不妊治療のために夫婦でクリニックに通い始めて2年、幸運にも妻がおめでたとなりました。
妻の年齢と負担を考えると、クリニックに通うのは2年と期限を決めていたので、最後に良い結果となり夫婦ともに喜んでいます。
不妊治療のクリニックには感謝している気持はありますが、不妊治療の最中や卒業した後に思う疑問がいくつかあるのも事実です。
不妊治療を終えた今だからこそいえるのは、不妊治療を受ける際は全てのことをクリニック任せにするのではなく、他にもできることがあれば実行した方が良いということです。
そこで今回は、2年間通い続けた不妊治療クリニックの経験をもとに、クリニックに通い始める前に準備しておきたいことを紹介します。
妊娠の手助けが目的
不妊治療クリニックは妊娠の手助けをするのが目的で、それ以上のことはアドバイスしないクリニックもあります。
例えば、不妊治療を希望する夫婦の夫に風疹や麻疹の抗体があるかないか、とても重要なことなのに確認したり、アドバイスしない不妊治療クリニックもあります。
女性に抗体があれば問題ないと判断してのことですが、不妊治療開始時よりも抗体の数値が急激に落ちることもあるので、男性も風疹や麻疹の抗体の有無を確認する必要があります。
風疹や麻疹の抗体があると思い込んでいる人が多いことを考えると、男性も不妊治療を行う前に義務付ける必要があるのではないかと思います。
子供をつくる気があるなら医師に言われなくても、事前に確認するのが当たり前と言われてしまえばそれまでですが、あまり親身な対応とは言えません。
風疹の予防接種を受けていない世代がいることを考えると、風疹や麻疹の抗体があるかないか不妊治療を始める前に確認してください。
不妊治療クリニック卒業後、産院の先生に勧められるように風疹や麻疹の検査をしたら、風疹の抗体が全くないことが判明しました。
自分の意識の低さを痛感しながら慌ててワクチンの接種をしましたが、なんとも情けない父親と反省しています。
予防接種後の妊娠は避ける
風疹や麻疹の抗体がない場合はワクチンを接種することになりますが、ワクチン接種後3ヶ月は妊娠しない方が良いとされています。
治療が遅れることを考えると男性の抗体検査をすすめないクリニックもありますが、一度不妊治療を開始してしまうと風疹や麻疹の予防接種を打つタイミングを失います。
全ての不妊治療クリニックがそうだとはいいませんが、妊娠後のことも考えて不妊治療を開始する前に旦那さんの予防接種を提案してくれるのが、良いクリニックではないでしょうか。
レビューサイトは参考にならない
不妊治療クリニックの評判がレビューサイトで良くても、実際に治療を受けると評価が低いこともあるので、変だと感じたら他のクリニックに変えることも考えてください。
評判の悪いクリニックの定義は様々ですが、無理に予約を入れ過ぎて待ち時間が長いだけなのか、医師や看護師の対応が不誠実なのか見極めが必要です。
不妊治療をする人達は、藁にも縋る思いで高額な費用を払いながらクリニックに通うのに、看護師らが大声で笑いながら雑談する様子や、露骨に態度の悪い担当者をみかけたことがあります。
システム上の問題で待ち時間が長いのは我慢できたとしても、診察を受けている人の近くでクスクス笑いながら話しをするようなクリニックは問題があります。
あるクリニックでは、不満や問題点を患者に書き込んでもらい改善に役立てるという仕組みがありました。
実際に悪い点が改善されたので効果はありますが、不妊治療で苦労している人に指摘されるようでは困ります。
全ての不妊治療クリニックに問題がある訳ではないので、誤解されないようにお願いしますが、レビューサイトは参考程度にして活用してください。
男性は治療を受けない
話が大分それてしまいましたが、クリニックでできる男性の不妊治療はあまりなく、分身の運動量や形をみながら妊娠する確率をはじき出す程度で、薬を飲んだり診察を受けることはありませんでした。
タイミング方法の後に人工授精を何度か行い、それでも結果がでない場合は顕微授精を勧められますが、妊娠確率が低い分身の数値だと早めに顕微授精を勧められます。
不妊治療をはじめて2年間、最後まで顕微授精を選択しませんでしたが、その理由は費用面だけでなく男性にもできる治療がないか考えたからです。
クリニックでは一度も勧められませんでしたが、漢方薬を飲んで妊娠したというのを聞いて、早速試してみることにしました。
漢方は高価だけど効果あり!
不妊治療といえば女性の問題と思われがちですが、実は男性側に問題がある場合も多く、私の分身も運動量や数が問題でした。
人工授精を3回試してみましたが、妊娠する確率は1%くらいで良い時でも3%程度と言われたのを覚えています。
分身の状態が良ければ人工授精の成功率が10%まで上がるらしいのですが1%では正直話になりません。
そこで、ある漢方薬局に相談して半年間漢方薬を飲み続けた結果、妊娠確率10%まで数値を上げることができました。
その時にお世話になった漢方薬局のについては、こちらの記事をご覧ください。
不妊治療クリニックに長く通い続けると、ゴールの見えない状況に嫌気がさして、このまま続ける意味はあるのだろうかと、余計なことばかり考えてしまいます。我が家も、毎回同じことの繰り返しになる不妊治療に嫌気や疑問を感じ、一旦病院通いを中止し[…]
確実に妊娠するとは言い切れなくて申し訳ないのですが、人工授精を3回挑戦した結果、分身の数値が悪い場合は、漢方薬局に相談するのも検討してみてください。
不妊治療クリニックでは女性の方しか治療できませんでしたが、漢方薬局に相談すると男性の方も良い状態となります。
女性も一緒に漢方薬を飲むと体が温まり基礎体温が上がるので、夫婦一緒に漢方薬を飲むのをおすすめします。
1ヶ月5万円の値段になりますが、漢方薬局に相談する価値は十分あります。
今回の内容は以上となりますが、他にも不妊治療で経験したことを連載でお届けします。
最後に
不妊治療に励む皆様の少しでも役立てればと思い、この記事を書かせていただきましたが、不妊治療クリニックに対して否定するつもりは全くありません。
むしろ、不妊治療クリニックで治療を受けたからこそ、子供を授かることになったのは間違いない事実で、感謝しても感謝しきれない気持ちです。
ただ経験者として、不妊治療クリニック一辺倒にならないようにし、できることがあれば全て試した方が良いということをお伝えします。
全ての不妊治療クリニックに問題がある訳ではなく、親身に相談を聞いてくれるクリニックもありますので、くれぐれも誤解なさらないようにお願いします。