コシヒカリやササニシキのようにどんなに美味しい品種と銘柄のお米でも、炊飯器の性能が悪いと炊きたてのご飯でも不味いと感じることがあるので、味にこだわるなら両方セットで良い物を選んでください。
ただ、値段が高い炊飯器を選べば何でも良いという訳でもなく、モチモチした食感が好みなら圧力対応炊飯器、少し固めの食感が好みなら土鍋風の炊飯器など、食べる人の好みに合う製品を選ばなければ後悔します。
前回はモチモチした食感で美味しいお米が炊けるPanasonic圧力対応炊飯器を紹介しましたが、今回は無水調理や低温調理も使える人気のバーミキュラライスポットで炊いたご飯の味について紹介します。
硬派におすすめ
コシヒカリのように甘くてモチモチした食感のお米が好きという方もいれば、ササニシキのようにサッパリしたご飯の方が口に合うという人がいますが、好みの味に合わせて炊飯器を選んでいる人はそう多くありません。
例えばモチモチしたお米の食感がお好みであれば圧力対応炊飯器がおすすめで、少し固めに炊けるご飯の味がお好みならバーミキュラライスポットのように重厚感がある土鍋風炊飯器がおすすめです。
こちらはバーミキュラライスポットの標準モードで炊いた岩手県産ひとめぼれですが、お米がまるでスタンディングオベーションをしているかのように立ち上がる姿に感動すら覚えました。
コシヒカリと初星を掛け合わせて作り出されたひとめぼれは、元々味とかおりが良くねばりの強いお米ですが、バーミキュラのライスポットで炊くと少し硬めで旨味を閉じ込めた食感になります。
お米の炊き方が特殊
バーミキュラ公式サイトの説明では、お米をボウルと重ねたザルに入れて研いでいますが、それでは米粒が欠けてしまいますし洗い物が増えるので、大きなボウルだけを使うようにしています。
バーミキュラライスポットで美味しいお米を炊くには、浄水器付きの水道水でお米を研ぎながら濁り水が浸透する前に素早く交換を数回繰り返し、その後指で優しく全体をかき混ぜながら洗います。
精米技術の向上により最近のお米は念入りに研ぐ必要がなくなりましたので、少しくらいお水の色が白くても気にする必要はありませんが、炊飯に使うお水が不味い水道水だと台無しになりますのでご注意ください。
美味しいお米を美味しく炊くには、品種や銘柄の他に炊飯器の実力が何よりも大切ですが、それと同じくらい重要なのがお水の質なので硬水ではなく軟水のミネラルウォーターを使用してください。
少し硬めの炊き加減
バーミキュラライスポットは柔らか食感が人気のコシヒカリでも、少し固い土鍋で炊いたような炊き加減になるので、モチモチして柔らかく甘いご飯がお好みの方には正直おすすめしません。
こちらはバーミキュラライスポットで炊いた岩手県産ひとめぼれですが、まるで料亭や日本料理で食べるご飯のような、粒がひとつひとつたつ旨味を上手に引き出した美味しいご飯になりました。
バーミキュラライスポットでお米を炊くとやや硬めになるので、モチモチした方が好きという方には正直おすすめしませんが、北海めしや栗ご飯などの混ぜご飯や、鮭やいくらの親子丼など食材を乗せる料理と相性抜群です。
バーミキュラライスポットを使えば、おこげモードを駆使した炊き込みビビンバや魚介と鶏肉のパエリアなど、一般的な炊飯器では作られない料理に挑戦することができるのがとても魅力的です。
炊飯器としての評価
お米を美味しく炊き上げるバーミキュラライスポットですが、一般的な炊飯器にある保温機能がないので炊きたてをすぐに食べるか、ラップにくるんで冷蔵庫で冷凍保存する必要があります。
こちらの画像左はPanasonicの圧力対応炊飯器で炊いた物で、右側がバーミキュラライスポットで炊いたお米の違いですが、炊きたてや冷凍したご飯の美味しさで言えば一般的な炊飯器の方がおすすめです。
バーミキュラライスポットで炊いたご飯が美味しいのは間違いありませんが、コシヒカリなど柔らかくて甘みの強いお米を炊くなら、一般的な圧力対応炊飯器の方に分がありそうです。
バーミキュラライスポットを使う最大のメリットは白米を美味しく炊くことよりも、普通の炊飯器では絶対に真似ができない美味しい料理を作るための調理家電として、お求めになられた方がより高いメリットが得られそうです。
ワンランク上の料理
美味しいご飯を食べるためにバーミキュラライスポットを買うのも悪くありませんが、金額を考えるとそれだけで使うのは少し勿体ない気がするので、日々の料理作りを楽しくするのに使いたいところです。
バーミキュラライスポットには炊飯機能の他にも調理機能があり、無水調理のカレーやロールキャベツ、低温調理のローストビーフやサーモンのミ・キュイ、カンパーニュやアップルリングなども作ることができます。
バーミキュラのオーブンポットを使えば同じような料理が作れますが、ガスコンロを使えばキッチンから離れることができませんし、ビルトインIHクッキングヒーターは衝撃でガラストップが割れる恐れがあります。
その点、バーミキュラライスポットは、料理を美味しくしてくれる重厚鍋専用のIHクッキングヒータが付属しているので、ワンランク上の料理を安全に調理するすることができます。