Dell XPSノートPCのバッテリーとSSDの失敗しない自力交換の方法

モバイルパソコンはバッテリーが内蔵されていることから、ユーザがディスクを交換したりメモリの増設ができない仕様の製品が主流ですが、Dell XPSノートパソコンなら簡単にできます。

今回は、トラックパッドボタンのクリックができなくなるまで内臓リチウムイオン電池が膨張したので、保証期間内ということもあり修理依頼をしたのですが、かなり法外な費用を請求されました。

バッテリーの膨張によりタッチパッドが故障している可能性や、エンジニアの派遣費用を考えると妥当な値段なのかもしれませんが、修理費用に7万円も支払うくらいなら新品を購入します。

バッテリーの自力交換で解決

バッテリーの膨張によりタッチパッドが全く使えなくなりましたが、マウスがあれば問題なく使えるので、交換用バッテリーだけ取り寄せることにしました。

XPSの膨張したバッテリー交換

交換用バッテリーだけなら15,000円程度で費用で修理可能とのことなので、エンジニアでなくても作業が可能なレベルなのを事前に確認した上で、部品だけを送付してもらいました。

Dell XPS 15のカバーを開ける方法はとても簡単で、サービスタグが書かれている部分を忘れずにノートパソコン本体底面にあるネジを全て外し、底面のディスプレイ側から優しく剥がすだけです。

Dell XPS 15の背面カバーを開ける

ただ、膨張したバッテリーは交換後に返却する必要があるので、XPS 15本体のネジを外すにはトルクスドライバーやレンチは、修理依頼する前に用意する必要があります。

ノートPCの分解に使えるトルクスドライバ

本体カバーを開けた後は、膨張したバッテリーのネジと配線を外し新しい部品と交換するだけなので、慣れた人なら3分もあれば修理が完了するくらい簡単です。

因みに、XPS15には2.5インチHDDやSSDを搭載するスペースがありますが、SATA接続用ケーブルがありませんしM.2 NVMe SSDを搭載しているので利用することはありません。

Dell XPS15 NVMe SSD交換

バッテリー交換ついでに大容量のM.2 NVMe SSDに交換することにしましたが、元々搭載されている物もヒートシンクが取り付けられていないので、熱対策せずにそのまま取り付けることにしました。

NVMe SSDの交換はとても簡単で、プラスドライバーでネジを外し用意したSSDに差し替えるだけですが、SATAタイプではないので間違えて購入しないように気を付けてください。

Dell XPS 15メモリ増設

使用しているDell XPS15はDDR4のメモリが8GB搭載されているので増設する必要性を感じていませんが、その気になれば二つのスロットを利用して32GBまで拡張することができます。

以上がDell XPS 15 9550のバッテリーと搭載済みのSSDの交換方法となりますが、トルクスドライバーの用意とACアダプターを外すことを忘れなければ誰でも簡単に行うことができます。

余り物の有効活用

Dell XPS 15の元々から搭載されていたM.2 NVMe SSDは容量が256GBと少ないので、他のパソコンに移植する気にはなれませんが、超高速なUSBメモリとしてなら利用価値は十分にあります。

外付けディスクやUSBメモリを使う時代ではありませんし、NVMe SSDの高速なデータアクセスが必要になるのは稀なので需要があるかわかりませんが、ネットワーク経由では時間がかかる作業の短縮には役に立ちます。

例えば、1Gbpsの低速なネットワーク経由で行う仮想OSのマイグレーションや、NASに保存した写真や動画ファイルを大量にコピーすると非常に時間がかかるので、超高速なUSBメモリとして活用すると便利です。

サーバやパソコンのUSBポートが3.1Gen2に対応していない場合や、低速なHDDを搭載していると10Gbps限界まで速度はでませんが、超高速なメモリが手元にあると何かと便利でおすすめです。