マイホームのなかでも特にこだわりたいキッチンですが、キッチンの形状には様々なものがあり、どのタイプを選ぶべきか悩んでしまいます。
モデルルームやショールームで確認することと言えば、キッチンの高さや収納の量、料理が完成するまでの動線のチェック程度で、将来の出産と育児を想定するまでにはなかなか至りません。
我が家では、調理場とシンクが独立したii型を8年使用していますが、赤ちゃんが産まれてから結果的に良かったと思います。
そこで今回は、一般的な広さの住まいを基準としたキッチンの種類や、おすすめのタイプについて紹介します。
エリアスペースの効率が良いI型キッチン
キッチンにはそれぞれ使い勝手が違うL、I、II、U型があり、予備知識を蓄えた上でモデルルームの見学や、設計事務所との打ち合わせに参加してください。
実家のキッチンは、壁付けの横一列に並ぶスタンダードなI型で、最もエリアスペース効率が良く狭い家に向いていますが、常に背中をみせながら作業する必要がありました。
また、以前住んでいた賃貸マンションのキッチンは独立I型キッチンで、炊事に専念することはできましたが、洗い物が終わるまで家族とのコミュニケーションが皆無です。
今の分譲住宅は対面式のI型キッチンが主流なので、常に壁を向いて作業をしたり孤独感を感じることはありませんが、狭いキッチンのI型は、エリアスペースの効率が良くても、作業スペースが不足して不便に感じます。
赤ちゃんが産まれると、哺乳瓶を消毒したり乾燥させる必要があるのですが、一般的な分譲マンションのI型だと調理スペースがなくなり、イライラしてしまいます。
何よりも、消毒した哺乳瓶などを油を使う調理場の近くに置くと衛生面で問題があるので、赤ちゃんのことを考えるとI型のキッチンはおすすめできません。
キッチンスペースが、パナソニックリビングステーションのように広々としていればI型もありですが、都心の狭い住宅事情ではかなり厳しいものがあります。
作業スペースが広いII型キッチン
II型キッチンは、調理スペースとシンクが分離しているので、最初は使いにくイメージがありましたが、8年経過した今は使い勝手の良いキッチンという感想です。
これは我が家のキッチンですが、II型は食器を洗うスペースと調理するスペースが独立しているので、それぞれの作業が干渉することなく調理や食器洗いに専念できます。
横一列のI型は、調理中の油が洗い物に付着したり、調理スペースを洗い物が占拠したりなど、それぞれの作業の境界線があいまいになります。
II型キッチンがおすすめなのは、赤ちゃんが産まれた時に哺乳瓶を消毒したり乾燥させる場所として利用できる点で、調理中の油跳ねを気にする必要がありません。
また、II型のキッチンは半対面式なので、赤ちゃんの様子を見ながら洗い物ができますし、調理中も後ろを振りむけば直ぐに様子をみることができるのでI型より断然安心です。
II型のキッチンの欠点は、広いキッチンでないとカップボードを置く場所が限られるので、食器を取り出すのを手間に感じる時があります。
最強のU型キッチン
II型の欠点を補うのがU型のキッチンで、シンク、調理場、収納を集約できるタイプで、キッチンにこだわるならUタイプがおすすめです。
U型のキッチンは広いスペースの確保が必要になるので、一般的な価格帯の分譲住宅やマンションではみかけませんが、注文住宅やリフォームをする際に検討されてみてはいかがでしょうか。
他にもL型の使い勝手を向上させるためにアイランドの対面式をプラスしたものもありますが、費用がかかるのは同じなのでU型を検討されてみてはいかがでしょうか。
IIタイプがおすすめ
I型キッチンは作業スペースが狭いことが多いので、余程広いキッチンスペースでない限り個人的にはII型のキッチンをおすすめします。
当然、予算と広さがあればU型やL形+アイランドなどがおすすめですが、分譲されている物件で探すのは意外と難しいかもしれません。
一般的な分譲住宅の購入を検討されている方で、これから出産の予定がある方は、是非IIタイプのキッチンをご検討ください。
また、調理用のコンロをビルトインIHクッキングヒーターにすることで、更に作業スペースを広く使えるので、これからマイホームを建てたりリフォームされる方は、是非オール電化住宅を検討されてみてはいかがでしょうか。