2歳目前にして人生初となる風邪に感染した愛娘の体温は40℃を超えてしまい、元気ながらも時折辛そうにしたりご飯を食べようとしないので、近くの小児科へ連れていくことにしました。
風邪の症状が出てから24時間も経過していないので、インフルエンザなのか普通の風邪なのか判断できないとのことで、解熱剤の座薬を処方してもらいましたが使用しませんでした。
書籍やらネットの情報を読み漁りながら、子供の病気のことや対処方法を調べてみたところ、小さな子供が40℃の熱を出すのは良くあるとのことですが、やはり心配です。
午前中は熱が比較的低いので元気な時が多いものの、夜になり熱が上がるにつれて機嫌が悪く泣き出すことが多いので、脇の下で体温を測るのがとても大変でかなり疲弊しました。
そこで今回は、高い発熱で体温を測るのを嫌がる子供を心配し、ドラッグストアで売られていた1秒で体温を測れるという、非接触型体温計を使用した感想について紹介します。
1秒で検温できるのはとても便利
脇の下で体温を測る電子体温計には予測体温を知らせる機能があるので、昔ながらの水銀式体温計と違い格段に体温を測る時間が短くなりましたが、それでも20秒近くの時間がかかります。
大人なら20秒程度の時間ならいくらでも我慢できますが、体調不良で機嫌の悪い子供が素直に体温を測らせてくれる訳もなく、無理やり脇の下で体温を測ろうものなら手が付けられないくらいヒステリーになります。
高い熱が出てからは、30分もしくは長くても1時間の間隔で熱を測るようにしていましたが、その度に子供に大暴れされると病気の人も看病する方も体力をかなり消耗してしまいます。
仕事で使用したことのある赤外線で温度を計測することができる機械を思いだし、ネットで調べたところ非接触型体温計があるのを知り、家の近くにあるドラッグストアまで走りました。
NIR-02という製品を購入して早速使用してみたところ、使用する前や検温後に鳴るアラーム音に警戒するものの、何をされたのかわからないまま検温が終わるので、機嫌が悪くなることなく便利だと思いました。
やや正確性に欠けるが便利
ネット通販のレビューによると非接触型体温計はエアコンの近くだと温風や冷風の影響を受けたり、前髪が邪魔をして体温が低く判定されるなど、脇の下で計測する体温計よりも正確性に欠けるのことです。
また、説明書を読むと体温を測る場所と体温計を置く場所を30分以上同じにしておく必要があるなど、非接触型体温計を使うには様々な条件が必要になるので、正確な計測をしたい人には不向きだと感じました。
試に気温20℃の場所で計測してみたところ体温が36.8℃でしたが、27℃の部屋に持ち込んでから3分後に再度計測したところ37.5℃になりましたので、寒暖差のある場所に保管してはいけません。
ただ、今回ドラッグストアで購入した卵型のNIR-02とは違い、プロジェクションタイプのNIR-10という製品には手動校正機能があるので、室温の違う部屋でも10秒後に使用することができます。
卵型のNIR-02は明るい所でないと液晶画面が見えませんし、正確に計測できているか知る術がありませんでしたが、プロジェクションタイプなら物体に温度が表示されるので暗所だと便利です。
どちらの製品も高熱があるかないかの判断を1秒でできますので、脇の下の体温計を嫌がる時は非接触型を使用し、大人しく寝ている時は脇の下で熱を測るなど使い分けをしました。
値段を考えると決して満足度が高い製品とは言えませんが、体温を測るのを嫌がる子供を無理やり抑えつける必要がなくなりましたので、あればそれなりに役立つという印象です。
他にも、離乳食や幼児食の温度を計測することのできる物体表面温度測定モードを搭載していたり、室温を自動で計測してくれるのでそれなりに役に立つシーンはあります。
冷凍した母乳をお湯で解凍したり粉ミルクを作る時に、ひと肌と同じ温度という曖昧な基準に合わせていましたが、この非接触型体温計があれば人の感覚と電子機器でダブルチェックができます。
高齢者が熱湯風呂を好んだり真夏でもクーラーをあまり利用されないのは、人は加齢により熱さを感じることに鈍くなるからで、人の感覚ほど頼りにならない物はないのです。
脇の下で熱を測る時と比べて熱が若干高く計測されたり、室温の影響を受けることがあることから、熱を正確に測るりたい人には不向きかもしれませんが、第二の体温計として一家に一台あると便利です。
正確性を求めるなら1秒で計れるオムロンの耳式体温計
今回紹介した非接触型体温計よりも正確に熱を測りたい方には、体重計や血圧計などの医療器具でお馴染みのオムロンから発売されている1秒で計れる耳式体温計をおすすめします。
オムロンの耳式体温計は非接触型体温計と同じく最短1秒のスピード測定が可能なのですが、鼓膜に反射した赤外線を感知するセンサーで正しく計測するぴったりセンシング機能があります。
耳の中に赤外線センサーを入れるので暴れてしまう子供には使えませんが、最短1秒で体温を測ることができるのは子供だけでなく看病する人の負担を減らしてくれる便利なアイテムです。
やや体温の計測結果に誤差があるものの安全な非接触型体温計にするか、正確だけど鼓膜方向へできるだけ深くセンサーを入れるオムロンの耳式体温計のどちらを選ぶかは親の考え次第です。
どちらの製品も高価なだけに両方を買うのはナンセンスですが、小さな子供のいる家庭なら第二の体温計として、非接触型もしくは耳式体温計のどちらかの製品を家に置くことをおすすめします。