左側下腹部に染みるような違和感を2ケ月前から感じていたので、消化器内科のある東京臨海病院で大腸内視鏡検査を受けました。
大腸内視鏡検査は初めてのことなのでかなりの不安はありましたが、一時的な不安よりも根本的な大きな不安を取り除けたので気持ち的に楽になりました。
今回の内容には不快に思う表現が含まれていますが、今現在胃や腸に違和感を感じている人や、これから内視鏡検査を受けようとしている人の不安を少しでも取り除けたらと思い書いたものです。
きっかけは食あたりによる胃と腸の激しい痛み
夜ごはんにと購入したチーズ入りのパンを食べた直後から激しい胃痛と腹痛で苦しんだのが2か月前のことでした。
昔から牛乳を飲んだりするとお腹が痛くなるので乳製品は避けてきたのですが、チーズが大好物なので時々食べてしまいます。
いつもそれで腹痛になり後悔するのですが、今回の症状に関しては後悔どころの話ではなく、自分で救急車を呼ぼうと思うほど恐怖しました。
燃えるような胃痛に耐えられなくなり食べた物を自分で吐いたのですが、あまりの痛さにガタガタ震えてしまいました。
食べ物を出すことで激しい胃痛も徐々に軽くなりましたが、普段の腹痛とは違い腸内で出血しているような痛みが残りました。
翌日もS状結腸辺りから出血しているような痛みがあるので、家の近くにある診療所の診察を受けましたが、整腸剤の処方とミルクアレルギー検査のための採血だけで終わりました。
子供の頃から乳製品を食べるとお腹が下るので、数年前からアレルギー検査をしたいと考えていたので良いのですが、今回の件はアレルギーとは無縁ではないかと素人ながら思いました。
ミルクアレルギーの検査結果は陰性ということなので乳製品を食べても問題ないとのことですが、乳糖不耐症の可能性もあるので油断はできません。
ただ、ミルクアレルギーでもないのにチーズを食べてお腹が痛くなる人は、安いチーズなどに含まれている添加物に原因がある可能性が高いのではないでしょうか。
黒と赤の便
あの激しい胃痛と腹痛から2日後、黒い便が出た数時間後に鮮血の混じる便が出たので、最初に診察を受けた病院に相談したところ、原因はわからないとのことでした。
少なくともO157に感染するとそんな痛みでは済まされないとのことですが、今回は胃痛や腹痛の原因を知りたいのと適切な治療を望んでいる訳です。
その後、痛みは徐々に消えましたが時折染みる様な違和感が2か月も続いたので、意を決して自分から大腸内視鏡検査を受けることにしました。
40代の人はこれからも元気に働けるように、一度は大腸のなかを調べた方が良いと言われていましたが、余程の健康マニアか何かの契機がなけれ重い腰が上がりません。
その様な意味で今回の大腸内視鏡検査は良い機会だとポジティブに捉えるようにしていましたが、内心は何かの病気だったらどうしようと毎日が不安でした。
胃腸に違和感を感じながら不安な毎日を過ごすのは大きなストレスになるので、早めに大腸内視鏡検査を受けて疑惑を払拭した方が気持ちが楽になります。
CT・レントゲン・血液検査
今回は消化器内科のある東京臨海病院で大腸内視鏡検査を受けたのですが、その1週間前に腹部のCTやレントゲン、血液検査を行ないました。
紹介状なしでは初診時選定療養費の3,240円を徴収されるので、近くの病院で紹介状を書いてもらうのが良いのですが、大腸内視鏡検査をすると決めたらすぐに済ませたいので、今回は紹介状を書いてもらいませんでした。
初診の費用は初診時選定療養費込みで12,630円と大きな出費になりましたが、人間ドックや健康診断のオプション費用を考えると決して高くありません。
初診は予約ができないので、朝10時に受付を済ませて診察が終了したのが午後2時と4時間近くかかりました、会社を休むくらいの気持ちでいた方良いでしょう。
仕事があるから病院に行けないという人がいますが、自分の命や家族よりも大切な仕事というの存在しませんし、何よりも自分自身が安心するためにも診察を受けるようにしましょう。
