私が住んでいる住まいはオール電化に対応したマンションなのですが、マンションを購入する際にオール電化住宅を意識して物件を選んだ訳ではなく、たまたま住みたいと思うマンションがオール電化住宅でした。
実際にオール電化のマンションに5年以上住んでみ思うことは、ものすごく便利かというとそうでもないが、特に苦労することもなく意外と普通だなということです。
光熱費が安い
オール電化の住宅と、ガスが使える住宅の光熱費を意識的に比較したことがないので具体的なことは言えませんが、オール電化住宅はガスの基本料がかからないだけに光熱費が安く感じます。
家族構成などにより光熱費が変わるので、参考になるかわかりませんが、機会があれば我が家の電気使用量をまとめたものを公開したいと思います。
とりあえず簡単なコストの話をするなら、専業主婦の妻との二人暮らしで1年間の平均的な光熱費が12,770円で、親戚が我が家に集まる正月に2万円を超えたことがある程度です。
IHクッキングヒーター
私の親戚でIHクッキングヒーターに慣れていない人は、火の加減がわからないと不評ですが、慣れれば何も問題もありません。
火力というか調理器具の加熱時間はガスコンロよりも早く、中華鍋で肉野菜炒めを作ったりパスタのお湯を沸かす時は、ガスよりも早く沸騰しますが、実際に計測した訳ではないのでなんとも言えません。
特にIHだからと言ってガスコンロに劣るなんてことは一度も思ったことはありませんが、 強いて言うなら土鍋で米を炊けないことや金網の上でスルメを焼いたりすることができないくらいで、大抵のことはグリルを使えばできるので、致命的な欠点にはならないと思います。
むしろ、フライパンや鍋の底全体がムラなく加熱されるので、料理の時に便利ではないかと思います。
エコキュート
エコキュートは、電気代の安い深夜に1日で使う量のお湯を学習してタンクに溜めるのですが、急に宿泊する来客がある時は電気代の高い時間対に追加で沸かさなければなりませんし、冬の寒い時期は溜めたお湯が少し冷めやすくなるので、少し不便と感じる時がありますが普段は気になりません。
むしろ、1日に使うお湯の量を自動調整してタンクに溜めるので、お湯の残量を考えてシャワーするのようになり無駄遣いしなくなりました。
湯船に溜めたお湯が冷めた時はお湯を追加するしかないので、追い炊きができるガスを魅力的に感じる時もありますが、シャワー中心の我が家では特に問題になりません。
電気の料金が安い深夜や早朝に稼働するエコキュートの騒音問題で、不眠や吐き気などの健康被害を受けたとして、損害賠償を求める訴訟を起こしたとのニュースがあります。
私は窓越しにエコキュートと1メートルの距離で寝ていますが、寝れないだとか吐き気などを起こしたことが一度もないのですが、これはエコキュート全体の話なのか、一部のメーカーの製品なのか明確にして欲しいものです。
いつも快眠なだけに謎ですが、若者が不快に感じるモスキート音と同じで、年齢でエコキュートの音を不快に感じるのでしょうか。
空調
広いリビングには大きなエアコンを取り付けますが、オール電化の住宅だと容量の大きいアンペアのブレーカーがあるので、エアコンの取り付け工事で迷うことがありません。
容量の大きい電気を契約している家は、簡単に200Vのエアコンを取り付けられるので、エアコンを買いに行くときにスムーズに話が進みます。
広いリビングに小さなエアコンを取り付けると、部屋を暖めたり冷やしたりする時間がかかるので、200Vの大き目なエアコンを取り付けるのをおすすめします。
オール電化住宅の唯一の弱点とも言えるのが、部屋を暖める時間が早くて空気が乾燥しにくいガスストーブが使えないことだと思います。
エアコンよりも体の芯から温まるガスストーブを使いたい人は、残念ながらオール電化住宅を断念するしかありません。
石油ストーブを使うという手もありますが、給油が面倒なだけにガスストーブよりも魅力を感じません。
オール電化に住んでみた結論
オール電化住宅とガスが使える住宅を比較すること自体が意味がないと思えるくらいオール電化住宅での生活は普通です。
普通と思えるほど不便を感じないということは重要なことだと思います。
オール電化のメリットと言えば、絶対にガス漏れが起きないことと、ガスを使う家よりも火災が発生する可能性が低いということで、火災保険が少し安いのですが、油の加熱放置による火事が発生しないとは限らないので油断は大敵です。
電気はガスと比べて復旧が早いので、震災のことを考えるとオール電化を選ぶということも選択肢としてありますが、そこらへんは考え方や好みの問題だと思います。
オール電化を選ぶかガスが使える家を選ぶか、簡単に交換できるものではないので悩んでしまいますが、大切なのはガス会社や電力会社のセールストークを鵜呑みにしないで、自分の生活スタイルや好みに合うものを選ぶということではないでしょうか。
それよりも、オール電化住宅に限った話ではありませんが、使用する電気やガスの量を減らせば節約にもなるので、明かりをLEDに変えたりお湯を節約するシャワーヘッドに変えてみるなど、今住んでいる家やこれから住むであろう住まいで何ができるのか考えてみてはいかがでしょうか。
※LED電球によっては使用できない場所や機器がありますので、購入する際には必ず仕様を確認してください。