リモコンが重要!?知らないと失敗するエアコンの選び方

リビングよりも生活する時間が短く人数が少ない寝室や、子供部屋に取り付けるエアコンは価格重視で決めてしまいがちですが、実は狭い部屋に取り付ける物ほど機能を確認しないと失敗してしまいます。

リビングダイニングの広さに対応したハイクラスなエアコンの多くは、人感センサーを搭載したりAIで気流をコントロールなど、ありとあらゆる機能が盛り込まれているので、使い勝手が悪いと感じることは滅多にありません。

ただ、寝室や子供部屋などの8畳より狭い場所に取り付けるエアコンは、価格を抑えるために機能が大幅に削られている場合がありますので、メーカーのブランドイメージや消費電力の違いだけで選んではいけません。

寝室や子供部屋から決める

寝室や子供部屋に取り付けるエアコンは、リビングと同じメーカーの製品を一緒に購入した方がお得になるということもあり、マイホームに引越しをするタイミングでまとめ買いをするのが一般的です。

エアコンの同時購入で注意する点は、リビングダイニングに設置するタイプから先に決めると豊富な機能に惑わされてしまい時間がかかるのと、大仕事をした達成感から残りの部屋の物を適当に決めてしまう傾向があることです。

リビングダイニングに取り付けるエアコンは、どのメーカーも機能が豊富で表面上の違いを比べても良く分からないので、まずは寝室や子供部屋に取り付ける製品から選んだ方がスムーズに事が進みます。

エアコンを実際に使用してみて判明する失敗というのは、リビングダイニングで使う大きなタイプよりも、寝室や子供部屋などに設置するスモールモデルの方で多いので、店頭にて目当ての機種のリモコンを操作してみてください。

エアコンはリモコンが重要

どのメーカーのエアコンを選べば良いのかわからないので、店頭スタッフに機能や特徴を聞きながら決めるのも悪くありませんが、彼らに中立公正なアドバイスを求めるのは難しいのかもしれません。

家電量販店のエアコンエリアにいるスタッフはメーカーと直接契約している方が多く、販売台数に応じて報酬を得られることから他社の製品を推奨することはないので、いきなり声をかけてはいけません。

気になるエアコンのメーカーがあるなら、カタログや店頭表示で省エネ性能と掃除ロボットの有無を確認し、実物のリモコン操作で0.5度単位の温度設定や除湿運転中の室温と湿度の設定ができるか確認してください。

エアコンはリモコンが重要

内部清掃や空気の入れ替え機能も重要ですが、寝室や子供部屋に設置する省スペース型エアコンで最も重要なのは除湿運転中の室温や湿度の設定で、この機能がないと寒くなりすぎたり室内に結露ができたりします。

除湿機を併用することで快適になりますが、就寝中や勉強中に大きな運転音がすると気になりますし、狭い部屋に余計な電化製品を置くことになるので、多少省エネ性能が悪くても細かな除湿運転ができた方が便利です。

目当てのエアコンが除湿運転中の室温や湿度が設定できるのかはカタログをみれば分かるものですが、実際にリモコンを操作してみた方が本当に必要な機能があるのか簡単にわかるので是非店頭でお試しください。

エアコンの正しい選び方

最近のエアコンは良く分からない機能を盛り込んで差別化をしている印象がありますが、個人的には0.5度単位の温度設定、除湿運転中の温度と湿度設定、ロボット掃除機能があれば十分だと考えています。

リビングダイニングに取り付ける大型エアコンなら、人感センサーやサーキュレーターを搭載した製品を選んでも何ら問題ありませんが、寝室や子供部屋ならそこまで高機能な物は必要ありません。

他にもエアコンには、故障率、臭い、音の大きさなど店舗では判断できないポイントがあるので、時にはレビューサイトを参考にするのも必要ですが、最終的には自分の判断で決める必要があります。

エアコンの比較情報を公開している企業や個人サイトのなかには、実際に複数のエアコンを使用せずにカタログスペックを羅列しただけの物もあるので、情報の入手先には十分ご注意ください。

エアコンの感想

エアコンは部屋の広さやグレードが違う機種が毎年多数販売されるので、これから紹介する内容を参考にして購入すべきではないと思いますが、実際に利用したことがあるメーカーの印象をまとめてみました。

改めて今まで利用してきたエアコンの感想をまとめてみると、10年以上前に購入したエアコンよりもマイホームの住み替えで新たに購入した、30万円越えの機種に不満を感じているのがわかりました。

日立のエアコン

熱交換器とファンを自動掃除してくれる白くまくんは、油汚れを吸い取りやすいリビングダイニング用のエアコンとして重宝しますが、新品なのにエコ運転をすると変な臭いがするのが不満です。

