5年以上故障せずに使えたおすすめのNAS専用HDDとSSDの紹介

高機能で人気の高いSynologyやQNAPのNASは、基本的にハードディスクは搭載されていないので、HDDを別途購入する必要があります。

NAS本体の価格を考えるとハードディスクは極力安い物にして、初期導入費用をできるだけ抑えたくなりますが、故障率の高い製品もあればディスクパフォーマンスの悪い製品もあるので、ディスク選びはかなり重要です。

そこで今回は、今現在使用しているNASに搭載しているハードディスクの稼働時間や故障率の紹介と、NAS専用のおすすめHDDについて紹介します。

NAS専用HDDの故障率

NASに搭載できるディスクは基本的にSATA規格になるので、データ保護やデータの読み書き速度という点で、SASディスクを使うDELLやHPなどのサーバと比べると不安です。

ただ、本当にSASディスクが故障しないのかというとそうでもありませんし、SATAディスクだからとすぐ故障するかというとそうでもありません。

過去の経験では、HPやDellのサーバに搭載されているSASディスクもかなりの数が故障しているのに対し、NASで使用するSATAのディスクはあるメーカーの製品を除けば1個も壊れたことがありません。

もちろん、数百人が同時にアクセスするDellやHPのサーバと、小規模のファイル共有やバックアップ用ストレージではデータの書き込みや読み込みの量が桁違いに違うので、同レベルで考えてはいけません。

ただ、DellやHPのSASディスクを搭載したファイルサーバは、最小構成でも50万円以上かかることを考えると、予算のない小規模のオフィスやホームサーバには使えません。

NASは家族の写真や動画を保存するのはもちろん、企業で使うファイルサーバやバックアップデータを保存するストレージとして十分に使えます。

ただ、NASに搭載するディスク選びはとても重要で、NAS専用のHDDやSSDでRAIDを組んだりバックアップをどの様にするかは考える必要があります。

NAS専用HDDの稼働実績

ここからは、ファイルサーバやFTPSサーバとして使用しているSynologyやQNAPのNASに搭載しているHDDの稼働時間や故障率を紹介します。

こちらの画像は、qnap ts-253proに搭載したWDC WD40EFRXの健康状況で、電源を投入してから943日間故障することなく動いています。

  • 製品名:WDC WD40EFRX
  • メーカー保証:3年
  • サイズ:3.5インチ
  • ディスク容量:4TB
  • 回転数:5,400rpm
  • インターフェイス:SATA3.0
  • キャッシュ:64MB

このファイルサーバの稼働時間は約2.5年とHDDの保証期間よりも短いのでやや説得力に欠けますが、Western DigitalのNAS専用HDDは今まで1個も壊れたことがありません。

WDC WD60EFRX

こちらは別のファイルサーバに搭載したWestern DigitalのNAS専用HDDで、稼働時間が1180日と3年を過ぎていますが健康状態は良好です。

  • 製品名:WDC WD60EFRX
  • メーカー保証:3年
  • サイズ:3.5インチ
  • ディスク容量:6TB
  • 回転数:5,400rpm
  • インターフェイス:SATA3.0
  • キャッシュ:64MB

このディスクはqnap ts-453proに搭載しているので、同じモデルのディスクを4本を搭載していますが今まで1本も壊れることなく動いています。

本来なら全てのディスクの健康状態を掲載した方が説得力が増すのですが、画像の枚数が多くなるだけで同じ内容の情報なので割愛しました。

WDC WD30EFRX

こちらは、バックアップ専用ストレージとして使用しているQNAP ts-869proに搭載したディスクで、稼働時間が保証期間を大きく上回る2,000日を達成しました。

  • 製品名:WDC WD30EFRX
  • メーカー保証:3年
  • サイズ:3.5インチ
  • ディスク容量:3TB
  • 回転数:5,400rpm
  • インターフェイス:SATA3.0
  • キャッシュ:64MB

このディスクは、他のファイルサーバや仮想OSのバックアップ専用のNASに搭載している物で、同じ3TBモデルのディスクを8本使用しています。

2,000日を年換算すると5.47年にもなるので故障する前に交換する必要がありますが、この先何年まで使えるか興味もあるので壊れるまで使い続けることにします。

crucial ct2050mx300

こちらは、インターネットからアクセス可能なFTPSサーバに搭載したcrucial ct2050mx300のSSDで、稼働時間が463日と決して長くありませんが今の所安定して稼働しています。

