扇風機とサーキュレーターの違いを理解して賢い製品選びを

エアコンの電気代を節約する目的で扇風機やサーキュレーターを併用する方が多くいますが、これらの製品の違いを理解しないで購入すると失敗する場合があります。

今回は、昔ながらの扇風機とサーキュレーターの違いを説明しながら、それぞれの人気の製品をいくつか紹介します。

扇風機とサーキュレーターの違い

扇風機やサーキュレーターの風を人体に直接あて続けると、肌や目が乾燥したり気化熱で体温を奪われたりします。

睡眠中に扇風機やサーキュレーターを使い続けると、喉や鼻の奥が乾燥したり体温が下がるので、風邪をひいたり体調不良に陥る可能性があります。

それを予防するために扇風機には、タイマーや首振り機能、強弱をつけたリズミカルな風を発生させる機能がついています。

サーキュレーターも風を発生させる製品という点では扇風機と同じですが、部屋の中の空気を循環させるのが目的な製品のために、ほとんどのサーキュレーターには首振り機能がないものや、風の強弱をつける機能がありません。

扇風機とサーキュレーターを簡単にまとめるとこの様になります。

■扇風機(一部小型の扇風機は除く)

・人体に直接風をあてるのが目的
・近い距離に広範囲の風を送る
・首振りあり
・タイマーあり
・リズムあり

扇風機は人体へ直接風をあてるのが目的なため、利用する場所に合わせた大きさの製品があります。

・ハイポジション扇(最大高さ:100~119cm)
・リビング扇(最大高さ:100cm未満)
・クリップ扇(デスクなどで利用)
・壁掛け扇(銭湯などで利用)

■サーキュレーター(一部製品は首振りあり)

・部屋の空気を循環させるのが目的
・狭い範囲の風を遠くへ届ける
・床の空気を天井や遠くへ送る
・首振り機能のある製品が少ない
・タイマー機能のある製品が少ない
・強弱のリズム機能のある製品が少ない

直接の風で涼むなら扇風機

サーキュレーターのネガティブな内容を最初に紹介しますが、人体に直接風をあてるならサーキュレーターではなく、扇風機を利用してください。

前述通り、扇風機やサーキュレーターの風は、気化熱の原理で熱を奪い体温を低下させるので、首振り機能やタイマーのある扇風機を使用してください。

特に気を付けなければならないのが赤ちゃんで、首振り機能やタイマー機能のないサーキュレーターは、絶対に赤ちゃんに向けて使用しないでください。

赤ちゃんや小さな子供がいる家庭でサーキュレーターを使用する場合は、高い位置にサーキュレーターを置いてエアコンの冷気や暖気を循環させることだけに使用してください。

赤ちゃんがズリバイやハイハイができるようになると何でも触りたがるので、場合によっては扇風機やサーキュレーターを使用しな方が安全です。

床に置いてあるものを何でも触るのが赤ちゃんですから、箱の中に入れて使えないようにするのが安全です。

省エネを考えるなら

冷房で冷やされた空気や暖房で暖められた空気を循環させ、エアコンを効率よく使用するならサーキュレーターを併用してください。

暖かい空気は天井に、冷気は床に留まる性質があるので、サーキュレーターを使用して空気を循環させてください。

冬に暖房を使用すると顔付近は暖かくなりますが、足元が冷えたままになりますので、サーキュレーターで冷たい空気を天井に循環させてください。

サーキュレーターを直接天井に向けても良いのですが、壁を利用して冷気を押し上げるのも有効的です。

夏も基本的に同じで、冷気を床から天井に向けて風を送れば、効率よくエアコンを使用することができます。

洗濯物やクローゼットの乾燥にも使える

ジメジメした梅雨の時期に洗濯物を乾かすのは大変ですが、サーキュレーターは空気を循環させるだけでなく衣類の乾燥にも役立ちます。

扇風機も洗濯物の乾燥に使えますが、冬は季節感が合いませんしコンパクトではないので、洗濯物の乾燥にも使いたいのであればサーキュレーターをおすすめします。

洗濯物が乾きやすくなるということは除湿にも使用できるということなので、梅雨の時期はクローゼット内に空気の流れを発生させるようにサーキュレーターを使用してください。

