショップなどで売られている、オリジナルブランドや海外製品が注目されています。

デザイン性の優れた製品が増えることは消費者にとって喜ばしいことですが、調理家電を選ぶ上で重要なのは製品の仕様や耐久性、使い勝手が重要だということを忘れてはいけません。

もちろん、家電製品を選ぶ上でデザインというのは重要なポイントですが、価格が安くて可愛いからと使い勝手や安全面などの品質をおざなりにすると、使えなくて損することがあります。

そこで今回は、数多く販売されているホットプレートのなかから、一人暮らしの方はもちろん家族や友達と楽しめる、人気の商品をいくつかピックアップして紹介します。

デザインが人気のホットプレート

多くのレビューサイトで高く評価されているホットプレートに、オランダ製のPRINCESS(プリンセス)と、BRUNOのコンパクトで人気の高いホットプレートがあります。

どちらも今までの日本製ホットプレートにはないデザインで、注目度の高い製品に間違いありませんが、本当にこれが自分に必要なのか使用する目的を良く考えて購入してください。


プリンセス

従来のホットプレートと言えば、使用後は大きな本体が邪魔になるので箱の中に入れて収納するものですが、プリンセスはそのデザイン性の高さから常にテーブルの上に置いて利用する人もいます。

昔ながらのデザインのホットプレートは、お好み焼きや焼肉を家庭で楽しむ為の物というイメージですが、プリンセスはお店で食べる鉄板焼きの雰囲気を楽しめる製品です。

プリンセスの中央には余分な脂を落とす穴が空いているので、油が大量に流れ出る韓国料理のサムギョプサルなど、ホットプレートが苦手とする料理を簡単に家庭でも楽しむことができます。

その反面、以前のプリンセスでパエリアやもんじゃ焼きをすると中央の穴に落ちてしまうという欠点がありましたが、ストッパーが発売されてからは中央の穴を気にすることなく料理を楽しめるようになりました。

器が意外と小さいので油が大量に出る料理をする時は気を付けなければなりませんが、従来のホットプレートとは違い邪魔にならないデザインなので、テーブルの上に常に置くこともできます。

プリンセスとデザインが非常に似ているホットプレートがアイリスオーヤマから安価で販売されましたが、熱でプレートが曲がる恐れがあることやプリンセスとは違う安さを感じるデザインなのでおすすめできません。

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BRUNOコンパクトホットプレート

人気の雑貨屋で売られているBRUNOのコンパクトホットプレートは、その可愛らしいデザインと豊富なオプションプレートが人気で、累計販売台数が40万台を超えた売れ筋商品です。

コンパクトホットプレートには、標準で平面プレートとタコ焼きプレートが付属しているのですが、別売りのプレートを使用すればライスバーガーやパンケーキなども簡単に作ることができます。

本体の作りが火力調整機能しかない非常にシンプルな構造ですが、本体の機能不足を仕切り鍋やグリルプレートなどの豊富なオプションでカバーしているのが特長の人気製品です。

コンパクトホットプレートは、お好み焼きや焼きそばを楽しむなら同時に2人が限界ですが、グランデサイズなら1.5倍もの大きさになるので、子供のいる家族ならグランデサイズがおすすめです。

ただし、コンパクトホットプレートにはホットケーキや目玉焼きが綺麗に焼ける丸型が開いたプレートがあるのに対し、グランデサイズは仕切り鍋とグリルプレートしかないので、目的に合わせて製品を選ぶ必要があります。

単身者が使うならコンパクトサイズのホットプレートでも良いのですが、グランデサイズの方がプレートを手で外せるので、毎回キレイに洗いたい人はグランデサイズがおすすめです。

因みに、コンパクトサイズホットプレートならたこ焼きが24個同時に焼けるのに対しグランデサイズは35個にも増えるので、大人数でたこ焼きパーティ―をするならグランデサイズがおすすめです。

BRUNOのホットプレートを買うメリットは可愛いデザインや豊富なプレートではなく、女子に人気な製品なだけにBRUNOを使用した調理本が沢山出版されているという点ではないでしょうか。

