ジメジメした寝心地の悪い布団をふっくらな状態に戻してくれる布団乾燥機は、睡眠を快適にしてくれる素晴らしい電化製品ですが、使用目的や製品選びを間違えると失敗してしまいます。
これを買えば間違いがないという布団乾燥機は今のところなく、熱風を送るホースが短い、持ち運びがしにくい、コンセントを収納しずらいなど、どれかしら欠点を抱えています。
売れ筋の布団乾燥機でもデザインが悪いものや、コンパクトだけど壊れやすいものなど、布団乾燥機を調べれば調べるほど選ぶのが難しくなる製品のひとつです。
そこで今回は、布団だけでなく靴や衣類、クローゼットのなかまでも乾燥させ、日常生活そのものを快適にしてくれる、夢のような家電である布団乾燥機の選び方について紹介します。
布団乾燥機の便利な使い方
一部の高機能な布団乾燥機は、布団をふかふかにするだけでなく、衣類を乾燥させたり冷える足元を温めたりと、様々なシーンで利用できるように進化しております。
優先順位の低い家電だからか、ユーザーに欠点を指摘されているにも関わらず、あまり改善されることのない現状をみると、布団乾燥機自体は売れ筋の商品という感じではないのかもしれませんが、一家に一台あると生活が変わる便利な製品です。
ダニ退治は期待できない
まずネガティブな情報をお伝えすると、ダニは60℃以上でなければ死滅しないというテレビの検証結果を考えると、他社の製品も含めて40度~50度前後の温風で乾燥させる布団乾燥機はダニを退治するのには向いていないのかもしれません。
ただし、60度以上にもなる温風は布団や衣類を傷めたり火傷したりする恐れがあるので、布団を温めたり乾燥させるのには適した温度です。
テレビ番組で行われた驚きの検証では、強い紫外線を照射してもダニが死滅することはないそうで、ダニを退治するために布団を直射日光にあてても意味がなく、スチームアイロンを布団にかけた方が効果的だそうです。
ただし、布団にスチームすると湿気でカビが発生する恐れがあるのでおすすめできませんが、アイロンがけした後に布団乾燥機で乾かすという使い方ができます。
布団乾燥機で羽毛布団が復活
羽毛布団は直射日光に照らして乾燥させることができないので、軽くて暖かい羽毛布団が気が付けば冷たく重い布団に成り下がるなんてことはありませんでしょうか。
布団乾燥機なら羽毛布団も乾かすことができるので、購入した時のような暖かくて軽い布団に復活させることができます。
一日の睡眠時間が短い現代人だからこそ、布団乾燥機でぐっする眠れるベストな環境をつくるのが大切です。
ハイブリッドタイプがおすすめ
ひと昔の布団乾燥機はシートタイプでしたが、とにかく準備をするのが面倒という意見が多く、今ではノズルを布団に直接入れて乾燥させるタイプが主流です。
ただし、ノズルを布団に差し込むタイプは、布団全体を暖めるのが苦手なので、ノズルとシートの両方を使えるタイプがおすすめです。
こちらはシャープの布団乾燥機ですが、就寝前に布団を暖めるだけならノズルを布団に直接差し込み、布団全体をまんべんなく乾燥させるならダニ退治シートを使用するなどの使い分けができる製品です。
おすすめの布団乾燥機
布団乾燥機といえば、象印やアイリスオーヤマのカラリエが人気ですが、多機能で布団乾燥以外にも使い道のあるシャープ製の布団乾燥機をおすすめします。
ナノイーが使えるパナソニックの布団乾燥機は、前機種よりもホースが少し長くなり悪くないのですが、電源コードの収納が面倒なことや、ホースを収納する部分にホコリが入りやすいなど、少し残念な部分があります。
象印の布団乾燥機は、マットもホースも不要で人気があるのもうなずけますが、オールドタイプなデザインと汚れた時に本体を布団に入れるのは抵抗を感じます。
アイリスオーヤマのカラリエは非常にコンパクトで魅力ある製品ですが、品質に問題があるようで親にプレゼントしたものがすぐに壊れてしまいました。
シャープの布団乾燥機も、蛇腹式ホースを一度引き出すと元通りに収まらないなど、旧モデルの頃から指摘されている部分が改善されないなどの駄目な点もありますが、使い勝手や幅広い用途で使えることを考えると一番のおすすめ製品です。
ホースが元通りに収まらない問題を改善する方法はいくらでもありそうですが、ホースをカッチリ固定するとそれはそれで使い勝手が損なわれるので、このままで良いのかもしれません。
シャープの布団乾燥機は布団だけでなく、洗濯物、靴、クローゼットの中の乾燥、プラズマクラスターによる空気清浄、足元のスポットで温めるなど、使える用途が多いので便利なのですが、この製品を選んだ一番の理由は棚に入れて収納できるという点です。
頻繁に使うものなので収納する必要がないと思うかもしれませんが、家電が床に置いてあると美しくないので、IKEAの棚に収まるサイズの布団乾燥機ということで選びました。
シャープ製の布団乾燥機
今回、シャープの布団乾燥機を購入した理由は、ノズルとシート両方が使える数少ないハイブリッドタイプという点だけでなく、プラズマクラスターで部屋の空気を浄化したり、体の冷えた部分をスポットで温める電気ストーブのように使えるという点にあります。
その他にも、部屋干しした衣類の消臭や乾燥、クローゼットや押し入れの消臭と乾燥にも使えるので、寒い冬だけでなく湿気の多い夏場にも使えます。
収納する必要はないと言わんばかりの潔い電源コードですが、各部屋を回りながら乾燥をかけるならこれで良いのではないかと思います。
布団や靴を乾燥させるノズルは、本体前面のパネルを開いて収納できるので、ノズルを無くしたり置く場所を決める必要がありません。
梅雨の時期に雨で濡れた靴をそのままにしていると、靴にカビが発生したり強烈な異臭が発生するので、専用ノズルを使用して乾燥させます。
赤ちゃんにおすすめ
赤ちゃんは大人よりも汗をかきやすいので、1日敷いたままにするだけで敷布団にカビが生えてしまうことがあります。
情けないことですが、我が家で布団乾燥機を購入したのも、畳の上に敷いた敷布団マットにカビが生えたからで、ひとい状態になると畳全体が腐ることもあります。
ホースはあまり長くないので、布団の奥まで差し込むことはできませんが、ダニ退治用シートを使えば赤ちゃん用の布団なら、2枚並べて乾かすこともできます。
今回の内容は以上となりますが、人生の多くの時間占める睡眠の時間を快適にしたり、大切な赤ちゃんが寝る布団を守ることに使えることを考えると、布団乾燥機は値段以上の価値のある優れた製品ではないでしょうか。
今回紹介したシャープ製の布団乾燥機を長く使うことを考えると、延長保証付きで購入されることをおすすめします。