憧れのマイホームで家庭菜園を!と夢見るのは決して悪いことではありませんが、最初の意気込みも冷めてしまい気が付けば、枯れた植物でベランダが賑わうなんてことはありませんでしょうか。
我が家でもベランダ菜園でミニトマトや大葉を育てていましたが、マンション9階だからと油断してしまい蛾の被害に遭うという出来事を機に、家庭菜園熱が一気に冷めてしまいました。
いざ不要の土を処分しようと調べてみると、土と同時に購入したプランターは、燃やすゴミや粗大ごみで処分できますが、土の回収は行政機関でも行われておらず、少量だろうとゴミとして捨ててはいけないということを知りました。
そこで、今回は長年放置していた家庭菜園用の土を廃棄するまでの過程と、回収業者へ依頼した時の費用について説明します。
土は捨てられない
人は都合の悪いものから目を背けたくなりますが、ベランダに枯れた植物や土を長期間放置のは、害虫の被害に遭う恐れがあるので速やかに処分しましょう。
ただし、土の処分方法を調べてみると、土はゴミではないという考えからか行政では回収をしておらず、土の回収を行う一部のホームセンターか、リサイクルイベントなどの事務局へ持ち込む必要があります。
一度は自然に戻すために自転車で土を運搬して、土手や公園にばら撒くことも考えましたが、土を公園などに持ち込むことは不法投棄にあたるとのことです。
また、本来生息していない植物の種子が混ざる土を公園や土手に捨てると、生態系に影響する恐れがあるので絶対に捨ててはいけません。
最寄りのホームセンターで土を回収してくれるならありがたいことですが、そもそも車がないと重い土を持ち込むのは大変ですので、素直に土の回収業者へ依頼するのがおすすめです。
使用した土の回収をお願いする時は植物の根を土から取り除き、黒ビニールに入れて真夏の暑い太陽で殺菌・殺虫をしてください。
土の回収業者へ依頼すれば、土だけでなく鉢底石やプランターなども回収してくるので、きれいに仕分けするようにしましょう。
そしてこちらは、生ごみの分解で8年間も活躍してくれた微生物が暮らすバケツと土ですが、人間の都合で回収していただくことになりました。
生ゴミを混ぜると微生物が分解してくれるのですが、動物性たんぱく質を土に混ぜると活発になり、土が暖かくなるのは驚きです。
これだけの土、鉢底石、プランター、微生物の回収と基本料金を合わせて4,600円でした。
今回は、主に東京都内で土の回収を行うウィステリアガーデンという会社にお願いをしましたが、問題のある回収業者とは違い事前見積もりで安心です。
回収をお願いする土が増えた場合でも、その場で計量して費用を計算してくれるので安心できます。
基本料金は地域毎に設定されており、世田谷区や杉並区などは500円、新宿区や練馬区などは800円、文京区や葛飾区などは1,500円になります。
土の回収に4,600円は高いと思う人もいるかもしれませんが、ゴミとして不法投棄するよりも回収業者に任せた方が、精神衛生的によろしいのではないかと思います。
水耕栽培がおすすめ
憧れの家庭菜園に失敗したからと、家で植物を育てることを諦める必要はありません。
植物は土で栽培するのが理想ですが、土のなかにコバエがいたり水やりを忘れて植物を枯らしてしまうのであれば、手間がかからない水耕栽培がおすすめです。
水耕栽培で育てられる植物の定番といえばミニトマトですが、ペットマトというペットボトルで植物を育てるキットなら、誰でも簡単に水耕栽培に挑戦できます。
我が家でも土による家庭菜園に失敗してからは、ペットマトのプチトマト、枝豆、スイートバジルなどを育てて食べています。
ペットマトシリーズは、毎日お水を与えなくても育つので簡単ですし、室内で育てれば虫も寄り付かないので、安心して植物を育てることができます。
ペットマトのような水耕栽培で植物を育てる時は、厚紙を丸めてペットボトルに太陽の光があたらないようにしてください。
カバーをしなくても植物は育ちますが、ペットボトル内に藻が生えてしまいます。
そんなペットマトシリーズには、四季なりいちご、枝豆、賢者ナスビ、青じそ、皇帝キュウリ、スイートバジル、ペパーミント、小ネギなどがあります。
ペットマトで育てた植物の実を収穫して食べた時の感動は計り知れないものがありますので、家庭菜園に断念した方は、ペットマトで再挑戦してみてはいかがでしょうか。