子供が幼稚園に通うまで育てあげた妻の労いと、義母の古希をお祝いした箱根・強羅温泉旅行なので、四歳の娘には退屈な思いをさせるかと心配しましたが、蓋を開けてみたら一番大喜びしていました。
箱根・強羅温泉に行くのは今回で二度目になりますが、前回は40年前のことなので登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェイ、彫刻の森美術館のことしか記憶していないので、とても新鮮な旅行になりました。
気になる我が家の四歳児は、噴煙が上がり続ける火山の大涌谷や、火山活動により形成されたカルデラの芦ノ湖、トンボ玉や陶器作りができる箱根強羅公園を満喫できたようでとても満足していました。
昼食は箱根湯本がおすすめ
感染症予防対策の一環で大手町経由のロマンスカーは車内販売を中止していたので、昼食は強羅駅周辺で食べることにしたのですが、予想に反して温泉街はさびれていて賑やかさに欠けていました。
小さな子供に何も食べさせない訳にはいかないので地図を頼りにお店を探したのですが、数少ない人気店はどこも混雑していたので仕方なく怪しい雰囲気の店に妥協したのが大きな失敗でした。
温泉地での昼食と言えばテレビの旅番組で紹介される美味しい蕎麦屋をイメージしていたのもありますが、あまりにも不味くて怒りが込み上げてくる食事で、強羅温泉に来たことを後悔する程でした。
宿泊したメルヴェール箱根強羅や芦ノ湖にある絶景露天風呂が高評価でしたので、結果的に今回の温泉の旅は大満足になりましたが、初日の昼食で大火傷をしたので食事は箱根湯本でした方が無難です。
メルヴェール箱根強羅に宿泊
箱根・強羅には評判の良い温泉宿が多いので宿泊先を選ぶのにかなり悩みましたが、小さな子供と足が悪い義母が楽しめる立地にあるということで、メルヴェール箱根強羅に泊まることにしました。
事前連絡すれば強羅駅からメルヴェール箱根強羅まで車で送迎してくれますが、登山鉄道のケーブルカー公園下駅からでも歩いて行ける距離にあるので、電車で宿まで移動することにしました。
メルヴェール箱根強羅の建物に少し古さを感じましたが、部屋やレストランはキレイで清掃も行き届いており、久しぶりに静かな場所で落ち着いて過ごすことができたと妻が大満足してくれました。
子供がご飯を美味しそうに食べてくれたのが一番ですが、何よりも席に座るだけで美味しい料理が運ばれてきますし、食器洗いなどの後片付けをする必要がないのも最高です。
お金を出しているので当然だと思うかもしれませんが、これが汚れた部屋に押し込まれたり不味い料理を出されると折角の旅行が台無しになるので、メルヴェール箱根強羅を選んで正解でした。
メルヴェール箱根強羅には露天風呂はありませんが、大涌谷と早雲山からの混合泉は24時間かけ流しで、気持ちぬるま湯の丁度良い湯加減なので子供と義母が長く入浴できて大変喜んでくれました。
芦ノ湖絶景露天風呂
初日はメルヴェール箱根強羅の良質な温泉で育児の疲れを癒したり、美味しい食事を食べてのんびり過ごしましたが、翌日は大涌谷を経由して行く絶景日帰り温泉龍宮殿本館まで行くことにしました。
子供のことを考えると箱根小涌園ユネッサンに行くべきか迷いましたが、普段乗ることがないケーブルカーやロープウェイで、大涌谷の火山活動をみせたいと思い芦ノ湖にしましたが大正解でした。
タクシーがいないので絶景日帰り温泉龍宮殿本館まで行くバスに乗りましたが、桃源台からかなり離れた場所にバス停があることや、田舎なのに時刻を大幅に過ぎても到着しないのは想定外でした。
絶景日帰り温泉龍宮殿本館は国登録有形文化財の歴史ある建築物で、館内はとても美しく清潔で絶景を眺めならが入浴するお風呂も広く食事も美味しいので、時間をかけて足を運んだ価値は十分ありました。
ロープウェイの時間が午後5時までなので長居はできませんでしたが、ゆっくり温泉につかり蕎麦やデザートを食べて過ごすことができたので、子供も大変喜んでくれました。
なかには家のお風呂以外入りたくないという小さな子もいるので愚図られると大変ですが、四歳にもなれば自分の足で歩いたり食べたりすることができるので、強羅に来たら是非芦ノ湖まで足を運んでみてください。
箱根強羅公園で陶芸体験
箱根には彫刻の森美術館、ポーラ美術館、箱根りラック美術館など名だたる美術館があるので、二泊三日の温泉旅行締めに行こうと思いましたが、絵が好きな我が子でも楽しくないだろうと思い箱根強羅公園に行きました。
強羅公園は、幾何学的に池などを配置した特徴あるフランス式整型庭園で、珍しい花や木を鑑賞したり噴水近くで休憩することができますが、今回は子供の要望に応えて陶芸の絵付けとトンボ玉作りに挑戦しました。
トンボ玉作りでガラスを溶かす工程は火傷する危険があるので大人が担当しましたが、ネックレスにする飾りを選んだり組み立てる作業は4歳の子供でもできるので、アクセサリー作りが好きな我が子には大好評でした。
焼く前の器に色を塗る陶芸絵付け工房に挑戦したのは四歳の娘で、自由に絵を描かせてみたところ何やら謎めいた線と点の作品に出来上がりましたが、テーマを聞いてみたところメリーゴーランドでした。
絵を描くお皿が五千円もしたので、親の失敗して欲しくないというプレッシャーを感じながらも、四歳にしては比較的上手に自由な作品に仕上がり、本人もかなりご満悦の様子です。
箱根強羅公園には抹茶を楽しめる白雲洞茶苑や、おしゃれな空間でサンドウィッチが食べられる一色堂茶廊、テラス席で噴水を見下ろしながら珈琲や食事を楽しめるCafe PICがあるので、一日をここで過ごすことができます。
時間の関係で西門近くにある藤だなや音楽堂を見学することはできませんでしたが、秋の強羅公園は10月桜や紅葉が見頃で季節の移り変わりを感じながら、優雅なひと時を過ごすことができました。
ノルマを決めて旅をする
子供を人生初めてになる温泉旅行を楽しい思い出にしたいと考えて、温泉の名所箱根の強羅行くことを決めた訳ですが、いくつかノルマを決めて旅をすることにしました。
まずは旅をより楽しくするためにロマンスカーの展望席に座ること、必ずケーブルカーとロープウェイに乗ること、ホテル以外の温泉に入ることや大涌谷の温泉卵を食べることなど、些細なことですがノルマを決めました。
更に移動中に子供が飽きないように、コんガらガっち でんしゃでおでかけビンゴの本を用意し、踏切やガスタンクなど普段みかけない物でビンゴが達成できるか挑戦してみることにしました。
旅先で忙しく過ごすのは嫌なので分刻みでスケジュールを組むことはしませんが、子供の想い出になるための工夫は必要だと思い、小さな目標を設けるのは意外と悪くないと思いました。
箱根強羅の旅は人それぞれ違う楽しみ方がありますが、融通が利かない年齢の小さな子供を連れての旅行は失敗しやすいので、今回紹介した内容を参考にして頂ければ幸いです。