電波が強く多機能で使いやすい子機タイプのコードレス電話機

電話に特化したデジタルコードレス電話機は、スマートフォンと違いどれを選んでも同じと思う人がいるかしれませんが、実は気をつけなければならないポイントがいくつかあります。

インテリアとしてデザイン重視で製品を選ぶのも良いのですが、使用目的や環境に合うものを選ばないと失敗してしまうのが、デジタルコードレス電話の世界です。

コードレス電話は歴史の長いだけに、毎年急激な仕様の変更がある製品ではありませんが、メーカーや製品により電波の強さや使い勝手が違います。

ただ、電波の強度や使い勝手の良さは実際に使用してみないとわからないことなので、今回はデジタルコードレス電話機のなかで、省スペースで使えて電波が強く、多機能で使いやすい子機専用のおすすめな製品を紹介します。

デジタルコードレス電話の規格

少し難しい話ですが、最近のデジタルコードレス電話機は新規格の1.9GHz DECTに準拠した製品が主流ですが、一部旧式の電波の弱い製品も販売されていたりするので、購入の際には注意してください。

1.9GHz DECT準拠方式を簡単に説明すると、旧式のコードレス電話の規格と違い、電子レンジや無線LANなどの電波と干渉しない周波数帯域を使用した通信規格です。

電子レンジは無線LANの電波を妨害する力が強いので、旧式のコードレス電話はレストランなどでは使いにくいのですが、1.9GHz DECTなら安心して使えます。

因みに、フードコートなどで使われている呼び出しベルは使用する周波数が全く違うので、最新規格のコードレス電話と呼び出しベルの電波が干渉することはありません。

製品により電波の強さが違う

従来のコードレス電話より電波が強いと言われているデジタルコードレス電話ですが、製品毎に電波の強さがかなり違うものが存在します。

障害物になる扉などが多く存在すると電波が届きにくくなるのは仕方ないことですが、製品そのものの電波が弱いと思わぬトラブルに悩まされることになります。

今使用しているコードレス電話の電波が弱いと感じる方は、製品そのものに問題があるかもしれませんので、同じメーカーの製品は避けた方が良いのかもしれません。

今まで色んなコードレス電話を購入してきましたが、電波の強さを一番大切に考えるのなら、1.9GHz DECTに準拠したパナソニックのデジタルコードレス電話がおすすめです。

パナソニックのデジタルコードレス電話は電波の強さはトップクラスで、他社の製品では使えない障害物の多い場所でも楽々使えたという実績があります。

パナソニックのデジタルコードレス電話は、更に中継器を使用して遠くまで電話を飛ばすことができるので、他メーカーの製品では途切れてしまう他の階に移動するケースでも楽々通話することができました。

地上3階地下1階の建物で2階に親機を置いた時に地下の隅々まで電波が届かないことがありましたが、吹き抜けのような建物の地下に中継アンテナを設置したところ、快適に使えるようになりました。

頻繁に電話を使うならPanasonicがおすすめ

コードレス電話は電波の強さが最も重要ではありますが、狭いエリアで使う分にはどのメーカーの製品でも問題になることはありません。

そこで重要になるのが電話機の操作性で、頻繁に使用するなら使い勝手の良いコードレス電話を選んでください。

子機タイプのコードレス電話でおすすめなのがパナソニックのVE-GDS02DL-Tで、特に目立つ特徴はありませんが電波が強く比較的操作のしやすい電話機です。

この製品はコードレス電話の子機タイプがメインなので、子機の充電に使用するスタンドと電話線、ACが附属するのみなので非常にコンパクトです。

携帯電話が普及する前は固定電話の利用率が高いので、操作がしやすい大きな本体が必要でしたが、固定電話の通話やファックスなどの利用頻度が減少した今の時代には、子機タイプのみの電話機で充分です。

こちらはVE-GDS02DL-Tの電話機ですが、最初に購入した1台目の親機以外にも子機の追加ができ、合計6台まで増やすことができます。

子機タイプの電話機なだけに残して伝言や着信読み上げなど、大きな親機のある電話機の様な機能は一部使用できませんが、電話を使うだけなら十分です。

こちらは電話機の機能の設定や電話番号を表示させる液晶画面ですが、画面が小さいだけに年配の方には向いていないかもしれませんが、文字は見やすい方です。

液晶画面の下には予め設定した電話番号に自動発信する短縮ボタンがついていますので、電話帳機能を使わなくても瞬時にコールすることができます。

こちらは電話機の操作ボタンですが、ボタンが柔らかいからか操作のしやすさはプラスマイナスゼロのコードレス電話や、シャープのオシャレデジタルコードレス電話JD-XF1CL-Nよりも優れています。

家庭などで使うデザイン重視のコードレス電話といえばJD-XF1CL-Nが最有力候補ですが、5のボタンの突起がチクチクしますので、頻繁に電話をかけるのに使うタイプではなさそうです。

本体裏側には充電可能なバッテリーが搭載されているので、昔のコードレス電話の様な電池切れを心配する必要はありません。

購入直後は電池の残量が少なく10時間程スタンドに立たせて充電する必要があります。

こちらはVE-GDS02DL-Tの本体で、電話機の充電以外にも追加で購入した子機の追加や、紛失した電話機を探す時の呼び出しに使用します。

この手の製品の唯一の欠点は窪みにほこりが溜まりやすいことですが、乾いた布でサッと拭き取れば簡単に掃除することができます。

本体の底面にはACアダプターと電話線の挿入口があります。

コードレス電話機を立てるタイプなので本体がコンパクトな分、横置きよりも安定感はありませんが、普通に使用していれば倒れることはありません。

そして、充電スタンドにデジタルコードレス電話機を立たせた写真がこちらです。

シャープの様な飛び抜けたデザインではありませんが、デザインそこそこで安定した使いやすさがあるPanasonicらしいです。

こちらのコードレス電話機は、迷惑電話対応機能がついているので家庭でも普通に使えますが、どちらかというと店舗や事務所など業務で頻繁に電話をかけたり、着信は基本的に出るというスタンスの方におすすめの製品です。

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