どちらを購入すれば良いのか

サーキュレーターは、空気の循環させた省エネや洗濯物の乾燥など、扇風機よりも用途が多いのでサーキュレーターに魅力を感じてしまいます。

ですが、冒頭でもお伝えした様に、人体へ風を直接あてるなら扇風機がおすすめで、空気を循環させるのもが目的ならサーキュレーターがおすすめです。

最近のサーキュレーターは首振り機能がついて、扇風機に近づいているものがありますが、赤ちゃんなどにストレスのない風を送るなら扇風機がおすすめです。

省エネだけど値段が高いDCモーター

扇風機やサーキュレーターを購入する時は、省エネでありながら優しい風を送るDCモーター搭載がおすすめという宣伝文句があります。

確かに従来の扇風機よりDCモーター搭載の扇風機の方が省エネですが、本体価格に結構な差があるので、本当の意味でのお得さというのありません。

ですが、お風呂場や洗濯物の乾燥など、使用する用途が多い場合は、DCモーター搭載のものにした方が、毎月の電気料金を節約できます。

本体価格で節約するならACモーター搭載で、毎月の電気代を節約したいのならDCモーター搭載の扇風機を選ぶという感じで選ぶと良いでしょう。

バルミューダの扇風機

扇風機は既に熟成された製品であり、どの製品も機能面で大差ないことを考えると、後はデザインの好みだけとなります。

私がおすすめする扇風機は、インテリアとして楽しめるデザイン家電を販売するバルミューダーから発売されている、GreenFan Japanとなります。

バルミューダの製品は、リビングや寝室などの洋室だけでなく、畳の和室でも似合うスタイリッシュなデザインの製品を手掛けております。

値段は若干高めですが、どのメーカーにも真似ができないデザインの製品を多く販売しており、一度バルミューダの製品を購入してしまうと、他の家電もバルミューダに統一したくなる程の魅力があります。

GreenFan Japanの性能をみると、DCブラシレスモーターと低電力回路の組み合わせで、最大消費電力は20Wと低電力でありながら、最大15メートルまで届く脅威の構造が特徴です。

消費電力:1.5W~20W(バッテリー非充電時)
風の届く距離:15m
風量調節:4段階
切タイマー:1、2、3、4時間
自動首振り:左右それぞれ最大75度
手動角度調節:左右それぞれ75度/上向きに19度/下向きに11度

低電力でありながら遠い距離まで届くGreenFan Japanであれば、扇風機をサーキュレーターとして使用することも可能です。

サーキュレーターは低い場所の風を循環させますが、GreenFan Japanは高い位置の空気を循環させることができます。

扇風機を選ぶなら静音性も重要で、音の静かな扇風機を購入するならGreenFan Japanがおすすめです。

バルミューダのサーキュレーター

首振り機能のあるサーキュレーターとして人気があるのがアイリスオーヤマですが、デザイン重視ならバルミューダのGreenFan Cirqがおすすめです。

GreenFan Cirqの性能はGreenFan Japanと同じく低電力でありながら、15m先まで風が届く二重構造の羽と直進性を高めるファンガードが特徴です。

GreenFan Cirq前面背面

消費電力:3W~20W
最大回転数:850rpm
最大風速:230m/min
最大風量:52m3/min
風の届く距離:15m
風量調節:4段階
手動角度調整:水平(0度)~垂直上向き(90度)
本体操作 電源 ON/OFF、風量切り替え
リモコン操作 電源 ON/OFF、風量切り替え

スタイリッシュなデザインでサーキュレーターのなかではダントツの人気を誇ります。

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羽なし扇風機なら創風機

Panasonicから発売されている創風機は、サーキュレーターと扇風機両方の機能を持ち合わせた羽根のない扇風機です。

Panasonic創風機

創風機は羽根がなく、隙間に指を入れて怪我をすることがありませんので、小さなお子さんがいる家庭でも安心です。

また、サーキュレーターにはあまり搭載されていない扇風機のような「ゆらぎ」モードの風にしたり、協力なパワーで空気を循環させるサーキュレーターとしても十分活躍してくれます。

普通の扇風機だと180度程度の首ふりとなりますが、創風機は専用スタンドを使用することで360度回転させることができるので、リビングの中心に置けば家族全員が涼しい風にあたることができます。

首ふり機能のないサーキュレーターに不満を感じたり、普通の扇風機のデザインに飽きた人にはPanasonicの創風機が断然おすすめです。

Panasonicという点で品質面でも安心なので、奇抜な扇風機やサーキュレーターを買うなら創風機がおすすめです。