幼児期の知育に良いと言われるパズルですが、知能の発達レベルに合わせた難易度の物を買い与えないと、遊んでくれないばかりか逆効果になりかねないので製品の選び方はとても重要になります。
例えば、細かいピースを組んで遊ぶジグソーパズルは趣味として申し分ありませんが、絵柄をヒントに組むことしかできないので、形状の違いや向きを認識する能力を鍛えることができません。
他にも、日本地図の世界地図や立体的な地球のパズルなどがありますが、いきなり学習目的で小学生が習うことをやらせても興味を持たないので、好きな動物やキャラクターの簡単なパズルがおすすめです。
難易度が高いジグソーパズル
事は試しに好きなディズニープリンセスのアリエルと、ラプンツェルのジグソーパズルを子供にプレゼントしてみましたが、難易度が高くとても幼児には遊べそうにないので大人が楽しむことにしました。
ファミリーレストランのお子様ランチに付いてくるジグソーパズルなら、ピースの絵柄が大きく数が少ないので子供でも遊ぶことができますが、形状を正しく認識する要素が欠けてしまいます。
パズルで遊んでもらうために好きな絵柄や簡単な難易度の物を選ぶことも重要ですが、外枠から組んだ方がやりやすいという脳を使わないコツがある遊びは、あまり知育に向いているとは言えません。
人生初めてのパズルを買う時は、分かりやすい絵柄でピースが大きく形がそれぞれ違う幼児向けがおすすめで、動物や自動車など概念を育てるのに役に立つデザインをおすすめします。
幼児向けのパズル
ジグソーパズルだと難易度が高いため、部位や色で分類したり外枠から攻める必要がありますが、幼児向けのパズルはピースが大きくボードに分かりやすいヒントがあるので、ピース選びに迷うことなく遊ぶことができます。
幼児向けパズルには年齢で選ぶべきピース数の目安があり、2歳から3歳まで20ピース、3歳から6歳まで40ピース、4歳から7歳までが60ピースとされていますが、図形が得意な子であれば3歳でも80ピースを簡単にクリアします。
人生初のパズルを買うならクリアしやすい10ピース前後の物がおすすめですが、早期知育が目的なら大きな型にピースをはめるベビーパズルやシルエットピース、顔のパーツを入れ替えて遊ぶタイプなどもあります。
子供にパズルが楽しいと感じてもらえれば何度も繰り返し遊びますが、いきなり80ピースの超大作を選んだり日本や世界の地図をパズルで勉強してもらうことを考えると、かなりの確率で失敗するので注意してください。
買い与えたパズルができないからと心配する方もいますが、失敗で経験を積み試行錯誤しながら徐々に上達する手助けをするのが知育玩具の役割なので、焦らずにまずは一緒に遊んでみてください。
キューブパズル
キューブ型パズルは絵柄をヒントに作品を完成させる玩具なので、ピースが少ない幼児向けの簡単なジグソーパズルというイメージがありますが、底面や側面を意識させることで空間認知力を鍛える効果があります。
我が家で使用しているディズニープリンセスのキューブパズルは二歳の時に用意した物ですが、最初の頃は絵柄を合わて遊ぶよりも高く積み上げることに夢中でしたが、次第にステップをクリアするようになりました。
ディズニープリンセスのキューブパズルには6種類のステップがあり、キャラクターを探して面を揃えたり、数字やアルファベットを順番に並べたり、難易度が違う絵を揃えて遊ぶことができます。
集中力と絵柄の認識力を鍛えるという意味では平面の幼児向けパズルと同じですが、キューブパズルの使い方次第で記号の知能因子を鍛えたり、文字や数字を覚えるのに使えるので何かと便利です。
幼児おすすめパズル
知育に役立つ幼児向けパズルは沢山ありますが、動物の名前を覚えるのが得意で図形の知能が発達する3歳なら、8+12+16ピースの動物パノラマパズルがおすすめで、2歳なら積んで遊べるキューブパズルがおすすめです。
パノラマパズルはピース数が違うパズルをセットにした幼児向けパズルで、動物の名前を覚えながらステップアップすることができるのですが、完成した台紙同士を接続することで動物園を再現することができます。
幼児向けパズルは物の形を認識する知能の発達に役立つ玩具ですが、それと同時に動物や乗り物を認識する力を鍛え、更に新しい概念を覚えるのに役立つ知育玩具の王様と言えます。
早期幼児教育で九九や俳句の暗唱ができるのも素晴らしいですが、幼児期の生活で活用する機会がないことを一生懸命するよりも、好きなキャラクターや動物の図柄を揃えるパズルをした方が圧倒的に知能を発達させる効果があります。