南伊豆弓ヶ浜トップクラスの温泉宿 壺中の天宿〇文に宿泊してみた

1歳9か月の子供を海デビューさせるために、今年は波が穏やかで小さな子供連れの家族に人気のある、南伊豆弓ヶ浜海水浴場近くにある壺中の天宿〇文という部屋から絶景が眺められる温泉宿に宿泊しました。

静岡県賀茂郡南伊豆にある弓ヶ浜海水浴場近くには、壺中の天宿〇文以外にもシーサイドペンション波音やファミリーハウス カームタイムなど、安くて満足度の高い宿泊施設が多数あり何度か利用したことがあります。

ただ、今回はこの世に産まれて2年にも満たない我が子に、自然のことを教えるために部屋から海が眺められる景色の良い部屋に泊まるという目的がありましたので、壺中の天宿〇文に泊まることにしました。

弓ヶ浜ナンバーワンの絶景

壺中の天宿〇文が開業したのは2006年で、オープンした初年度に日帰り温泉を利用したことがあるのですが、露天風呂から眺められる弓ヶ浜の景色の良さに驚き、一度は宿泊してみたいと考えていました。

ただ、ボディーボードをすることを考えると波のある多田戸浜近くにある宿泊施設に泊まることが多く、弓ヶ浜近くに宿泊することはあまりありませんでしたが、今回は子供を連れての海水浴ということなので壺中の天宿〇文に宿泊することにしました。

今回初めて宿泊した壺中の天宿〇文の部屋から眺めた弓ヶ浜の景色は、2006年の日帰り温泉の露天風呂から眺めた景色よりも遥かに素晴らしく、10年以上前の願いが叶うことになり何か感慨深いものがありました。

部屋から海を眺められる宿は他にも沢山ありますが、弓ヶ浜の様な山に囲まれて緑が豊かな湾にある壺中の天宿〇文からみえる景色は珍しいので、自然の少ない都会で生まれ育つ子供たちに一度は宿泊してもらいたい宿です。

壺中の天宿〇文には当然ながらバスタオルや髭剃りなどのアメニティグッズが用意されているのですが、宿泊する女性客は受付のあるロビーで自分好みの浴衣を選ぶことのできるサービスもあります。

弓ヶ浜で泳いだ後はビーチからそのまま大浴場へ向かう通路があるのですが、嬉しいことにタオルが正面玄関や大浴場近くの出入口に置いてあるので、体を拭いたり洗うためのタオルを人数分用意しなくて済みます。

大浴場近くに置いてあるタオルは、大浴場が混雑する時間帯だと在庫を切らすことがあるので、その時は正面玄関に置いてある物を拝借するか、スタッフに声をかければ用意してくれるので積極的に利用しましょう。

こちらは今回宿泊した和室の部屋を撮影したもので、バルコニーには美しい弓ヶ浜の海や山を眺めながら入れるお風呂があるのですが、配管の寿命の関係で天然温泉ではなく水道水を沸かしたお湯が出るだけなので利用していません。

この写真は、部屋の照明を点灯させていないばかりか部屋全体が映るように撮影していませんので大変狭く感じますが12畳もの広さがあるので、大人3人と幼児1人の宿泊でも狭く感じることはありませんでした。

バルコニーに出ると目の前には美しい弓ヶ浜の海と山が広がるのですが、都会ではお目にかかることのできない鶯の鳴き声も聴くことができたり、大きな鳥が飛ぶ姿をみたりできたのでとても喜んでいました。

娘は鳥が好きなので動物園に足を運んだり図鑑を買い与えたりしていますが、自然のなかを華麗に舞うリアルな野鳥に感動したのか、いつまでもバルコニーから外を眺めて海に行こうとしないのには困りました。

こちらの写真は2階のレストランから撮影したものですが、初日の宿泊と翌日の朝は海が眺められる席に座ることができたのですが、2泊目の夜と翌日の朝は壁際の隅に座ることになり1歳の子供が残念そうにしていたのが印象的でした。

まだまだ世の中のことを知らない1歳の子供でも、弓ヶ浜の美しい景色をみることのできる席とそうでない席の違いは判るようで、最初の席では終始大人しくしていましたが壁際の席では椅子に座りたがらずうろうろしていました。

こちらの写真は初日の夜に食べた夕食の刺身ですが、壺中の天宿〇文のコース料理は海のある伊豆らしい新鮮な魚介類をふんだんに使用した大変ボリュームのある食事なので、若い男性や食欲旺盛な方でも満足できます。

1歳の子供に生魚は食べさせられないので今回はレトルトタイプの離乳食を持参しましたが、煮魚や焼き魚などは取り分けて食べられましたし、甲殻類アレルギーが大丈夫な子には幼児用のお子様メニューもあります。

朝食は夕食よりもシンプルになりますが、定番の焼き魚の他にご飯を何杯も食べられる辛子明太子、わさび漬け、海苔の佃煮、伊勢海老入りの味噌汁やデザートのフルーツなど、海で遊ぶ前の腹ごしらえとしては十分な量の食事が出ます。

2階のラウンジ近くには眺めの良いバーがあるのですが、こちらの営業は夜の10時30分がラストオーダーで基本的にドリンクのみのオーダーとなりますが、客がいない時は消灯していることがあるので受付に営業可能か聞いてみてください。

そして最後に、弓ヶ浜の海から撮影した壺中の天宿〇文の建物ですが、ヤシの木らしき植物が植えられたエリアは旅館の私有地で、ここを通れば最短距離で宿から弓ヶ浜のビーチまで出ることができます。

壺中の天宿〇文前のビーチは湾の隅にあり、穏やかな海と言われる弓ヶ浜のなかでも特に波がない場所なので、子供が海にデビューする場所としおすすめですが、近くに岩場もあるので必ずウォーターシューズを履くようにしてください。

子供が海のデビューで怖がるのは水そのものに慣れていないというのもありますが、水に慣れている子でも勢いよく迫りくる波に恐怖心を抱くことがあるので、まずは波のないところまで抱き上げて連れて行き、安全な浮き輪に慣れさせることが重要です。

宿泊費用がそれなりにする壺中の天宿〇文に宿泊したのに、子供が海を怖がり海水浴を楽しめないようでは全てが台無しになるので、決して無理はせずに子供のペースで遊ぶことを心がけるようにしてください。