買い与えた知育玩具が無駄にならないために、知育玩具は必ず子供と一緒に遊びながら研究することにしているのですが、今回紹介するPLAYSTIXは大人でも面白いと感じるくらい奥が深くて夢中になれるブロックです。
ブロックと言えば四角いピースを組み合わせて遊ぶのが一般的ですが、PLAYSTIXは長さが違う七種類の棒をログハウスを組み立てるが如く交互に重ね、立体的な物体に完成させる新感覚な知育玩具です。
ジョイントに力を必要とするブロックと違いPLAYSTIXは、スティックを重ねたり並べるだけで誰でも簡単に建物を建てたり乗り物をつくることができるので、小さな子でも入りやすいのが特徴です。
スティックだけで表現するブロック
立体的な四角いブロックは、実は立体的な物を作る発想に至るまでのハードルが高く、初めて遊ぶ時は平面的な作品作りになるので、その面白さに気が付いてくれるまで時間がかかる玩具です。
その点、7種類のスティックを交互に向きを変えてジョイントしながら遊ぶPLAYSTIXは、必然的に作品が立体物になるので最初から空間認知能力を鍛えることができる優れた知育道具です。
空間認識能力とは、向き、位置、長さ、形状、間隔などから物体が空間を占めている状態や関係を正確に把握したり認識する能力のことで、幼少期から鍛えることで普段の生活で必要なのはもちろん、学校の勉強や将来の仕事に役立ちます。
同じ長さのスティックを交互に向きを変えて接続すればログハウスのように壁を作ることができますし、接続ポイントの位置を変えたり異なる長さを使えばピラミッドや屋根の形にすることができます。
下の画像は説明書の見本をみながら4歳の娘が作り上げたテーブルと椅子ですが、他にも橋や車などPLAYSTIXの可能性を理解しやすい作品が紹介されているので、目標を決めて遊ぶことができます。
PLAYSTIXは基本的にステックを重ねて遊ぶブロックですが、下の画像の犬のように重ね方次第では縦方向に棒をパチッと完全に固定することができるので、四足歩行の動物やテーブルなども作ることができます。
下の作品は何をイメージして作り上げた物なのか良くわかりませんが、PLAYSTIXを購入したばかりの頃は見本と同じ物を完成させるのではなく、仕組みを理解してもらうため自由に遊ばせることが大切です。
PLAYSTIXで遊ぶことに慣れてきたら、見本の作品を真似してみたりアレンジすることで更に理解が深まるので、親子ペアで簡単なサンプルから完成させてみるなど、ステップを決めてあげることも重要です。
子供に知育玩具を買い与えただけで満足してしまうのが普通ですが、まずは親子一緒に遊んで仕組みを理解し、工夫をしながら最終的なゴールにたどり着くまでの道のりを考えてあげる必要があります。
空間認知能力を鍛える
PLAYSTIXは、スティックを支える柱までの距離、角度、位置、重心など、複数の要素を考慮した上で物体を完成させる必要があるので、通常のブロックよりも高度な空間認知能力を必要とする知育玩具です。
月齢48か月になると手先は随分と器用になりますが、全体のバランスを考えて組み立てるのが難しいらしく、時には崩れてしまいイライラすることもありますが、それもひとつの良い経験になります。
作品をリアルに表現するという意味ではレゴブロックが優れていますが、基礎となる土台を作りバランスを考えながら立体的に構造を考えるPLAYSTIXの方が、空間認知能力を鍛えるという意味では優れています。
それぞれの知育玩具には何らかの効果があるので、どちらが優れているのか比較する意味はありませんが、ブロックの特性を知り遊ぶ目的などを明確にすることで、子供に対してより効果的に投資することができます。
対象年齢は4歳以上
知能の発達度合いで言えば、PLAYSTIXそのものは3歳からでも十分に遊べる知育玩具ですが、黄色や水色などの短いスティックは小さな子が飲み込んでしまうので、対象年齢は4歳以上に設定されています。
3歳になれば何でも口に入れて確かめる時期ではなくなりますが、赤ちゃんの頃の本能が僅かに残るのか稀に玩具を舐めたりしますし、歯ブラシと同じ要領で咥えたまま転んでしまうと命に関わります。
短いスティックを除いて大人がいる時だけ遊ばせるという方法もありますが、子供は何故か大人が目を離した隙を突いて危険なことをしようとするので、物事の判断ができるようになる4歳以上がおすすめです。
特に小さな姉妹や兄弟がいるご家庭は、子供達だけで遊ばせたり手が届く場所に置くと口に入れて可能性があるので、手が届かない場所ではなく目に入らない場所に置いて大切に保管してください。
ボーネルンド ポピュラープレイシングス (POPULAR PLAYTHINGS) プレイ・スティックス 4歳頃 PPT90000