安物買いの銭失いという言葉はフライパンやソースパンのためにあるようなもので、今までの人生で何度調理器具を買い替えたことでしょうか。
特に消耗するのがフッ素樹脂コーティングされたフライパンで、安いからとディスカウントストアで購入したものの、すぐに焦げるうになり買い替えるなんてことは良くあることです。
フッ素樹脂コーティングのフライパンがすぐに駄目になるのは、正しい使い方をしていないのが原因のひとつですが、いずれにせよコーティングが落ちて使えなくなる運命にあります。
そこで今回は、安いフライパンを頻繁に買い替えて損するよりも長い人生を共に歩むと決めた、プロの料理人も使うWMFのフライパンを紹介します。
WMFのフライパンは高品質で頑丈
WMFはヴェーエムエフと読むドイツNo.1のキッチンウエアブランドで、世界90か国で愛用されている老舗のブランドです。
世の中の製品は多くがMaid in Chinaなのに対し、今回紹介するグルメプラスのフライパンはドイツ製で、品質やデザインが非常に優れています。
WMFのフライパンにもフッ素樹脂コーティングされたものや生産国が中国の物もありますが、今回紹介するグルメプラスのフライパンは、正真正銘のMaid in Germanyでコーティングは一切されていません。
グルメプラスのフライパンの裏をみるとわかるように、ガスはもちろんIH調理器にも対応しているので、引越し先の環境で使えるか心配する必要がありません。
こちらは、WMFのグルメプラスフライパンの表面ですが、付着した汚れを金属タワシで擦るなど雑な扱いをしたため表面が多少傷ついていますが、今後も30年くらいは使い続けられると思うくらい頑丈です。
フッ素樹脂コーティングされたフライパンは雑に扱うとすぐに使えなくなりますが、このWMFグルメプラスのフライパンは10年保証がついていることからもわかるように、多少手荒な扱いをしても壊れない一生モノという言葉が相応しい製品です。
本体はステンレス鋼(Cromargan)で、はり底はアルミニウム合金・ステンレス鋼を使用しており、鉄製のフライパンと違い錆びないので、焼き入れする必要がありません。
こちらはフライパンの裏面ですが、3年程度ガステーブルで使用していたからか、色が変色して裏面に年季を感じるようになりました。
IH調理器も使用している過程でガラストップ付着した油で汚れたり、熱でフライパンが変色することもありますが、ガスのように側面に及ぶことはありません。
IHは鍋やフライパンの底面自体が加熱するので熱効率も良く、実は調理器具との相性が抜群に良いということを豆知識として覚えておいてください。
鉄製のフライパンをIHの高出力で加熱して変形させ経験があるのですが、グルメプラスのフライパンは200VのビルトインIHクッキングヒーターで3,000Wもの高出力で加熱してもビクともしない変形しらずの製品です。
ただし鍋やフライパンは通常、中火強以上の火力で加熱する必要はありませんので、くれぐれも真似しないようにしてください。
普通のフライパンとは使い方が少し違う
ドイツ産まれのグルメプラスフライパンは、フッ素樹脂コーティングされた普通のフライパンとは使い方が少し違います。
フッ素樹脂コーティングされたフライパンで焼いたり炒めるたりする料理をする場合は、先に油を入れてからフライパンを加熱する必要があります。
それに対し、グルメプラスフライパンは水滴がボールの様に転がるまで中火で充分に熱し、それからキッチンペーパーで油を馴染ませるようにひく必要があります。
更に、一度濡れた布巾の上に10秒程置いて温度を下げた上で、料理に応じて火力を調整しながら調理していきます。
料理次第ですが、正直一連の作業をこなしても焦げ付くことがありますが、手順を守らないと確実に焦げ付いてしまいます。
料理の焦げ付きでイライラしたくない人にはおすすめできませんが、扱いに慣れてくるとこんな料理もプライパンひとつできます。
WMFの日本国内販売業務移管
長い歴史のあるドイツWMFグループの全株式がティファールで有名なGroup SEB SAに譲渡されたことで、WMFの日本国内販売業務が移管されます。
業務移管に伴い、WMFのオンラインストアも2017年8月18日10時の時点で注文受付を中止し、ストアを閉店することになりました。
今後も日本国内でWMF製品の販売が継続されるとは思いますが、2017年7月現在詳細が発表されていないため、一部の製品が手に入らなくなる恐れがあります。
WMFのグルメプラスの様な良品が今後販売停止になるとは考えにくいですが、もし検討されているなら早いうちの購入をおすすめします。