配線整理にはケーブル結束と引き出しが楽なパンラップがおすすめ

LAN配線や家庭内の電気配線を整理するのに便利なスパイラルチューブですが、一度ケーブルを通してしまうと後から線を増やしたり減らすのが意外と大変で、かなり不便に感じます。

家庭内で使用するのであれば結束するケーブルが頻繁に増えたり減ることはありませんが、機能性のないデスクを使用しているオフィスでレイアウト変更を頻繁に行う時にスパイラルチューブを使用すると大変苦労します。

そこで今回は、機能性のないデスクの上に無造作に引かれたオフィスのLAN配線や電源ケーブルを結束し整理する、パンラップを購入してみましたので使い方や感想について紹介します。

メートル買いは短いと単価が高くなる

今回は秋葉原の店舗で6メートルの長さのパンラップPW100F-Cと専用の工具PWT100を購入したのですが、30メートルの長さで買うよりも1メートルの単価が150円くらい割高となりました。

家庭で使用したりテスト的に購入するのであれば30メートルも必要ないので仕方ないことですが、オフィスで使うことを考えたら一番長いサイズで購入した方が断然お得です。

店頭で購入する場合も長ければ長い程単価が下がりますが、巻いているとは言え30メートルものパンラップを持ちながら電車に乗るのはかなり目立つので、素直にネット通販で購入してください。

短いパンラップにLANケーブルを通すなら必要ありませんが、大規模なレイアウト変更やオフィスの移転などで何回もケーブルの結束をする必要があるなら、ケーブルの太さに合う専用の工具を用意してください。

この工具はジャックが付いたケーブルを通したり既設のLANケーブルに通せるように開くのですが、PCやモニターなどのケーブがあると邪魔になるので、できるだけ他のコードがない場所で作業するのがおすすめです。

極細LANケーブルがおすすめ

パンラップにはいくつか太さの違う物や黄色や黒などの色が付いた物があるのですが、デスクの整理を目的として使うなら極細のLANケーブルを使用するか本数を減らし、内径の小さなパンラップと組み合わせて使用するのがおすすめです。

4席程度のデスクが並ぶ島であればパンラップは必要ありませんが、8席以上のデスクが並ぶレイアウトや電話とPCを別々に接続するネットワークでは、使用するLANケーブルがどうしても多くなります。

試しに一般的な太さのLANケーブルにパンラップを使用してみましたが、整理するために束ねたケーブルが太くなりすぎて存在感があるので、細いケーブルを使用するか通す数を減らす工夫をしてください。

例えば、LANケーブルを接続するネットワークスイッチを対向式レイアウトの端に置いてしまうと、片方に配線が集中するのでパンラップを太くしなければなりません。

そこで、スイッチをデスクが並ぶ島の中心に置くことで、一極に集まるケーブルの数を減らすことができるので、割高な内径の大きなチューブから小さい物にすることができます。

極細のLANケーブルは断線したる通信が不安定になりやすいと言われますが、IPフォンで使用している限りでは問題ありませんし、パンラップで保護するので断線するリスクが減ります。

ただ、極細ケーブルをパンラップに通す時に無理に引くと断線する可能性があるので、無難に配線作業をするなら一般的な太さのLANケーブルを使用するのがおすすめです。