比較するとわかるSTRIDERとへんしんバイクの失敗しない選び方

補助輪付きの子供用自転車は倒れる心配はありませんが、小さな子供には重くて大きくスピードも出ないので、今はペダルなしで遊べるSTRIDERやへんしんバイクが人気です。

小さなサイクリングショップやネット通販で気軽に買えるSTRIDERの方が、へんしんバイクよりも知名度が高い印象がありますが、安全性に問題がないのか気になります。

そこで今回は、軽くて乗りやすくバリエーション豊かなSTRIDERと、ブレーキとサイクルベルが付いた安全性が高いたへんしんバイクを徹底比較し、キッズバイクの失敗しない選び方について研究してみました。

1歳半から遊べるSTRIDER

歩き始めたばかりの赤ちゃんにSTRIDERを買い与える人がいるとは思えませんが、ペダルなしモデルなら1歳半から5歳まで遊ぶことができます。

3歳の平均的な股下が32cm程度なのを考えると、STRIDERで遊ぶなら2歳以上をおすすめしますが、転倒するリスクがかなり高いのでヘルメットなどのプロテクターは必須です。

こちらはSTRIDERのスペックを一覧にしたものですが、素材の違いやコラボモデルで価格に違いがあるものの、基本性能は大きく変わりません。

製品名

対象年齢シート高重量タイヤ
ホイールサイズ
体重制限本体価格(税抜)
STRIDER sport model1.5歳~5歳30cm~52cm3kg12インチ27kgまで13,500円
STRIDER Classic Model1.5歳~5歳30cm~41cm3kg12インチ27kgまで10,900円
STRIDER Baby Bundle1.5歳~5歳30cm~52cm3kg12インチ27kgまで19,800円
Save the Children1.5歳~5歳30cm~52cm3kg12インチ27kgまで14,500円
STRIDER Pro1.5歳~5歳30cm~52cm2.5kg12インチ27kgまで20,500円
STRIDER ST-R1.5歳~5歳28cm~48cm2.5kg12インチ27kgまで91,000円
Honda × STRIDER1.5歳~5歳30cm~52cm3.0kg12インチ27kgまで16,800円
HARLEY-DAVIDSON × STRIDER1.5歳~5歳30cm~52cm3.0kg12インチ27kgまで16,800円

STRIDER Baby Bundleは自転車を固定するスタンド付きモデルで、戸建てやマンション敷地内に駐輪スペースがなく、自室に持ち込む必要がある場合にあると便利です。

Save the Childrenモデルを購入すると、世界の子どもたちを支援する国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」へ、1,000円寄付されるユニークなSTRIDERです。

STRIDERは、車体がとにかく軽いので小さな子供でも遊びやすいのが魅力なのですが、ブレーキなしの自転車にも関わらず公道を走る子が後を絶たないのが気になります。

それとSTRIDERは知名度が高い割には品質を問題視する声が多いので、ネット通販ではなく正規代理店などのサイクルショップで購入することをおすすめします。

ブレーキ・ペダル付きのSTRIDER

いつも公道をSTRIDERで走る子供を危ないなと思いながらみていますが、実はSTRIDERにもブレーキとペダルが装着可能なSTRIDER 14xというモデルがあります。

製品名

対象年齢シート高重量タイヤ
ホイールサイズ
体重制限本体価格(税抜)
STRIDER 14x3.5歳~7歳38cm ~ 55cm5.5kg~6.5kg14インチ36kgまで24,500円

ただ、ブレーキとペダルが装着可能なSTRIDERはサイズが大きく重量がありますし、競合製品にへんしんバイクがあるので、気軽に乗れるブレーキなしモデルの方が圧倒的に人気です。

仮にブレーキやサイクルベルを取り付けられたとしても、バランスバイクは公道を走るのを禁止されているので、幼児の頃から本格的な自転車ではなく、ペダルなしのSTRIDERで十分と考える人もいます。

ペダルやブレーキが装着可能なSTRIDERは、他のモデルと比べるとシートが高く倍近い重量があり、対象年齢が3歳半歳以上に設定されているのを見逃してはいけません。

安全性重視のへんしんバイク

ブレーキ標準装備でペダルを後から付けられるへんしんバイクも、公道で走ることを禁止されている点はSTRIDERと同じなので、公園や私有地で遊ばせる必要があります。

ブレーキやペダルがないSTRIDERと比べると重量があるので、4歳未満の子は少々扱いが難しいかもしれませんが、幼児期からブレーキをかけて停止する習慣を持たせることはとても大切です。

ブレーキ操作が少し固い場合があるので、へんしんバイク取扱店舗で組み立ててもらうのがおすすめですが、スパナが2本とドライバーがあれば調整可能です。

STRIDERと違いへんしんバイクにはサイズ違いのモデルが4種類あるので、自転車デビューする年齢に合わせて選んで欲しいのですが、遊んでくれるか心配な方には体験イベントに参加してみてください。

製品名

対象年齢シート高重量タイヤ
ホイールサイズ
体重制限本体価格(税抜)
へんしんバイクS2歳~5歳32cm~45cm5kg~6.8kg10インチ30kgまで14,800円
へんしんバイク3歳~6歳37.5cm~46.5cm5.3kg~7.5kg12インチ30kgまで14,800円
へんしんバイクX143.5歳~6.5歳38.5cm~48.5cm6.3kg~8.0kg14インチ35kgまで19,400円
へんしんバイクX164歳~7歳43.5cm~53.5cm6.6kg~8.6kg16インチ35kgまで21,900円

へんしんバイクは30分で乗れる自転車をキャッチフレーズにしていますが、4歳未満の子供はべダルを漕ぐ力がない場合があるので、急いでペダルを取り付ける必要はありません。

ペダルを付けた自転車に乗れるようになると追いかけるのも大変ですし、交通ルールを理解したり安全運転ができない子供は、焦らずマイペースで遊ぶのが重要です。

へんしんバイクの唯一の残念な点は付属の空気入れで、安物という名に相応しい使いにくさがあるので、空気圧がわかるポンプとポンプアダプターがあると便利です。

どちらを選んだら正解なのか

公道を走ることのできないバランスバイクで遊ぶには広い公園がなければなりませんが、幸いなことに我が家の目の前に車が通れない広い道があるので、へんしんバイクを選びました。

ブレーキやペダルのないSTRIDERから自転車へ乗り換えるのは慣れが必要になりますが、へんしんバイクなら子供用自転車へスムーズに移行することができるからです。

ただ、へんしんバイクはSTRIDERと比べるとかなりの重量があるので、家の近くに遊ぶ場がない場合や車で運搬できる人でなければ、移動が大変なのであまりおすすめできません。

一度、へんしんバイクを600メートル離れた公園まで担いで運んだことがありますが、小さな子供の手をつなぎながら自転車を持ち運ぶのは苦行でしかありませんでした。

バランスバイクに乗る年齢にもよりますが、3歳半以上の年齢で家の近くに遊ぶ場所があるならへんしんバイクがおすすめですし、そうでなければSTRIDERがおすすめです。

親の責任で遊ばせる

バランスバイクが公道で事故に遭う大変痛ましい事故が相次いでいますが、これはSTRIDERやへんしんバイクの問題でなく、ルールを無視して遊ばせる親に問題があります。

バランスバイクに乗る年齢の子供は、まだ交通ルールや車が通る公道の怖さを知らないので、親の責任の元に安全な場所で目を離さずに遊ばせることが重要です。

子供が乗り物に乗る時は、ヘルメットやプロテクターを装着させるのはもちろん、危険を予測して子供の安全を守ることができる人でなければ、バランスバイクに乗るのはおすすめできません。