空港と言えば本来は飛行機に乗るために行く場所ですが、大規模な空港になるとショッピングを楽しんだり、飛行機を見ながら食事をすることができます。
また、羽田空港にはキッズスペースはもちろん、プラネタリウムやフライトシミュレータ、ANAやJALの飛行機を間近でみることのできる見学コースもあります。
今回は、飛行機に乗らなくても子供と楽しむことのできる人気スポット羽田空港へ、サイベックスミオスのベビーカーを持参して遊びに行きました。
電車は乗り換えが大変
都営新宿線馬喰横山駅で京急線直通羽田空港行きの都営浅草線に乗り換えましたが、移動は電車よりもリムジンバスの方が便利だと思いました。
特に大変だと感じたのは電車の乗り換えで、都営浅草線東日本橋駅は上下線のホームが分離されているので、新宿線の改札からベビーカーを押しながら品川方面のホームへ行くには、一度外に出なければなりません。
半蔵門線の住吉駅から本八幡方面へ向かう都営新宿線に乗り換える苦労を考えると楽ですが、ベビーカーで羽田空港へ向かう人には大きな時間のロスになります。
電車は事故や故障が起きない限り定刻通りに運行するので時間の計算がしやすい乗り物ですが、大きな荷物を持ちながらベビーカーで移動するにはかなりの覚悟が必要です。
今回は羽田空港へ遊びに行くだけなので大きな荷物はありませんでしたが、トランクとベビーカーを押しながらの電車移動は想像しただけでも疲れてしまいます。
旅行や帰省で飛行機に乗るのであればベビーカーを持参するよりも、空港内や目的地でレンタルするのがおすすめです。
因みに、今回利用した電車は都営地下鉄浅草線内の駅もいくつか通過するエアポート快特で、品川から羽田空港国際線ターミナル駅まで最短11分で行けるのは便利です。
過去に品川駅から横浜駅に向かうのに間違えてエアポート快速に乗り、軽いパニックになるという経験をしましたが、地下鉄線内の駅を通過して品川に行けるのは大変魅力的です。
余談ですが、数十年前の羽田空港線は3両編成で、羽田空港駅と京浜蒲田駅間を折り返しながら運転していた小規模な路線でしたが、今は京急本線を凌ぐドル箱の様です。
便利なリムジンバスも注意が必要
羽田空港へ向かうリムジンバスには預けられる荷物の大きさや個数に規定があるので、ベビーカーのサイズや預ける荷物の数には注意しなければなりません。
因みに、東京空港交通株式会社のAirport Limousineで預けられる荷物の個数は2個までで、サイズが縦50cmx横60cmx長さ120cmまでの重さが30kgを越える物は預けられません。
また、規定内の大きさの荷物でもその時の状況により預けられない場合があるので、不確定な要素があるという意味では電車よりも心配です。
因みに今回利用したベビーカーはサイベックスミオスですが、折り畳んだ時のサイズが72cm×39cm×50cmなので規定内の荷物となりますが、預けられないと言われるか不安になります。
道路が渋滞して飛行機に乗り遅れる心配や小さな子供が渋滞に我慢できないこともありますが、羽田空港の玄関口まで行くリムジンバスは大変おすすめな交通手段です。
羽田空港はベビーに優しい
羽田空港の館内は広々していて、搭乗口やお土産エリア付近を除けば比較的空いているので、ベビーカーでの移動もかなり楽でした。
休日に小さな子供を連れて遊びに行くと困るのがエレベーター問題で、ベビーカーや車椅子優先なのに一般の人で混雑するので、なかなか階の移動ができないことです。
今まで遊びに行くのはエレベーターの係がいる日本橋の高島屋ばかりでしたが、羽田空港内に設置されているエレベーターはあまり混雑しないので、ベビーカーでの移動も楽にできます。
羽田空港旅客ターミナルには、小さな子供連れには欠かせない授乳室やフードコートもあるので、子供を連れて遊ぶ場所としても大変魅力的です。
羽田空港のターミナル
