リボンインターフェイスの評判が悪すぎて私が勤めている会社では、あまり導入が進まない新しいOfficeですが、ここにきてWordで上書き保存ができない事件が発生し、クレームの嵐となっております。
調べてみるとOffice2007から発生している問題で、2010, 2013でも同じ不具合が発生しているそうです。
私が勤めている会社ではOffice2010が標準なので、他のバージョンでは確認していないのですが、確かに上書き保存ができない不具合があります。
上書き保存のボタンを押しても何のメッセージが表示されないので無事保存できたと思いきや、ある条件が重なるとWord文書の上書きができなくなるそうですが、これを再現してみせた人は天才だと思います。
その手順とは、Word文書を新規で作成し、何か適当に日本語を入力し、変換を確定せずに「ホームタブ」にある「スタイル」までマウスカーソルをもっていき、リアルタイムプレビューを表示させる。(文字スタイルが変わる)
リアルタイムプレビュー表示確認後、日本語変換を確定して文書の保存を行う。
文書の保存後、更に文字を入力して上書きするが保存されない。
わかりやすいのが、日本語入力変換確定後保存し、更に文字を入力してからWordのウィンドウ右上の終了ボタンをクリックすると、何も警告なしにWordが終了します。
通常、文書の内容に変更があった場合、保存しないでWordを終了させようとすると、警告が表示されるはずが、何もなかったかのようにWordが終了してしまいます。
Word2013はMSから修正パッチが2014年11に配布配布されたそうですが、Word2010は2014年12月時点ですが検索しても見つかりませんでした。
とりあえずできる対策として、Wordのオプションにある基本設定の「リアルタイムのプレビュー表示機能を有効にする(L)」のチェックを外してみました。
20回くらい試したところ、上書き保存できない現象が再現されなくなりましたが、クリティカルな問題だとおもうので、MSには早めの対応をお願いしたいところですね。
不具合が解消されないようなら、Office2003への逆戻りも検討と言いたいところですが、過去に戻る選択をするよりも前に進む選択をしていきたいものです。
スマホが登場して10年以上が経ちますが、その影響でパソコンが売れなくなり、パソコンを使えない若い人が増えているようです。
残念ながらサラリーマンになると、キーボードのブラインドタッチはもちろん、Word、Excel、PowerPointが使えるのが当たり前と思われるので、苦手な人は書籍でも読みながら勉強しましょう。
Office系ソフトの操作もそうですが、資料作りが上達するコツですは、少しずつ経験を積みながら上達するのではなく、書籍やネットで良い例を見ながら真似た方が断然上達のスピードが違います。
今は昔と違い、パソコンの操作や資料作りを地道に努力して身に着けるよりも、できるだけショートカットして早くマスターした方が褒められる時代です。
パソコンやソフトは所詮道具なので、必要以上に努力してマスターする必要はありませんが、そこそこ使えないと仕事にならないので、少しだけ頑張ってみてください。
Officeのデータが上書きされなくてイライラする時は、コーヒーを飲みながら一息ついてください。