仕事をしていると子供と接する時間が短くなるのは仕方がないことですが、あまりにも子供とのスキンシップが不足すると当然ながら子供は懐いてくれません。
それではまずいと思い、休日に子供の面倒をみようとするものの、日頃からママと一緒にいることが多い子供に、事あるごとに「ママがいい!」と言われ、沈んだ気持ちになります。
仕事があると子供と遊ぶ時間は限られてしまいますが、せめて子供が寝るまでに家に帰り、少しでもお話しをしたり遊びたいと思うのが親心ではないでしょうか。
日頃から子供と遊んでいないと何をして良いのか悩む人もいるようですが、そんな時は短時間でありながら簡単に子供とのスキンシップを図ることができる、絵本を買い揃えて読み聞かせるのがおすすめです。
お腹の中にいる時から絵本
子供に絵本を読み聞かせる時期というのは人それぞれですが、早い人ではお腹の中に赤ちゃんがいる時から絵本を読み聞かせています。
最近の絵本は、言葉がわからない年齢の子供も楽しめるように、文字が少なくて面白い絵が描かれているものが人気ですが、お腹の中の赤ちゃんに絵本を読み聞かせるなら、ある程度文字が必要になります。
台詞が多すぎると読み上げるのが大変ですが、台詞が少なすぎると物足りなさを感じてしまうので、どの絵本を買えば良いのか悩みます。
そこで、実際にお腹の中の赤ちゃんに読み聞かせた時に感じた、絵本の楽しさと読み応えなどについて紹介します。
名作の絵本は意外と怖い
昔読んで懐かしいと思い購入した絵本のなかで、福音館書店の「ぐりとぐら」や、「三びきのやぎのがらがらどん」がありますが、昔の絵本の名作と言われているものは、結構怖くて残酷な話のものがあります。
その代表とも言えるのが「三びきのやぎのがらがらどん」で、怖いトロルの出現や残酷な描写、大人ならではのストーリーに対する疑問などが浮かんでしまい、何となく読んでいても面白くありませんでした。
かなり昔に作られた作品なだけあり、当時は名作と言われていたのかもしれませんが、毎日お腹の中の赤ちゃんや子供たちに読み聞かせたい絵本だとは思いません。
子供に絵本を読み聞かせるなら、大人も一緒に楽しめる絵本がおすすめで、最近の絵本は想像力豊かで面白いストーリーのものが多くあります。
人気の絵本
最近の絵本は大人が読んでも楽しめる作品が多く、ベストセラーとなる絵本が数多く発売されています。
そんなベストセラーの絵本の中から気になる作品を購入し、実際に読んでみた感想を簡単に紹介します。
はじめてのおとうさんはウルトラマン
おとうさん世代なら誰もが知っているウルトラマンを題材にした絵本で、累計75万部を突破した人気絵本「おとうさんはウルトラマン」の新作が2016年6月に発売されました。
どんなに手強い怪獣相手でも負けないウルトラマンが、赤ちゃんに悪戦苦闘する話をコミカルに表現した面白い作品です。
40ページと絵本にしてはページ数がありますが、文字自体は1ページに長くても50文字前後で読みやすいボリュームです。
この絵本は、ウルトラマンに登場する様々な怪獣が登場するので、子供の頃にウルトラマンをテレビで観た人なら楽しく読み聞かせてあげることができます。
恐らくママよりもパパの方が怪獣に詳しいはずなので、パパが子供に読み聞かせる時に親子一緒に楽しめるおすすめの本です。
この絵本は他にも特典があるのですが、どんな特典なのかは購入してからのお楽しみです。
うまれる
2012年6月に文化出版局より発売された「うまれる」というタイトルの絵本は、作家が中川さくたろうさん、絵は江口あさ子さんの絵本で、お腹の中にいる赤ちゃんとママの絆のようなお話です。
この絵本はママ向きのものなので、パパがお腹の中の赤ちゃんや子供に読み聞かせるものではありませんが、妊娠を体験することができないパパが、お腹の中の赤ちゃんの様子を想像して楽しむことができます。
ページ数は32ページありますが文字は少な目なので、比較的楽に読むことができます。
この絵本はパパが読むと少し恥ずかしいのですが、お腹のなかの赤ちゃんを想像して優しい気持ちになれるので、ママだけでなくパパにもおすすです。
もぐらバス
2010年4月に偕成社から発売された「もぐらバス」は、とても読み応えのあるボリュームの絵本です。
ページ数は32ページと他の絵本と同じですが文字数が多いので、お腹の中の赤ちゃんにじっくり読みきかせるなら、この絵本がおすすめです。
とても絵本らしいファンタジーな世界のストーリーで、大人が読んでも十分に楽しめる内容です。
ノラネコぐんだんきしゃぽっぽ
2014年4月に白泉社から発売された「ノラネコぐんだんきしゃぽっぽ」は、MOE絵本屋さん大賞2014第2位に輝いた面白い内容の絵本です。
内容は良くある童話の世界の話で、大人が読んでも楽しい内容ですが、最後のオチが不明で昔の絵本にある怖さを兼ね揃えています。
この絵本も32ページと標準のページ数ですが、文字も多くないのでスラスラ読むことができます。
他にも「ノラネコぐんだんおすしやさん」、「ノラネコぐんだんパンこうじょう」というシリーズがあり、絵本選びで悩んだら迷わずこのシリーズを購入してください。
りんごかもしれない
2013年4月にブロンズ新社から発売された「りんごかもしれない」は、MOE絵本屋さん大賞第1位に輝いた人気の絵本です。
この絵本はかなり異質で初めてこの絵本を読んだ時は、どこの世界にも天才はいるものだなと感心してしまいました。
この絵本はヨシタケシンスケさんの作品で、リンゴのことだけで32ページもの内容を書けるのもすごいのですが、発想が大人が読んでも楽しめるもので、かなり面白いというのが感想です。
他にも、「ぼくのニセモノをつくるには」、「このあとどうしちゃおう」などのシリーズがありますが、どの絵本も子供でなくても楽しめる面白さがあります。
この絵本は、子供の想像力を鍛えるのことができる、おすすめの絵本です。
もうぬげない
この絵本は「りんごかもしれない」でお馴染みの、ヨシタケシンスケさんの作品で、大人気で一番おすすめの絵本です。
内容は、子供が服が脱げない危機的な状況の話をコミカルに表現したお話なのですが、お腹の中の赤ちゃんや小さな子供に毎日読み聞かせたくなる程、とても面白い絵本です。
「りんごかもしれない」と同じ様な発想で考えられた絵本ですが、どちらかを買うかと聞かれたら迷わず「もうぬげない」を選択します。
どちらも面白い絵本ではありますが、子供らしいかわいく自由な思考が面白く、何度も読み聞かせてあげたくなるほど楽しい絵本です。
過去の名作と言われた絵本には落ちがない場合や、落ち込むような内容のものがありますが、この「もうぬげない」は最後の衝撃的なオチが楽しくて仕方がありません。
今回の内容は以上となりますが、大切な我が子のことを考えると、どんなに世の中のデジタル化が進んだとしても、絵本だけは紙のものをおすすめします。
また、絵本が家に沢山あると子供に良い影響を与えてくれるので、小さい頃から家族みんなで読書をする習慣を身に着けてみてはいかがでしょうか。
お腹のなかにいる赤ちゃんは耳を頼りにして、パパとのつながりを感じることができるので、読み聞かせられる台詞のある絵本がおすすめですが、それも赤ちゃんが生まれるまでの話です。生まれたばかりの赤ちゃんは視力が弱くぼんやりとしか見えませんが[…]