羽田空港の国内線にはJALの飛行機が就航する第一ターミナルと、ANAの飛行機が就航する第二ターミナル、そして海外へ就航する国際線ターミナルがあります。
国内線第1ターミナルには、子供連れには欠かせないフードコートやファミリーレストラン、飛行機を見ながらイタリアンのお子様ランチが食べられるお店などが多数あります。
今回は第1ターミナルの京急線・モノレール改札口近くにあるフードコートを利用しましたが、混雑はするものの東京スカイツリーの様な席の争奪戦にはなりませんでした。
座席の間隔や通路があまり広くないのでベビーカーを置く場所に少し困りましたが、座席数も多く料理も美味しいので不満に思うことはありませんでした。
乳幼児連れには必須な授乳室とおつむ替え室もあるので安心して遊びに行けますし、6階の展望デッキでは飛行機をみながら飲み物を飲んで過ごすことができます。
第1ターミナルの展望デッキはギャラクシーホールの左右に分かれているのですが、飛行機が相次いで着陸するシーンを間近でみることのできる左側の展望デッキがおすすめです。
飛行機の着陸は十分に迫力がありますが、展望デッキからはやや離れているので、双眼鏡もしくはオペラグラスがあると便利です。
国内線第2ターミナルは、ANAの飛行機をみることのできる展望デッキがあるのですが、こちらは広い屋内展望フロアもあるので、天気の悪い日でも飛行機を楽しむことができます。
国内線第2ターミナルにはUPPER DECK TOKYOというフードコートがあるのですが、こちらは通路が広いのでベビーカーを置き場所に困りません。
また、ロビーの上から人の流れを眺めながらご飯を食べられるので、空港の雰囲気を楽しめるという意味でも、小さな子供連れにの方には第2ターミナルのフードコートがおすすめです。
第2ターミナルには第1ターミナル同様、飛行機を見ながらご飯を食べられるレストランや、授乳室やキッズコーナーも充実しているので、どちらのターミナルを選んでも安心です。
国際線ターミナル
2014年のデータですが、京急羽田空港国内線ターミナル駅を利用した1日の平均乗降者数は81,016人に対し、羽田空港国際線ターミナル駅は18,504人と乗降者数は決して多くありません。
利用者数を考えると、国内線ターミナルに遊びに行く方が良いと思うかもしれませんが、実は国際線ターミナルの方が子供が喜ぶ施設が充実しています。
例えば、大きなスロットカーサーキットのある博品館TOY PARKや、プラネタリウムが楽しめるPLANETARIUM Starry Cafe、フライトシミュレーターなど、子供なら絶対に喜ぶスポットがいくつもあります。
どちらかと言うと男の子が喜びそうなスポットが多いのですが、ANAやJALの飛行機をより近くからみることのできる整備場見学などもあります。
子供も大人も楽しい羽田空港
今回は時間の関係で国際線ターミナルには下車できませんでしたが、1歳の娘を連れて遊びに行くなら国内線ターミナルの方が丁度良いのではないかと思います。
国際線ターミナルは子供が喜ぶ遊ぶのスポットが沢山ありますが、1歳の子供は玩具で遊ぶよりも世の中を知る方が楽しいのと同じで、まだ早い気がしました。
走ることができない我が家の娘は、広い館内を自由気ままに歩くことや、初めてみる物に触れるのが楽しいらしく、歩きながらカーペットに触れたり、椅子に何度も座りたいと要求してきました。
正直、展望デッキでみた飛行機には興味を示しませんでしたが、後日自宅の窓から見える飛行機に手を振る様子をみると、羽田空港へ連れて行って良かったと思います。
飛行機そのものは写真で知ることはできますが、実物を見るのとそうでないのでは大きな違いがありますし、大人は何とも思わない全ての物が新しい物なので良い刺激になりました。
羽田空港に限らず家の近くに空港があるのであれば、子供の脳を刺激する意味でも一度遊びに行ってみてはいかがでしょうか。