小さな子供がいるのでカビが繁殖しにくいエアコンとして白くまくんを選んだのですが、異臭がしたりセンサーの動作音のような音が気になるので、常に冷房か暖房運転にして利用しています。

冷房や暖房運転にすれば独特の臭いは気になりませんし、電子的な運転音も気にならなくなるので構いませんが、5年後に予定している分解洗浄の結果次第で再購入するか考えることにします。

シャープのエアコン

昔からシャープのエアコンは故障率が高いと聞きますが、我が家のリビングに設置した機種は余計な機能が盛り込まれていないシンプルモデルということもあり、10年経過しても壊れることもなく元気に動作してくれました。

当時利用していたシャープのエアコンはデザインが微妙で、運転音が大きく常にフルパワーで稼働しているという印象がありましたが、Airestなど最近はスタイリッシュなモデルが登場したので、改めて注目しています。

この10年間で外国企業に買収されたことや、通販サイトで安く売られている印象があるので、不安に感じる方がいるかもしれませんが、故障時の修理対応や内部清掃なども受けられるので心配する必要はなさそうです。

東芝のエアコン

6畳の部屋に設置して使用していた東芝のエアコンは、他社と比べて大きな特徴がない印象ですが、ある意味それが特徴とも言えるくらい無難で可もなく不可もなくという感じでした。

一部の機種には1リットル洗浄という内部を結露で掃除する機能がありますが、これも白くまくんと同じで本当に効果があるのかは実際に使用していても判断できないので、3年後に分解洗浄するくらいの気持ちが必要になります。

三菱のエアコン

リビングダイニングに設置するエアコンはキッチンで使う油などを吸い込んでしまい、気が付くと吹出口付近がかなり汚れていることがあるので、定期的に掃除することをおすすめします。

ただ、一般的なエアコンで吹出口付近を掃除するには、ハンディタイプのクイックルワイパーか松居棒を使う必要があるのですが、無理やり掃除をしようとするとルーバーが破損してしまいます。

その点、三菱のエアコンなら羽根を広げて掃除できるので、エアコン本体の汚れが気になる人におすすめですが、内部の掃除まではできないので定期的に専門業者を呼んで掃除してもらう必要があります。

富士通のエアコン

富士通のエアコンは数か月の仮住まい中に利用したことがあるのですが、その機種は寝室で使用しても運転音が静かで気になる欠点もないので、新しいマイホーム用に購入しようと考えていた時がありました。

富士通エアコンの感想

ただ、リビングに設置する上位機種になるとサーキュレーターが搭載されていたりするのですが、余計な機能が付くことで掃除の手間が増えたり故障率が高くなりそうだと考えてしまい断念してしまいました。

そもそもエアコンは半永久的に使える物ではないので、その時に登場する新しい機能を楽しむのも悪くないのですが、バルミューダのサーキュレーターがあるので別のメーカーの物にしてしまいました。

ダイキンとコロナ

エアコンと言えばダイキンとコロナですが、他社の製品と比べて余計な機能が少ないので安心感がありますが、反面面白味がないのでインパクトに欠けているという印象があります。

エアコンは夏は涼しく冬は暖かくなれば良いので、実績があるダイキンとコロナを選ぶのが王道なのかもしれませんが、それではネタにならないので我が家には設置していません。

その代わりに24時間365日稼働させる必要があるサーバルームのエアコンとして、両社の製品を導入したことがありますが、停電作業の日以外は10年間故障知らずで稼働していました。

まとめ

今まで何度かマイホームを購入したり、仕事の関係で様々なメーカーのエアコンを利用したことがありますが、低価格でシンプルな製品よりも高機能で便利そうに思える機種に不満を感じることがあるのが個人的な感想です。

エアコンを選ぶ時の基準として、最低限0.5度単位の温度設定、除湿時の室温と湿度設定、掃除ロボット付きと省エネ性能だけ気にすれば、後はデザインの好みや好きなメーカーで選んでも良いのではないかと思います。

今まで使用したことがあるエアコンの感想をまとめてみたものの、正直どれを選べば良いと断言できる程の差を感じないので、気になる機種のリモコンを操作してみて最後に店舗スタッフの説明を聞くのがおすすめです。

因みに、エアコンの室外機でも巨大台風で飛ばされてしまうことがあるので可能な限り固定して欲しいのですが、マンションの場合は共用部分にあたるベランダの工事ができない場合があるので、管理会社へ確認をしてください。

また、配管の太さ次第では汚れを屋外へ排出したり、空気を入れ替える機能があるエアコンを取り付けられない可能性があるので、必ず建物の設計図を店舗スタッフへ提出してください。