オリンピックや災害復興の影響で新築マンションの着工件数が非常に少ないからか、マンション高く買いますチラシが毎日のようにポストへ投函されます。
チラシは、貴マンションを社員寮として買いたい法人様がいらっしゃいます!という具体的なマンション名が印刷されたものなので、そんなに高く購入してくれるのならと思い連絡してみました。
調べてみると大手の不動産会社ではなさそうですが、一番高く売却できそうなチラシの内容なので、期待をしながらも事前に事業所の数や社員の人数などを調べました。
なぜなら、この手のチラシは物件を売却する意思のある人をあぶりだすために撒かれる餌の様なもので、はなからマンションを買いたいという法人のお客さんなんて存在しない場合が多々あるからです。
今回あえて連絡したのは、うちのマンションなら高く購入する法人がいるはずという希望的観測と、噂では聞いていた撒き餌のような行為が日常的に行われているのか自分で確かめてみたいからです。
担当者からショートメールが届く
チラシに必要事項を記入しFAXを送信したのが夜なので、次の日には連絡がくるだろうと思いましたが、まさかのショートメッセージによる伝言でした。
何も連絡がこないよりかはいいのでショートメッセージで返信すると、いくつか案件があるので夕方6時には電話連絡できるとのことなので、連絡がくるのを待つことにしました。
約束の時間近くになると再度ショートメッセージで、別の案件が入りましたので午後8時に連絡をしますとのことです。
あたかも取引が頻繁にある忙しいアピールなのか、焦らす作戦なのかわかりませんが、赤子をお風呂に入れる時間を変えることになり、少しイラっとしてしまいました。
約束の時間から少し遅れること15分、電話連絡がありましたので話しを聞いてみると、早速お会いして説明させてくださいとのことなので、まずは当マンションを購入したいという企業の情報を教えてくれと聞いてみました。
案の定、専門用語連発と曖昧な話しかしないので、とりあえず口頭でのやり取りは勘違いするので、まずはメールアドレスをショートメッセージ宛に送るので、詳細を教えるように伝えました。
話しのなかで、媒介契約を結ばなければ企業の情報は教えられないというごもっともらしいことをいうので、下記の条件でなければ面談はしないことをメールで伝えました。
- 企業以外の取引には応じない
- 個人相手なら今まで付き合いのある大手にお願いする
- 周辺マンションと比較した一般的な査定には興味がない
- メールで購入意欲のある企業名と金額を教えて欲しい
- メールで難しいのなら面談する時までに情報を用意して欲しい
上記の内容と一緒に、媒介契約を結ばんがために、実態のない取引を持ち出された経験のある知人がいるので、どうしても慎重にならざるを得ないことをメールで伝えました。
電子メールを送信してから1週間
不動産会社の電子メールアドレス宛にメッセージを送ること1週間、待てど暮らせど一向に担当者からの折り返しメールが届きません!
東急リバブルにお願いして家を売却した時は、必ずその日のうちに連絡がありましたが、1週間放置というか何も音沙汰がないのはいけませんね。
最初から予想はしていましたが、大切な家の売却をありもしない餌をばらまいて客引きする不動産会社には残念でなりません。
ブランド力が物を言う不動産業界では、こうでもしないと売り上げを立てるのは大変なのかもしれませんが、信用第一の住宅の取引でこの様な手法が横行しているのはいかがなものでしょうか。
正直、ロケットニュース24に取材してもらいたいレベルの話ですが、これもいい経験と思い大手不動産会社に査定をお願いすることを決めました。
今まで何度か不動産を売却する機会がありましたが、チラシに惑わされたりネットでできる便利な一括査定を利用するのではなく、大手不動産会社に直接査定をお願いした方が近道のようです。
慣れない住まいの売却は、いかに良い担当者と出会えるかが勝負なので、変だと感じたり馬が合わない人とは、媒介契約を結ばないようにしてください。
査定の内容を聞いた日に媒介契約を結ぶ必要はありませんので、家族全員が納得できる不動産会社の担当者を見つけてください。