葛西臨海公園と言えば、東京都内で唯一認められている海水浴場のある自然豊かな大きな公園がある人気のスポットで、週末や祭日になると非常に多くの方が遊びに来ています。
自然に触れることをコンセプトにしているからか、小さな子供が遊べるような遊具はとても少ないのですが、公園内を走るパークトレインや大人でも700円という価格で入場できる大規模な水族園もあります。
カヌー競技場が建設されたことで、訪れる方がますます増える葛西臨海公園を季節毎に楽しむ方法やグルメ事情など、バスや自転車で遊びに行ける距離に住む地元民の目線で紹介します。
江戸川区は縦の移動が苦手
東京23区で4番目に広い縦長の江戸川区は、都心へ向かうJR京葉線、東京メトロ東西線、都営新宿線、JR総武線4路線が通る、とても利便性の高い地域ですが、区内を縦に移動する電車がありません。
葛西臨海公園は江戸川区最南端に位置していますが、区内を縦に移動する公共交通機関はバスしかなく、JR錦糸町駅や新小岩駅から都営バスで葛西臨海公園を目指すとかなり時間がかかります。
総武線錦糸町から都営バスに乗ると葛西駅で、同じく新小岩駅から都営バスに乗ると西葛西で乗り換える必要があるため、直行する小岩駅始発のシャトルセブンが便利です。
ただ、シャトルセブンは運行本数が少ない上に、ディズニーランドやディズニーシーが目的地の利用者で混雑するので、都心を経由して葛西臨海公園を目指すなら京葉線か東西線の利用がおすすめです。
東西線は、都営線なら大江戸線、浅草線、三田線、東京メトロなら日比谷線、銀座線、半蔵門線、千代田線、丸ノ内線、南北線、有楽町線、JRなら総武線から乗り換えすることができます。
三鷹や中野から葛西臨海公園を目指すならJR総武線ではなく、東西線に乗車し葛西駅や西葛西駅を目指すか、時間に余裕があるなら日本橋駅か大手町駅で下車し、東京駅でJR京葉線に乗り換える方法もあります。
大手町駅から東京駅まで地下を通りながら移動できますが、慣れない人には殺風景な迷路でしかありませんので、道路が広々していて観光気分を楽しめる日本橋から歩く方がおすすめです。
遠まわりするバスに要注意
カヌー競技場のある江戸川区は、都心へ向かう四路線の電車が利用できる利便性の高いエリアですが、江戸川区内を縦に走る路線がないので、葛西臨海公園へ行くにはバスに乗らなければなりません。
錦糸町や新小岩から葛西臨海公園へ直行する行くバスはないので、基本的に葛西や西葛西で乗り換えることになりますが、稀に都営新宿線の船堀駅から直行するバスがあります。
ただ、船堀駅から葛西臨海公園へ直行するバスは、物凄く遠まわりをするルートを走るので、葛西臨海公園行きのバスだからと経路を確認せずに乗車すると、かなり時間がかかり後悔することになります。
JR総武線を利用する方なら、決して本数は多くありませんが小岩駅始発のシャトルセブンに乗れば、途中駅で乗り換えなしで都営バスよりも安く葛西臨海公園まで行けるので便利です。
都営新宿線を利用する方なら、シャトルセブンが停車する一之江駅がおすすめですが、途中停車駅で混雑することを考えると、船堀駅で臨海車庫行に乗車し終点から歩くという方法もあります。
少ない本数のバスを待つのが嫌な人は、船堀駅から葛西駅行きの都営バスに乗車し、葛西臨海公園行きのバスへ乗り換えるのが一番で、その次は西葛西駅で乗り換えるのがおすすめです。
西葛西からレンタルサイクル
真夏の猛暑日や冬の寒くて風が強く日はおすすめしませんが、西葛西駅から荒川の堤防までは歩いて10分の距離にあるので、時間に余裕のある方は自転車や徒歩で葛西臨海公園を目指すのがおすすめです。
距離にして約4kmあるので子供を連れて歩くのは難しいかもしれませんが、都心ではあまり体験できない広い空と海の風を肌で感じながら歩いていると、とてもリラックスした気分になれます。
カヌーの大きな大会が開催される期間中は、バスがとても混雑する可能性が高いので、西葛西駅のレンタルサイクルを利用し荒川沿いの堤防上を走るのがおすすめです。
江戸川区民にもあまり知られていないレンタルサイクルは、区が運営管理する11ヵ所の駐輪場で自転車を借りることができるのですが、借りた自転車を同じ駐輪場へ戻す必要がありません。
例えば、西葛西駅南口駐輪場、葛西駅西口駐輪場、船堀中央駐輪場などで借りた自転車を葛西臨海公園駅東駐輪場で返却し、遊んだ後はバスやタクシーで帰ることもできます。
レンタルサイクルは、江戸川区在住者や通勤者でなくても利用可能できますが、免許証などのなど公的機関等が発行する身分証明書と、利用料金が必要となります。
中学生もレンタルサイクルを利用することができますが、保護者の方の承認が必要となるので、学校の友達だけで自転車を借りようとしても借りることができません。
楽しむという意味では、船で葛西臨海公園を目指す方法もありますが、運行本数が少ない上に運休になることがあることや、お台場海浜公園からのみ出航となるのであまり現実的ではありません。
葛西臨海公園へ向かうルートはいくつかありますが、バスなだけに渋滞で大幅に到着が遅れる可能性が高いので、ルート案内サービスだけでなく各交通機関の運行状況も事前に確認してください。
葛西臨海公園の食事事情
葛西臨海公園はとても自然豊かな場所なだけに、駅周辺にもデーパートやスーパーなどの大きな商業施設はありませんので、お弁当を持参するか数少ない飲食店や売店を利用する必要があります。
今までは葛西臨海公園駅にある小さな売店や公園内の売店で食べ物を購するか、年間パスポートを購入した葛西臨海水族園内にあるレストランで、名物のマグロカレーを食べていました。
葛西臨海水族園のレストランを利用するためだけに入園料を支払うのもどうかと思いますが、そのレストランで食べられるマグロカツカレーが人気でおすすめです。
他にも葛西臨海公園内に新しくオープンしたクリスタル・カフェや、プレミアムBBQが楽しめるSORAMIDO BBQも人気で、子供だけでなく大人も楽しめる公園となりました。
カレーやピザなどのカジュアルなフードが中心ですが店内にはキッズスペースもあるので、子供を近くで遊ばせながら食事をしたりお茶を飲みながら休憩することができます。
カレーと言えば葛西臨海水族園のマグロカレーが人気ですが、クリスタル・カフェのカレーも大人好みの味で美味しいので、興味のある方は一度食べてみてください。
個人的に一番おすすめは自然豊かな公園の広い芝生の上で食べる食事で、家族や友達と一緒にお弁当を広げて食べることで、日々の育児や仕事で疲れた体を休めたりストレスを解消することができます。
葛西臨海公園の芝生で長時間過ごすには、100円ショップやコンビニなどで売られている薄いレジャーシートではなく、仰向けに寝ても体が痛くならない物をおすすめします。
レジャーシートと言えば、コンビニで売られているガサガサしたビニール製のものが定番ですが、世の中には肌ざわりが良くて柔らかい上質なレジャーシートがあります。大人が一時的に使用するものであれば、薄くて冷たくてお尻が痛くて肌触りが悪いビニ[…]