  • 製品名:Crucial CT2050MX300SSD1
  • メーカー保証:3年
  • サイズ:2.5インチ
  • ディスク容量:2TB
  • インターフェイス:SATA3.0
  • シーケンシャル読み取り:530MB/s
  • シーケンシャル書き込み:510MB/s
  • 4KBランダム読み取り:92,000 IOPS
  • 4KBランダム書き込み:83,000 IOPS

このFTPSサーバは不特定多数の人とデータを共有するので、ディスク障害でシステムの停止やデータ消失を避けたいと思い、HDDよりも長寿命で故障率の低いSSDを搭載しました。

インターネットからアクセスするサーバなのでSSDのパフォーマンスを最大限に発揮していませんが、管理画面の操作が別次元で快適になりました。

また、SSDはHDDと違い駆動系がないためディスクの発熱量が少ないのも特徴なので、サーバールームの様に常時エアコンのない環境でも安心して使えます。

大容量のSSDはHDDと比べると高価ですが、NASへのアクセス速度が別次元で速くなることや静音性に優れていますので、予算に余裕がある方はSSDを検討してみてください。

HGST Deskstar NAS 8TB

こちらは、synology DS1817に搭載したHGST Deskstar NAS 8TBの健康状態で、稼働時間が238日と1年未満でありますが特に問題もなく動作しています。

  • 製品名:HGST Deskstar NAS 8TB (0S04012)
  • メーカー保証:3年
  • サイズ:3.5インチ
  • ディスク容量:8TB
  • インターフェイス:SATA3.0
  • 回転数:7,200rpm
  • キャッシュ:128MB

こちらのHDDは、回転数が7,200rpmなので、5,400rpmのディスクと比べるとやや温度が高くなりますので、エアコンのある場所で使用するのがおすすめです。

昔からHGSTのHDDは定評がありPCで利用していましたが、NAS専用のHDDを使用したことがありませんので、Synology DS1817に6本搭載しRAIDを構築しています。

Intel SSDSC2CT120A3

因みに、Synology DS1817のNASは10GbpsのLANポートを搭載しているので、3Gpbsを越えた高速なディスクの読み書きが可能なので、バックアップストレージとして使用しています。

更にSSDをファイルサーバのキャッシュとして使用すればNASのアクセス速度を高速化できるので、容量の少ないSSDを有効活用することもできます。

キャッシュを有効にするにはSSDをRAID-1で構成する必要があるので、NASのドライブベイに余裕がなければ利用できませんが、ディスク全体をSSD化するより安く高速化できます。

NADでSSDの健康状態をチェックすると電源オン時間が91,3305時間と明らかに異常なので、どこまで信じて良いのかわかりませんが5年以上前に購入したSSDの想定寿命が100%でした。

電源オン時間の不具合はともかく、SSDはHDDよりも製品寿命が長く壊れにくいので、予算に余裕があるならNASのディスクとして使用したいものです。

ただし、synologyやQNAPのNASの低価格な部類の製品は、SSDキャッシュやTRIMに対応していないモデルもあるので、SSDを購入する前にNASの仕様を確認してください。

壊れにくいNAS専用HDD

HDDはノートPCと違い据え置きで使うので壊れにくいという見方もできますが、あるメーカーのNAS専用HDDが1年以内に6個中3個壊れたことを考えると、どれも同じとは言えません。

今まで数多くのNASを導入し数十個ものNAS専用HDDを購入してきましたが、WesternDigitalの製品は5年以内に壊れたことがないので、個人的に高く評価しています。

NAS専用HDDは大容量化と低価格化が進み、ホームサーバでも8TBクラスの大容量なNASを構築し、テレビ番組を好きなだけ録画きるようになりました。

ただ、8TBのディスクを2本購入するとなるとディスクだけで5万円を超えてしまうので、子供の写真や動画、CDの音楽を保存するだけなら4TBで十分ですし低価格なので導入しやすくなるのではないでしょうか。



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