海水浴や温泉旅行で宿泊する部屋にある、木製で地味な雰囲気のシルエットパズルタングラムは、実は図形が得意な子に育つ知育玩具として、教育熱心な親御さん達の間で話題になる程の人気アイテムです。
その地味な風貌のパズルとは裏腹に難易度が高いので、図柄を完成させることができず挫折した方も多いのではないかと思いますが、思考力が柔軟な幼児期の子供は簡単に完成させてしまうことがあります。
時間をかけて遊ぶことでタングラムの面白さに気が付いてもらえるはずですが、地味な雰囲気の木製パズルでは子供の好奇心を刺激しにくいのか、なかなか遊んでくれないケースもあるようです。
楽しく進化した公文のタングラム
シンプルでありながら難易度が高く奥が深いパズルのタングラムは、図形を理解できるようになる3歳から遊ばせると効果的ですが、いきなり地味なデザインの玩具を渡されても喜んではくれないので、商品選びはとても重要で失敗できないミッションです。
知育玩具と言えば温もりを感じられる木製が良さそうなイメージがありますが、手に触れた感触で刺激を受けるのは1歳までで、3歳児受けをする可愛いデザインで面白い仕組みがなければ魅了することはできません。
くもん出版のタングラムとピースだけで遊ぶ他社製品との違いは、海やお花畑などのイラストが描かれたガイドボードが付属している点で、ピースと組み合わせることで初めての子でも何となく遊ぶことができます。
くもん出版のタングラムは、無駄に脳を消耗しないようにガイドボード毎に使用するピースが明記されていますし、小さな子供がステップアップしながら遊べるように、難易度が異なるガイドボードが多数用意されているので大変おすすめです。
タングラムの適正年齢
一般的に図形などを理解できるようになるのは3歳からですが、0歳の頃から幼児教室に通う子なら2歳からでも遊べるだけの知能があるので、本気で知育をするなら早めに購入するのがおすすめです。
ただ、三角形などの基本的な図形や果物の形をしたキューブを穴に入れる遊びができなければ、タングラムで遊べるだけの経験を積んでいないということなので、まずは積み木やキューブで遊ばせてください。
物を積む作業は知育の基本なので積み木遊びはとても重要なのですが、立方体や直方体など天地の向きが同じ物だけでなく、三角形や台形を混ぜて物には形の違いや向きがあることを認識してもらう必要があります。
物の形や上下が理解できるようになれば、幼児向けのパズルもできるようになりますし慣れてくればタングラムの遊び方も理解できるようになりますが、そこまで到達するには大人のサポートも必要になります。
遊んでもらうための工夫
我が子は同じ知育玩具で長く遊ぶタイプではありませんし、この手の物は遊べるようになるまでが消費期限と考えているので、推奨年齢よりも一年程度早いタイミングで購入し、気が向いた時に遊ばせるようにしています。
子供は親がしていることを真似したがるので、最初の頃は意識的に親がタングラムで遊ぶことにしていましたが、次第に面白さを実感できてくると何も言わなくとも自ら取り出してやるようになりました。
意外と大切なのが収納方法で、遊んでもらいたい知育玩具は一番長い時間を過ごすリビングに置くことが鉄則ですが、整理整頓を気にして収納ボックスに入れて保管するのは逆効果になるのでおすすめしません。
子供が遊びたい玩具は収納ボックスに入れて納戸に保管しても出してきますが、親が遊んでもらいたいと思う知育玩具は子供の視界に入る場所にないと手にしないので、リビングに置く家具や収納の配置が鍵となります。
大人の脳トレにタングラム
タングラムは幼児向けの知育玩具ですが、全てのピースを使うガイドボードは大人でも解くのに時間がかかる難易度もあるので、物忘れが気になりだしたら子供と一緒に遊んでみると良いかもしれません。
脳のIQは図形や記号などの複数の領域に分類できるので、タングラムが記憶力が低下した脳の衰えの防止に役に立つかは不明ですが、十分に思考を働かせる遊びは大人でも十分に楽しめます。
ひとつ注意する点は、難易度が高くて解けない問題を長時間やり続けるのは逆に脳のストレスになるので、遊ぶ人のレベルに合わせて問題を選ぶことが子供の知育や大人の脳トレで大切なことです。