LINE通話のポート解放とその他いろいろ

今勤めている会社は海外のスタッフと国際電話をする事が多いので、会社のネットワークでLINE通話を使えるようにと指示がありましたので、ファイアウォールの設定を変更しました。

LINEは、かなり昔に流行したハンゲームというオンラインゲームのサービスを配信するNHN Japanという会社が運営しているのですが、公式サイトをみてもLINE通話で使用するポートの情報は公開していません。

仕方なくLINEの会社が所有するIPを調べ、そのIPアドレスに限りファイアウォールのUDPポートを1024~30,000まで許可するようにしたところ、社内のWifi接続からでLINE通話ができるようになりました。

稀に通話するだけならスマートフォンのパケットを消費しても良いのですが、ビジネスシーンで使うなら社内のインフラを使用してLINE通話できた方が断然便利になります。

ただ、必要以上にファイアウォールのポートを開けるのは良くないので、セキュリティの知識や設定作業に不安がある方にはおすすめしませんが、国際電話などのコストを考えるとLINEで通話できるようにしたいものです。

利用できていたLINE通話が繋がらない場合

オンラインゲームのサービスを配信する企業は数百台のサーバをデータセンターで稼働させるので、一般的な企業とは違いグローバルIPアドレスを数多く所有しています。

LINEの会社もグローバルIPアドレスを1,000個所有する企業で、この話をすると大変驚かれる人が多いのですが、オンラインのサービスを配信する企業なら普通のことです。

LINEなどの24時間展開するサービスが急にグローバルIPアドレスを変えることはしないと思いますが、今まで利用できていたLINE通話が急に利用できない場合はIPアドレスを確認してください。

LINEが使用するグローバルIPアドレスに変更がない場合は、利用するポートの範囲が変更された可能性もあるので、特定のLINEのIPだけポートブロックを解除して検証してください。

上記内容はシステム管理者を対象にした情報となりますので、一般的な会社スタッフが利用するスマートフォンのLINE通話が急にできなくなった場合は、ファイアウォールでブロックされた可能性があります。

古いファイアウォールでは特定のIPアドレスやポートをブロックするだけの機能しかありませんが、UTMを導入している企業はアプリケーション毎に利用を制限できます。

社内の情報システム管理者が私的なLINE通話を制限するためにUTMでブロックしたり、開いていたLINEのポートを塞いだりすることもあるので、担当者に確認してみてください。

PCでもLINE通話は可能

因みに、LINE通話は設定を変えればスマートフォンだけでなく、マイクやスピーカーのあるPCでもできるので、仕事をしながらヘッドセットを使用して会話することができます。

やり方は簡単で、ヘッドセットを接続した後にLINEの設定をクリックし、通話のスピーカー設定やマイク設定を確認し通話の着信許可にチェックを入れるだけで、準備完了となります。

古い情報かもしれませんが、Windows8.1ではLINEの無料通話が利用できないとのことなので、デスクトップやノートPCで利用したい方はWindows10にアプリをインストールしてください。

スマートフォンと違いPCならBluetooth対応のヘッドセットとの相性や制限もなく使えそうですが、安定した通話を最優先に考えるなら有線ケーブルのヘッドセットを使うのをおすすめします。