CMやインターネットで、ドコモ光だとかTSUTAYA光だとか各社様々な光回線の割引サービスを宣伝していますが、この光回線サービスを利用して何がお得なのか調べてみました。
契約者数が伸び悩むNTT東西は、光回線の卸売サービスを開始することで、顧客を囲い込みたいDocomoやTSUTAYAなどの企業とコラボし、光回線契約者の更なる獲得を目指したという訳です。
光コラボは本当にお得なのか
結論から言うと、お得かと言えば確かにお得だと思いますが、解約の時に想定外のトラブルに巻き込まれる可能性が増えるだけで、すごくお得かというと今の時点では微妙です。
ドコモ光を例にみてみると、スマホを利用しているがパケットを利用しないユーザーは、データSパックを契約している方が多いのではないかと思いますが、このプランだと月額500円の割引になります。
ただ、利用しているプロバイダがタイプBに含まれているので現状よりもインターネット料金が月額200円高くなり、お得になる差額が300円になるのではないかと思います。
最大3,200円割引と宣伝しているのは、戸建のユーザーでありながらドコモのシェアパック30(月額定額22,500円)とAタイプに含まれるプロバイダを契約している人が対象です。
マンションに住みながら利用しているプロバイダがBタイプで、データSパックを契約している人は、最少の300円がお得になるのだけなので、正直あまりメリットはないかと思います。
そもそもタイプAだとかタイプBだとか詳しい内容が明記されておらず、ユーザにわかりにくい内容にしているのが問題で、正直サービス内容を正しく把握できているのか自信がありません。
サービスを契約した後にトラブルが発生していることを考えると、ドコモショップに直接足を運んでいくらお得になるかだけでなく、解約の条件なども詳しく聞いてください。
TSUTAYA光は古い映画が多い
TSUTAYA光に関しては、毎月映画が20本無料で観られるらしいので、光サービスの中では最もお得そうに思えますが、映画を毎月20本観る時間のない人には関係ない話です。
また、毎月人気のある最新作20本を観られるか謎で、AmazonプライムやdTVなどの動画見放題のサービスを契約している人は、情報が少ない今の時点で飛びつくものではないと思います。
毎月ではないにしても、私が好きなスーパーナチュラルや人気ドラマなどの最新作がどこよりも早く無料で観られるのであればメリットありますが、もしも過去の名作が主流であるのであれば、個人的にメリットがないと思います。
お得感で光回線と抱き合わせて契約をさせるサービスは今後も登場するかと思いますが、サービス内容だけでなく解約時の条件などを確認した上で契約した方がおすすめです。
TSUTAYA光で見られる映画は、TSUTAYA DISCASの動画配信でセレクトプランが対象みたいですが、正直サービス内容が不明確でよくわからないのが正直な感想です。
タイトルの数は1,400点以上と多いのですが、古いタイトルが多いことや紳士向けの動画もリストに結構多く含まれていることを考えると、ファミリー向けではなさそうです。
かなり古いタイトルが目立ちますが、ロストやスーパーナチュラル、24などの古くても人気のアメリカドラマをこれから楽しみたいという人にはお得かもしれません。
世の中のうまい話の裏には必ず落とし穴があるので、疑問がある場合は契約する前にTSUTAYAに連絡した方が良いのですが、今はそこまで映画の需要があるのか疑問です。
その他の光回線とセットのサービスは、プロバイダの料金が少し安くなるというメリット以外に特別な差別化がある訳ではないので、ここでは割愛させていただきます。
今後も新しいサービスが登場すると思うので末永く見守っていきたいと思いますが、NTTはプロバイダなどのサービス会社に料金割引の負担をさせるのではなく、自らの取り分を減らすのが筋だと思います。
脱フレッツ回線がおすすめ
あまり詳しい情報がないので何とも言えないのですが、一説によると一度光回線とセットのサービスを契約して、再度NTTの光回線サービスを利用すると、光電話の番号が変わるという情報もあります。
また、今まで契約していた光テレビなどのオプションサービスも引き継げない可能性があることや、光回線を販売する業者がフレッツ光ユーザーを対象に強引な契約変更するという事例があるので、契約する際には注意が必要です。
フレッツ回線は、慢性的な速度低下が問題でストレスを感じるユーザーが多いので、目先のお得感に釣られて不満を感じるよりも、NUROなどの快適なインターネット回線に切り替えた方が断然おすすめです。
NUROはNTTのダークファイバを利用したインターネット回線ですが、契約者数がフレッツほど多くないので、常に安定したパフォーマンスを発揮するのでとても快適です。
会社のインターネット回線はメインがフレッツで予備回線にNUROを使用していましたが、高速で安定するNURO回線を今ではメインに切り替えて使用しています。
家に固定電話があるだけで信頼されていた時代であればNTT回線を利用した方が良いかもしれませんが、今では携帯電話だけでもローンの審査も通る時代なので、NURO回線をおすすめします。