おすすめのベビーグッズとして紹介される鼻水の吸引器ですが、子供が産まれる前は使用頻度がわからず、低価格な口で吸うタイプやスポイトを購入したのですが、これが全く使いどころがないので捨ててしまいました。
口にチューブを加えて鼻水を吸い取るタイプは、風邪やインフルエンザなどの病原菌を一緒に吸引してしまう可能性があるので、二次感染のリスクを考えると使うべきではないと思います。
心身ともに疲弊して免疫力が低下する乳幼児の育児は、いかに体力を温存しながら健康状態を維持するかが重要なのですが、赤ちゃんの鼻水を吸い込んで病気に感染しては誰も得しません。
我が家では、スポイト式や口で吸う力を利用した吸引器を利用した失敗から、様々な電動式鼻吸引器を試して購入したのですが、吸引器の駆動音や吸引力の違いにかなり大きな違いがあることを知りました。
風邪や花粉症に大活躍
我が家の娘は一度しか大きな風邪をひいたことがないので、2歳になるまで固定タイプの電動吸引器を使う機会があまりありませんでしたが、可哀想なことに花粉症を発症してしまい今では毎日愛用しています。
軽い肺炎で入院した時に病院で無理やり鼻を吸引されるというトラウマがある2歳の娘ですが、息苦しさが楽になることを理解しているので、特に嫌がることもなく自ら鼻水を吸いにきます。
もはや公害としか言えない杉や檜の花粉は2か月以上も飛散が続くので、窓を閉め切り空気清浄機と加湿器をフル稼働させたり、通気口のフィルタを二重にするなどの対策をしています。
ただ、どんなに室内の対策をしたとしても外出した時にあまりマスクをしてくれないので、対策も虚しく風邪でもないのに咳き込んだり鼻づまりが続いて辛そうにしています。
鼻づまりが続くと習慣的に口呼吸をするようになり、口内や気道が乾燥して風邪などの病気になりやすくなるので、できるだけこまめに電動吸引器で鼻水を吸い取るようにしています。
0歳児には携帯電動鼻吸引器
携帯可能な電動鼻吸引器の吸引力は、据え置きタイプと比べるとかなり弱いので2歳児のネバネバした鼻水の前には全く役に立ちませんが、0歳児の繊細な鼻を吸い込むには丁度良いと思います。
乳幼児の鼻水を電動式鼻吸引器で吸い取る時の最大の問題は音で、いくら吸引力が強くても駆動音の大きさに驚いて泣いたり断固拒否されては意味がないので、2歳未満は携帯式がおすすめです。
子供が0歳の頃に、口にチューブを咥えて鼻水を吸い取るタイプの吸引器を試したことがありますが、音がしなくても嫌がるので大きな駆動音と振動がする物は2歳になるまで使えませんでした。
携帯式の鼻水吸引器は、2歳になると力不足を感じるので長く使えませんが、だからとチューブタイプを使用したり口で直截鼻水を吸い取るのはリスクがありすぎるので絶対にしないでください。
育児で体力が落ちているからか年齢の問題なのか定かではありませんが、子供から感染した病気は非常に重く自然治癒するまで時間がかかるので、鼻水は電動式で吸い取るようにしてください。
据え置きタイプの電動鼻水吸引器には、吸引力を調整できる製品もいくつかありますが、吸引力を弱く設定したところで駆動音は全く同じで大きな音がするので、比較的静かな携帯タイプがおすすめです。
携帯式鼻水吸引器は比較的静かとは言え、赤ちゃんには聞きなれない音がするので泣いてしまうかもしれませんが、鼻づまり状態では母乳やミルクを飲むことができませんので放置してはいけません。
おすすめの携帯式鼻水吸引器は、0歳から使えて静音性の高いベビースマイルS-303ですが電池式なので、充電式を好むのであればDrエジソンすっきり鼻水吸引器がおすすめです。
製品名 | 最大吸引圧 | 電源 |
ベビースマイルS-303 | -62kPa±15% | 単3電池×2 |
コンビ電動鼻吸い器C-60 | -60kPa±15% | 単3電池×2 |
Drエジソンすっきり鼻水吸引器 | -62kPa±10% | USB充電式 |
一部の携帯式鼻水吸引器は医療関係従事者でなければ購入できないようですが、普通に赤ちゃん本舗などの店頭でも売られているので、何を基準に一般人が購入できないようにしているか不明です。
携帯式の鼻水吸引器は0歳から1歳までの赤ちゃんに使える静音性に優れた製品ですが、ネバネバの鼻水には太刀打ちできないので、AC電源を使う据え置きタイプの予備としてお使いください。
携帯タイプのベビースマイルS-303は59dBに対し、据え置きタイプのメルシーポットS-503は65dBとのことですが、メルシーポットは数値以上に音が大きくを感じます。
大本命の据え置きタイプ
サラサラした鼻水を吸うなら携帯式吸引器でも十分ですが、鼻の奥に蓄積したネバネバの鼻水をきれいに吸い出すには、AC電源を必要とする据え置きタイプが必要になります。
娘が1歳の頃に初めて電動鼻水吸引器を動作させると、そのあまりにも大きな駆動音に驚いてしまい、慌てて遠くに逃げだしたのを今でも鮮明に覚えています。
どれくらい大きな音かと言うと、静音性の優れた分譲住宅でも夜の9時以降に使えば迷惑になるのではないかと心配してしまう程で、下の階に住む住人からクレームが来ないか心配するくらいです。
それだけ駆動音が大きい機器ですので、防音対策がなされていないアパートなどの賃貸住宅で使うと騒音問題に発展しかねないので、夜8時を過ぎてから使うのは避けた方が良さそうです。
ただ、鼻水は寝る前に取り除いてあげた方が絶対に良いので、大音量の据え置きタイプが使えないのであれば、吸引パワーは劣るものの音が控えめの携帯式鼻水吸引器がおすすめです。
家庭内で使う機器のため、医療機関にある物よりパワー不足があるのは否めませんが、-80kPa以上の吸引力があれば一応ネバネバした鼻水でも吸い取ることはできるので、素人が使う機器としては上出来ではないかと思います。
製品名 | 最大吸引圧 | 体感駆動音 | 電源 |
ピジョン電動鼻吸い器 | -80kPa±15% | 特大 | AC100V |
コンビ電動鼻吸い器S-80 | -80kPa±10% | 大きい | AC100V |
シースターメルシーポットS-503 | -83kPa±10% | かなり大きい | AC100V |
病院にある吸引力が強い鼻水吸引器では、赤ちゃんや子供を傷つけてしまう恐れがあるので、素人でも使えるレベルの機器の方が安心して使えるメリットがあります。
我が家では駆動音、吸引力、メンテナンス性を総合的に判断して、メルシーポットを購入して使用していますが、2歳児のネバネバした鼻水くらいならこれでも十分に吸い取ることができます。
もし据え置きタイプの電動鼻水吸引器で吸い取れない場合は、それはもう個人レベルではどうにもならないレベルなので、早急に医療機関で診察を受けるのがおすすめです。
正直、据え置きタイプの電動鼻水吸引器は洗うのが大変ですが、長引く鼻水は口呼吸を習慣化させるだけでなく、中耳炎の原因にもなるので購入する価値は十分にあると思います。
チューブを口に咥えて吸引するタイプを使用して風邪やインフルエンザの菌を直に吸い込むリスクや、息ができなくて苦しんでいる子供のことを考えると、一家に一台は電動式鼻水吸引器は必須と言えます。