本当にテントが作れるの!?新感覚のチューブブロックで遊んでみた

幼児向け知育玩具の王様と言えばブロックですが、四角いピースを組み合わせて遊ぶ物だけでなく、図形同士をマグネットで接続するマグフォーマや日本生まれのLaQなど、コンセプトが異なる製品が多数あります。

今回紹介するのは、チューブ同士を接続してテントやロケットを作ることができる話題のブロックで、自分で作り上げた作品のなかで遊ぶことができるという、今までにはない感覚で遊ぶことができる知育玩具です。

ブロックは安全性や適正年齢を考慮しながら選ぶことが重要ですが、そもそも興味を持たなければ遊んでくれいませんので、秘密基地づくりなど子供が好きなことに直結する物にした方が長持ちします。

細く短く折れやすい

チューブ式ブロックは複数のメーカーから販売されているので製品選びに迷いましたが、今回はインスタグラムで紹介されていて7色のカラフルなチューブ、ジョイントパーツ、収納カバンがセットの物を購入しました。

ところが、通販サイトで紹介されていたイメージ画像よりも随分と細く短いので、本当に子供が入れるサイズのテントやロケットなどが作れるのか、疑問に思いながらも遊んでみることにしました。

Lon-Bi接続例

チューブは柔らかい素材のシリコン製で、ストローのように曲げたりハサミで切断することができるのですが、強度や弾性がないので力を入れすぎたり重みがありすぎると折れてしまいます。

商品サンプルのイメージ画像と大分違うなというのが正直な印象ですが、構造を良く考えたり弾性を上手に利用すれば、子供がなかで遊べるサイズくらいの秘密基地くらいなら作ることができました。

抜き差しに力が必要

チューブは六方向にジョイント可能なパーツで接続する訳ですが、幼稚園児がいきなりテントやロケットなどの構造物を作れるはずもないので、まずは大人が一緒に遊んであげることが大切です。

チューブの穴がジョイントパーツよりも小さい時があり、子供ひとりでは抜き差しができない場合があるのですが、力任せに抜いた拍子に勢いで手や顔を怪我する恐れがあるので、遊ぶ前にレクチャーが必要になります。

Lon-Biのカラフルな接続パーツ

カラフルで小さなジョイントパーツは、これだけで遊べてしまうのが子供でいくつか紛失してしまう可能性がありますが、チューブを切断して接続できるように少し多めに含まれています。

このジョイントパーツはカラフルで面白い形をしているので、アメと勘違いして口に入れて誤飲をしないように、小さなご兄弟がいるご家庭は十分注意しながら遊ぶようにしてください。

チューブが足りない!?

ロケットや秘密基地などの大型な作品を作るには多くのピースを使用するので、少しでも節約しようと土台に使用するチューブの数を少しでも減らそうとすると、重みで歪が生じ重心が傾いてバランスを崩してしまいます。

大型な作品の土台を安定させるためにはマス目を正方形にする必要がありますが、それだけ多くのチューブを使用することになるので、制作途中でピースが足りなくなることが良くあります。

テントも作れるチューブ式ブロックlon-bi

小物作品なら問題ありませんが、チューブ型ブロックをご購入される方の多くは秘密基地やロケットなど、子供が喜ぶ大型作品の創作を目的にするはずなので、予め2セット分用意した方が良いと思いました。

正直、屋根付きの四角い部屋を作るためだけに複数のセットを購入するのは勿体ない気がしますが、中途半端な大きさの作品作りになるのを避けるなら、チューブはできるだけ用意すべきです。

大型作品は自立が苦手

ジャングルジムのような立方体の集合体や、垂直に伸びる円柱なら割と安定した自立が可能ですが、ロケットなどチューブを曲げる作品は歪みとの戦いでバランスを保つのがとても困難です。

その一番の理由は作品の自重で歪んでしまうチューブの強度ですが、他にもジョイントパーツの角度合わせの難しさやピースの長さが不揃いなど、様々な要素が絡んでいます。

Lon-Biのパイプは二種類の長さがある

オンラインストアのイメージ写真をみてチューブ型ブロックの購入を決めた訳ですが、想像よりも大物作品作りが難しいので傘や鞄などの小物作品作りを目指した方がストレスを感じないのではないかと思います。

単純な四角形の部屋や垂直の円柱くらいなら子供一人でも作り上げることができますが、ロケットなどの湾曲した大型作品は二人で作るか横に倒してから制作するのがおすすめです。

子供の想像力があれば遊べる

大人視点で評価するとチューブ型ブロックは遊びにくさを感じますが、何事にも常識に囚われない子供の自由な想像力や発想があれば意外と楽しめるみたいで、購入して損した気分にはなりませんでした。

例えば、硬いサランラップの芯をハンマー代わりに接続しにくいジョイントパーツとチューブをつなげてみたり、5本のチューブを輪ゴムで束にしてシャボン玉を吹いてみたりと自由な使い方をしていました。

他にも、子供の頃に良く遊んだケンケンパの輪にしたり輪投げにしてみたりと、定型通りの使い方しか考えられない大人と違い割と柔軟な発想で楽しんでいたように思えます。

テントや秘密基地のような大型の作品でも、長いチューブを半分に切断してマス目を小さくしながら組めば頑丈に作れそうですが、そこまで労力をかけるよりも子供の自由な想像力に任せて遊ばせた方が良さそうです