新築分譲マンションに住み替えてからまだ4か月にも関わらず、我が家のお風呂場のバスタブに急遽現れたのが黄色く輝く何かのもらい錆びで、かなり目立つ場所にあるので狼狽えてしまいました。
マンションに入居する前にバスルームの防カビコーティングはしましたが、まさか強化プラスチック製のバスタブに錆ができるとは思いもしないので、どう対処すべきか調べてみました。
最初はミストサウナや浴室乾燥用のステンレス棒から錆びた水が垂れたのではないかと思いましたが、浴室の水滴はワイパーで取り除いたり換気には十分気を付けていたので、特に錆びている部分はありませんでした。
錆の原因
バスタブの上にもらい錆をするようなヘアピンなどの金属は置いていないので、何故錆びたのか不思議でなりませんが、形状からすると水滴に含まれる成分が酸化したのかもしれません。
ただ、水滴に含まれる鉄分が原因でバスタブが錆びたのであれば、被害がもう少し広範囲になると思いますが、何故か極一部分だけが丸く錆びているので謎が深まるばかりです。
もしかすると、水鉄砲などのスプリング入り玩具を置いていたのが原因かもしれませんが、まずは原因の特定よりも錆を落とす方法を摸索することにしました。
効果的な酸の錆落としは危険!?
インターネット上の情報を参考に、もらい錆したバスタブを元通りにするために、塩素系のカビキラーやキッチンハイターをかけてみましたが、全く効果がないので錆そのものの性質について調べてみました。
錆を簡単に言うと水分が付着した錆が酸化鉄化したもで、不思議なことに酸性の錆を落とすのに酸を使うのが効果的らしいので、トイレ用洗剤で有名なサンポールを錆とりに使うこともあるそうです。
ただし、酸性の洗剤は取り扱い方法を間違えたり洗浄漏れがあると、思わぬ場所を腐食してしまい更に被害を拡大させてしまうので、専門的な知識がない人におすすめできる方法とは言えません。
TOTOらくらく錆び落としで錆が消滅
浅い錆なら研磨すれば落とすことができますが、それだとバスタブに傷をつけることになるので、TOTOらくらく錆落としというジェルタイプの物を購入して試してみることにしました。
このTOTOらくらく錆落としの成分は、錆の還元剤であるチオグリコール酸アンモンと、水、添加剤で、透明のジェルはパーマ液の様な強烈な臭いがするので十分な換気と使用後の洗浄が必要です。
液性は中性なので、サンポールのような酸性洗剤をバスタブに使うよりもリスクを抑えられますし、ジェル状なので錆た部分だけに塗り柔らかい布で大部分の薬剤を拭き取ることができます。
TOTOらくらく錆落としの使い方はとても簡単で、容器のジェルを直接錆に塗り柔らかい布で1mmから3mmに伸ばし、20分前後放置した後に拭き取り水で洗い流すだけです。
バスタブの錆びた箇所にTOTOらくらく錆落としを使うと紫色に変色して確実に錆が落ちますが、この規模のもらい錆でも落とすのに5回繰り返したので完全復活するまで2時間かかりました。
ただ、予想以上に時間がかかるものの最小限のリスクでキズもなく、以前のようなバスタブの輝きを完全に取り戻せたので、浴室のもらい錆でお困りの方におすすめです。
アンモニア臭が強いTOTOらくらく錆落としを拭いた布を洗濯機や手洗いするのは抵抗があるので、捨てる予定の靴下や布巾を活用して使用後に燃えるゴミとして処分しました。
自己流で錆は落とさない
本来、強化プラスチック製のバスタブやステンレス、人工大理石などは錆びることがないのですが、濡れた缶詰やヘアピンなどの金属を置くだけで簡単に錆びるので、絶対に放置しないようにしてください。
もし水回りの錆に悩まされていたとしても、洗剤を使用した自己流の錆落としをするのではなく、今回紹介したTOTOらくらく錆おとしのような製品を必ず利用してください。
今回のような小さな錆を落とすくらいなら容量の少ないTOTOらくらく錆落としで十分ですが、バスルーム全体に及ぶ錆の場合は専門業者に依頼するのがおすすめです。