ある日突然家の窓ガラスが割れているのをみて、子供の仕業だと勘違いした人は必ず何人かいるはずです。
住宅などで使われている窓ガラスには、割れてもガラスが飛び散らないように中に針金が入っていますが、これが原因で自然に割れる時があります。
省エネや防音効果を期待して網入りガラスに断熱用シートを貼り付けると、熱割れという現象を起こして自然にガラスが割れてしまいます。
※この記事に掲載している画像は、ヒビの入り方を見やすくする為に画像の色調を調整しています。
窓ガラス用シートの使い方には注意
窓ガラスに貼るシートを調べてみると、エアコンの省エネを目的とした断熱や窓際の寒さ対策のための発熱シート、結露の防止やプライバシーを保護するためのシートなどがあります。
他にも、紫外線などをブロックするUVカットシートやガラスの飛散や防犯目的のシートなど、窓用シートには様々な機能の製品があります。
これらの製品は、使い方を間違わなければ生活の役に立つ便利な物ですが、シートを貼れる窓ガラスのタイプを確認せずに使用すると、ガラスが割れてひどく落ち込む事になります。
窓ガラスは温度差があると歪みが生じて割れてしまうのですが、シートを貼る事で特に割れやすいのが窓ガラスに針金が入っている網入りガラスやペアガラスと言われています。
ガラスが割れるのは断熱用シートだけでなく、段ボールやベニヤ板を窓に貼る事でも起きる可能性があります。
こどもの頃に部屋の窓ガラスに大きなシールを何枚も貼り付けた事が原因で、窓ガラスが割れる事件がありました。
ある日突然窓ガラスが割れている事に気がついた親が、こども達がしでかした事だと思い込んでひどく怒られたことをがります。
シールが原因で窓ガラスが割れることなど予想もしていませんでしたが、省エネの事を考えて貼り付けたシートにより窓ガラスが割れてしまうと何か切ない気持ちになります。
熱割れが起きるのは日差しの強くなる夏場が多いのですが、冬場でも西日の影響で割れることがあるので、網入りガラスなどには何も貼らないのが良いでしょう。
どれくらいの確立で割れるというのは言えませんが、1年間何らかのシートを貼り続けると、かなりの確率で割れてしまいます。
また、針金が含まれていない強化ガラスでも部屋の中と外気の差が激しいと、簡単に割れることがあるので、小さいお子さんがいる方は注意してください。
一般的な家庭には強化ガラスでできたガラス扉というものはあまりありませんが、マンションのエントランスやデパートには沢山あります。
窓用のシートを購入する際に注意したいのは、熱割れ以外にも擦りガラスやデコボコした面のガラスには貼れない物もありますので、商品の説明を良く読むようにしてください。