BRUNOのホットプレートを購入したものの、定番料理である焼肉、お好み焼き、焼きそば、もんじゃ焼きだけしか作らないのは勿体ないので、是非書籍も合わせて購入してみてはいかがでしょうか。

BRUNO コンパクトホットプレート レッド BOE021-RD

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定番のホットプレート

ホットプレートの定番と言えば象印やタイガーで、デザイン性はともかく長く安定した使い方をしたいのであれば、昔ながらのタイプを販売する両社どちらかの製品を選んでください。

定番なホットプレートもプレートを交換できるように進化しているのですが、焼肉プレートはメーカーにより仕様の違いがあり、タイガーは全面なのに対し象印はハーフプレートを採用しています。

プレート交換が可能なため本体とプレートの間に食べ物は入り込む可能性があることや、調理加減のわかるグラスリッドではないことが残念なポイントですが、製品としては安定して使えます。

これは個人的な印象ですが、大人数で箸をつつきながらホットプレートを楽しむなら全面プレートのタイガーがおすすめで、夫婦二人がそれぞれの領域を設けて料理を食べたいなら象印がおすすめです。

IH調理器にもなるホットトプレート

ホットプレートの利用頻度や収納場所を考えると、欲しいけど少し手を出しにくいなと思う人は、卓上IH調理器として使えるパナソニックのIHホットプレートがおすすめです。

一般的に、お好み焼きやもんじゃ焼きをするホットプレートは月に数回利用する程度ですが、お湯を沸かしたり炒め物料理にも使えるパナソニッのIHホットプレートなら毎日使うことができます。

パナソニックのIHホットプレートは、熱効率の良いIHを熱源にしているので火力が強いですし、ヒーターを過熱するホットプレートとは違いプレート自体を熱源とするので温度むらが少なくなります。

パナソニックのIHホットプレートは、ガラストップがフラットなので掃除がとてもしやすいですし、自動切タイマーやカウントタイマーなどの機能が付いているのでとても便利で安全です。

このIHホットプレートに標準で付属しているプレートの数は多くありませんが、天ぷら鍋やたこ焼きプレートなどのオプションも豊富ですし、鍋料理に使うステンレスやホーロー製の鍋も使うことができます。

IHホットプレートで天ぷらをする時の注意ですが、専用の鍋でないと温度センサーが正しく動作しない場合がありますので、必ずメーカー推奨の天ぷら鍋を使うようにしてください。

因みに、パナソニックIHホットプレートKZ-HP1100とKZ-HP2100の違いは、鍋料理に使える鍋が付属しているかしないかの違いなだけなので、安いKZ-HP1100を購入し好きな鍋を購入することをおすすめします。

ダブルIHが使えるホットプレート

PanasonicのIHホットプレートKZ-HP2100はとても便利な製品ですが、黒色で高さのある本体はかなりの存在感があるため、プリンセスの様に日常的にテーブルの上に置いて利用する感じではありません。

KZ-HP2100が発売されてから5年、業界初となるダブルIHを搭載しデザインを白くスタイリッシュにしたデイリーホットプレートKZ-CX1がパナソニックから発表されました。

このデイリーホットプレートは、日常的に使われることのないホットプレートの常識を覆すために開発された製品で、常にテーブルの上に置いて使えるようなデザインとダブルで使えるIHが特長です。

プレートと蓋が分離できないので洗う時や外す時が少し大変ですが、安物プレートとは違い重量感のあるプレートなら熱で曲がる心配がなく美味しく焼けるので、長く使うことができます。

常にテーブルの上に置いて便利に使いたいと思う方は最高級のホットプレートKZ-CX1を、月に何度か家族でお好み焼きや焼肉を楽しみたいという方は、価格の安いKZ-HP2100をおすすめします。

デザインがスタイリッシュになりIHがダブルで使えるパナソニックの便利なホットプレートKZ-CX1について詳しく知りたい方は、こちらの関連記事を合わせてお読みください。

パナソニック IHデイリーホットプレート ホワイト KZ-CX1-W

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