6000万円時代の完成済み新築マンションを見学して思うこと

新たな移住先として江東区の新築完成済みマンションを見学しましたが、流石中央区に隣接する人気エリアということもあり、価格は5,000万円を軽く越えてしまいます。

ただ、川を越えるだけで広くて見晴らしの良い新築マンションが4,000万円代で買えることを考えると、都心に近いというだけで6,000万円もの物件を買うのは我々一般庶民には無理があると思います。

そこで今回は、人気エリアの江東区にある完成済み新古マンションのモデルルームに見学をして感じた、今時のマイホーム購入事情ついて紹介します。

売れ残り物件が増えている

昨年も新築分譲マンションのモデルルームを見学しましたが、他の物件も含めて建物が完成して1年経過しても売れ残るマンションが若干増えているという印象です。

400戸以上の大型物件であれば仕方ないことですが、200戸前後の物件でも未入居の物件があることを考えると、購入できる人が少ないか物件に魅力を感じないからだと思います。

港区や中央区などの都心と言われるエリア周辺の土地が高いのは仕方ないことですが、今は好条件の土地を確保するのが難しいのか粉塵舞う工場の隣にマンションを建設することもあります。

夫婦共働きの時代とは言え、将来的に子供を育てることを考えると粉塵が懸念される場所や、暗くて寒い東向きの物件を買うのを躊躇してしまいます。

そんな売れ残りの悪い条件の物件は値引きができるだとうと考えてしまいますが、リーマンショック級な不景気にならなければ価格交渉の余地はなさそうです。

超低金利を基準にして考えない

担当者も商売なので売れ残り物件をなんとしても売り捌こうと必死なセールストークを展開してきますが、全ての内容を鵜呑みにして信じてはいけません。

特に住宅ローンの返済計画の話は重要で、今は超低金利時代なので所得の低い人でも立派なマンションが買えてしまうのではないかと錯覚してしまいますが、今が異常なほどの低金利なだけです。

超低金利自体が悪い訳ではありませんが、何かの拍子で金利が上がる可能性は十分にありますので、金利が上昇した時の対策ができる人でなければ、5,000万円を越える住宅ローンを組むべきではありません。

例えば、金利が急上昇した時に住宅ローンの元本を減らせるような繰り上げ返済をできる人であれば好いのですが、今の低金利でも毎月の支払いがギリギリの方にはおすすめしません。

今の低い金利がいつまで続くかは誰にも予測できませんし、70歳まで今の収入を保ちながら元気に働けるかは自分にもわからないことです。

住宅ローンのシミュレーションを定年を越えた年数で計算しますが、確実性のない要素は極力増やさない方が良いのではないでしょうか。

いざとなれば家を売却されば良いという考えもありますが、オリンピック後の景気や今後起きる人口減少などを考えると、あまり楽観的に考えるのは問題かもしれません。

だからと定年を迎えてからの数十年を賃貸住宅に住むのも不安なので、分譲マンションや一戸建てのマイホームを購入しようと考えることは決して悪いことではありません。

ただ、無理な住宅ローンを組んで返済が追い付かずに夢のマイホームを手放すくらいなら、築10年以内の中古マンションか郊外の新築物件に目を向けるのも良いのではないでしょうか。

今回モデルルームを見学した際に担当者は、今住んでいる家を売却しなくても賃貸物件にすれば二重で住宅ローンが組めると説明をしていましたが、あまりにも絵に描いた餅の様な話です。

今後も人口が増える前提であれば成立する話ではあるかもしれませんが、30年先の世界は誰にもわからないので、失敗できる余力のある人だけが考えるべきことだと思います。

やはり東向きは暗くて寒い

今回見学したマンションの空き住戸は比較的上層階のバルコニーが東側の物件ですが、あまりにも部屋のなかの暗さに驚いてしまいました。

それでも下層の東向き住戸と比べたら明るい方だと思いますが、今住んでいる西向きのバルコニーと比べると暗すぎて、小さな子供を育てる環境には適していませんでした。

今のマンションは東北西の3方向に窓がある角部屋に住んでいることもあり、午前中にしか日差しが入らない東側のリビングで生活をするイメージが湧きませんでした。

子供の頃に住んでいた実家の応接室は暗いので常に電気を点灯していましたし、春先でも寒いので暖房を使用していた時があり、とても快適な生活とは言えませでした。

西向きのバルコニーは夏になると暑くなりますが、高層階なので3方向ある窓を開ければ風が通るので、常に冷房を使用しているという感じではありません。

そう考えると、6,000万円もする人気のエリアで新築のマンションを買うよりも、少し都心から外れたとしても広くて陽当たりの良い物件を探した方が快適に暮らせます。

図面とモデルルームの見学だけで決めない

今回見学した完成済みのマンションは、モデルルームとして公開されている部屋以外の内覧はできず、予算に合う目的の部屋のなかをみることができませんでした。

完成した物件の見学をするメリットは非現実的なモデルルームをみるのではなく、将来済むかもしれない部屋のなかがどんな感じなのかリアルに知ることができる点にあります。

何の戦略かはわかりませんが、鍵が手元にないという利用で目当ての物件の中をみることができず図面をみながらの説明だけになりましたが、予約してまで来た意味がありませんでした。

1階の比較的低予算で買える値段なので客寄せパンダとして置いておきたいのか、あまりにも陽当たりが悪くて見せられないのか真相はわかりませんが、完成物件を図面だけみて購入するのはおすすめしません。

セールストークに惑わされてはいけない

完成してから1年以上経過した物件を新築マンションとして販売するのに違和感を感じるモデルルームの見学でしたが、それでも室内はとても奇麗なので魅力があります。

ただ、価格や部屋の向き、周辺環境の悪さなどトータルで考えると、中古物件とは違い住宅ローン控除をフルに活用できると説明されても、説得力に欠けます。

更に今回、計画が全く進んでいない新線の駅のことをアンケートに混ぜてあり、いかにも資産価値が上がりそうな印象を与えようとしているのに笑いました。

確かに計画されている電車の新路線ではありますが、実現されるまではかなりの歳月が必要になりそうなので、それを目当てに住宅を購入するのも違う気がします。

モデルルームの見学に行くと次々と展開されるセールストークに惑わされてしまいますが、部屋の内装や設備だけでなく本当にそこに住みたくなる物件なのか良く考えて決めてください。

新築分譲マンションには誰もが憧れてしまいますが、時には冷静に自分の年収と相談しながら、中古マンションを購入することも検討してみてください。