CTやレントゲン、血液検査の結果は大腸の検査日ではなく、内視鏡検査の結果と同じ日になるので、3週連続病院に通わなければなりませんが、こればかりは仕方がありません。
必要以上に不安になる必要はない
大腸内視鏡検査の予約をする時に看護師さんから結構大変だと聞いていたのですが、具体的に何が大変なのか聞いていないので、内視鏡検査が終わるまで不安でした。
今回実際に大腸内視鏡検査を受けて大変だと感じたのは、検査前の食事制限や経口腸管洗浄剤モビプレップ配合剤を飲んだことですが、これも痛みなどの苦痛はありません。
大腸内視鏡検査を受ける前日は、大腸内に食べ物が残らないように食物繊維の多い食べ物を避ける必要があるため、朝から晩まで食パンを食べていました。
検査当日でも水やお茶を飲めますし、水に溶かした経口腸管洗浄剤モビプレップ配合剤を大量に飲むことになるので、空腹で倒れそうになるようなことはありませんでした。
検査前日に飲んだ下剤も腹痛と比べると楽なもので、何度もトイレに行かないといけないのは大変ですが、想像していたよりも大変という印象はありません。
今回、初めて大腸内視鏡検査を受けたのですが、検査を受ける前や結果が出るまで余計なことを考えてしまい、1か月近くを暗い気持ちで過ごしてしまいました。
今だから言えることですが、色々考えたところで検査結果が変わる訳ではないので、検査終了後に旅行したり美味しい物を食べることを考えた方が断然お得です。
今回の内視鏡検査で一番不安に感じたのは、病院に辿り着くまでにトイレに行きたくなることなので、モビプレップを予定よりも30分早く飲み始めました。
駅や公衆トイレが開いているとは限りませんしトイレを我慢できる自信はないので、時間のかかる交通手段を避けタクシーで病院にまで行きました。
内視鏡検査は寝ている間に終了
気になる大腸内視鏡検査ですが、お尻の方に穴の開いた検査着を着て腸の動きを止める注射を肩に打ち、麻酔効果のある点滴をしたところまで覚えています。
点滴してから先生と挨拶をしてしばらくしたら意識が遠のき、大腸内視鏡検査が終わる直前に起こされましたので、痛みなどは全く感じませんでした。
起きた時にはまだ体内に内視鏡がありましたが、腸内で何かが動いていると感じるくらいで、こんなに楽に終わるなら早めに検査を受ければ良かったと思いました。
大腸内視鏡検査を受ける時に気を付けること
内視鏡検査は頭が朦朧とする薬を投与するので、その日は車の運転は絶対にしてはいけませんし、激しい運動や辛い物を食べることもしないようにしてください。
検査結果が良好だとしても腸内に異物を入れたことは間違いありませんので、1週間程度は旅行などの遠出などもしないのが良いでしょう。
検査後のしばらくは便の状態を自分でチェックするのが重要で、何か異常を感じたら速やかに検査した病院に連絡するようにしてください。
注意する点は、赤パプリカを食べてから便が赤いと騒がないように、可能なら検査後に食べた物をチェックすることも重要です。
もし、大腸内に炎症があれば細胞を採取したりポリープがあれば切除するので、結果次第では入院することもあると事前に家族へ伝える必要もあります。
今回の大腸内視鏡検査と関連があるかわかりませんが、慢性的に悩まされていた便秘が解消されましたので、腸内を一度きれいにするのもいいのかもしれません。
検査結果の報告を受ける時に、腸内の写真を数枚見せてもらえたのですが、腸内に所々丸い黄土色の分部があるので焦りました。
ただ、これは腸内にある窪みに便が付着しているだけで異常ではありませんし、S状結腸にやや炎症がるものの特に異常はないとのことです。
不思議なことに2か月続いた左下腹部の違和感も安心できたからか何も感じなくなりましたので、大腸内視鏡検査を受けて良かったと思いました。
人それぞれ症状や検査結果が違うので今回の内容が皆さんの悩みを解決できる物ではありませんが、少なくとも違和感を調べずに不安な日々を過ごすのは良くないというとは確かです。