10年以上前から愛用してきたKAICOのホーロー製ケトルですが、錆が目立ち始めたので新しい製品に買い替えることにしました。
寒い冬には湯たんぽのお湯を沸かしたり、苦くて匂いのきつい漢方薬を煮だすのに使用したりと、思い出深いケトルですが錆びたまま使い続けるわけにはいきません。
KAICOのホーロー製ケトルはデザインだけでなく耐久性も優れているので、次も買うならKAICOと決めていましたが同じ物を購入してはネタになりません。
そこで今回は、琺瑯製品の世界では圧倒的な信頼性と高い人気を誇る、野田琺瑯のPOCHKAシリーズのケトルを購入してみました。
POCHKAとは、ロシア語で「つぼみ」という意味で、花のつぼみを意識してデザインされた丸いカーブが特徴の素敵な製品です。
POCHKAにはケルト以外にも両手鍋がありますが、あの美しい曲線をみると、全てPOCHKAシリーズで揃えたくなります。
ホーローの基本
POCHKAを紹介する前に、まずは簡単にホーローの基本をお伝えすると、ホーローは鋼板を成型したものをガラス質で施したものです。
錆びやすい鉄にガラスを850℃の高温でを焼成することで、錆びにくくて美しい琺瑯製品が出来上がります。
ホーローの世界では野田琺瑯が有名で、キッチンで使う鍋やケトルもちろん、保存容器や理化学で使われるホーロー製品のほとんどは野田琺瑯の製品です。
ホーロー製品を使う時に注意したいのが、白い塗装やガラスを傷つけないために金属製のお玉などを使用しないことですが、その他にも強力な熱で熱しないことです。
ガスと比べて熱効率の良いIHは200Vの最大出力で使用すると傷めてしまうので、弱火か中火で加熱するのが琺瑯製品を長く使うためのコツです。
数年前まで琺瑯に関する知識がなく、ビルトインIHのフルパワーで鍋やケトルを加熱していましたが、それでも長く使い続けることができたのは、KAICOのケトルの内側が耐熱性を上げる処理がされていたからです。
今回購入した野田琺瑯のケトルのようにホーロー製品の内側が紺色のものは、耐久性が上がる耐熱水性釉薬(うわぐすり)で仕上げている物となります。
POCHKAケトル開封の儀
POCHKAのケトルを箱から取り出すだけですが、折角なので開封の義という形で紹介させていただきます。
今回はPOCHKAのケトルを実物をみずにネットで購入したのですが、POCHKAという製品のイメージにピッタリな、かわいらしいロゴが描かれた箱で届きました。
こちらは箱から取り出したPOCHKAケトル本体の写真ですが、琺瑯ならではの美しい白色と全体的に丸みのある形が非常にマッチしています。
今まで色んな鍋や薬缶を探してきましたが、こんなにかわいらしいデザインのケトルは珍しいのではないでしょうか。
ケトルの底面には、200VのIHに対応しているという証明になるシールが貼られています。
シールが燃えると折角のケトルが台無しになるので、使用前に必ずシールを剥がしてから使用してください。
熱効率が良くガスよりも火力の強いビルトインIHクッキングヒーターで使用する時は、中火か弱火で加熱してください。
試しに中火で加熱したところ熱湯が吹きこぼれたので、最初は中火で加熱しながら徐々に弱火にするか、最初から弱火にするのがおすすめです。
ケトルの内部は耐熱水性釉薬で仕上げられた紺色で、初めてPOCHKAのケトルを使う時は、必ず食器用洗剤で内部を良く洗浄してから使用してください。
特別意識した訳ではありませんが、POCHKAのケトルや鍋を使用していると、お友達を家に呼んだ時に褒めてもらえます。
キッチンの調理器具のなかで、あまりしまい込むことのない薬缶だからこそ、美しくてかわいい野田琺瑯のケトルがおすすめです。