無痛分娩スタートで人気急上昇な聖路加国際病院での出産について

自然な出産にこだわりたい人に人気の聖路加国際病院でしたが、時代の流れに対応するかのように無痛分娩を開始したことで、以前にも増して人気が上昇し分娩予約が殺到しています。

聖路加産科クリニックから聖路加助産院マタニティケアホームに名前を変えてから、出産する場を聖路加国際病院に集約したり無痛分娩をスタートさせるなど、時代の変化やニーズに応えています。

無痛分娩スタートで予約が殺到

聖路加国際病院での出産は他の産院と比べて費用がかかるものの、出産という大きな仕事を万全な体制で臨むために、30代後半や40代の遅咲き出産をされる方や自然分娩を希望する方に人気の産院です。

我が家は不妊治療を長年続けてきたことから財政は決して健全な状態ではありませんでしたが、妻の年齢や持病のことを考えて万全な体制で出産に臨むために、聖路加国際病院で出産をすることを決めました。

新しい命がお腹に宿ると妊婦健診と出産をする産院を決めなければなりませんが、不妊治療のクリニックで治療を受けた方は2度の妊娠判定をしてもらえるまで、産院を選ぶことができません。

そんな産院の予約で出遅れた人の受け皿として重宝する聖路加国際病院ですが、待望の無痛分娩の提供を始めたということで出産予約が殺到しているためか、以前よりも入院日数が1日少ないとのことです。

無痛分娩の提供前でも遅れることのある妊婦検診でしたが、人気急上昇で混雑し更に時間がかかりそうな気もしますので、気長に待てるだけの余裕と暇つぶしアイテムが必要になります。

無痛分娩はリスクもある

無痛分娩により予約が殺到している状況を解消するための措置なのか、関係者ではないので詳しいことはわかりませんが、出産は無痛でも母体に大きなダメージがあるのは変わらないので産後のケアは大切です。

我が家の場合、5日間陣痛促進剤を打つも娘が産まれてこないので帝王切開に踏み切りましたが、どんな形の出産にもリスクがあり、麻酔を使用する無痛分娩も例外ではありません。

聖路加国際病院では、陣痛促進剤や無痛分娩による事故を防ぐために、無痛分娩クラスの受講や産科⿇酔科外来を受信し、無痛分娩についての詳しい説明を聞いたり同意書にサインをしなければなりません。

聖路加国際病院の発表によると、2017年度に実施された無痛分娩は313件で、そのうち通常の形で出産したのが248件で帝王切開による出産が65件と、多くの方が無痛分娩をされています。

無痛分娩スタートで個人的に思うのは、今までも十分に忙しいと感じていた助産師やドクターの仕事量が増え、更なる負担がかかることで今までと同じレベルを維持できるかが心配です。

以前から産院としても人気の高い聖路加国際病院ですが、24時体制で患者をサポートする仕事は患者からみても大変そうで、看護師を辞めてしまう人が多いが現実のようです。

産後のケアが重要

無痛分娩により出産時の痛みが和らいだとしても、母体に大きなダメージがあるのは変わりらないので産後ケアがとても重要になりますが、親のサポートを受けられない方も多くいます。

我が家では、初めての出産ということもあり助産師のサポートを受けられる聖路加助産院マタニティケアホーム(旧聖路加産科クリニック)のショートステイを2週間利用しました。

ショートステイでは、栄養バランスの良い食事の用意や母乳の出が良くなるお茶を用意してくれたり、マッサージや授乳の指導などをしてもらえるので、体力の回復だけでなく気持ち的に安心できました。

聖路加助産院マタニティケアホームのショートステイ費用は1日29,000円(1泊2日の場合は58,000円)、3日目以降は23,200円/日、7日目以降は20,300円と長期滞在の方が費用が安くなります。

それでも1日20,000円を越える費用は大きな大きな負担で、2週間近く滞在した我が家は30万円近い費用を支払いましたが、数年前から中央区にお住いの方は助成金を受けられるようになりました。

当時は、同じ建物内で出産をすることもあり館内に悲鳴が鳴り響くこともありましたが、今は出産は聖路加国際病院に集約されましたので、安心して育児に専念することができます。

聖路加国際病院や聖路加助産院マタニティケアホームの施設内には、感染予防をするために洗濯機がない代わりにランドリーサービスがありますが、毎日洗濯物を持ち帰るようにしていました。

毎日仕事帰りに聖路加助産院マタニティケアホームへ足を運ぶのは大変でしたが、それも今は良き思い出として鮮明に今でも覚えていますし、その後に体験する育児の忙しさに比べたら序の口です。

聖路加国際病院なら遅咲き出産も安心

高齢出産という言葉がどうも好きになれないので勝手に遅咲き出産と名付けて呼んでいますが、聖路加国際病院で出産する方は30代中盤から40代の方が多いと、当時担当して頂いた方から聞いたことがあります。

我が妻も出産を諦めかけていた42歳という年齢で妊娠し、幸運にも元気な娘を産むことができましたが、出血が起きたり羊水過小により緊急入院したり、帝王切開の手術をしたりビリルビンの値が悪く入院が長くなるなど心配事が色々ありました。

持病の関係で設備が充実した病院での出産を薦められていたこともあり、聖路加国際病院での出産を決めたのですが、担当ドクターや助産師外来、遺伝診療部の方など多くの人にサポートしてもらい無事出産することができました。

聖路加国際病院は単なる出産をするだけの病院ではなく、お母さんのお腹の中に宿る赤ちゃんの命の尊さを説いてくれたり、遺伝カウンセラーを希望する方には医学的な見地や統計学などあらゆる角度から出産のことについて説明をしてくれます。

嬉しい反面、初めてのことに不安も感じることのある出産ですが、聖路加国際病院で出産をすると決めたその時から、頼りになるドクターや助産師に相談できるようになるので、気になることがあれば些細なことでも聞いてみてください。

幸せな出産のために

聖路加国際病院が出産に対する不安を和らげる無痛分娩の提供を始めたこと自体は悪いことでもありませんし、選択肢が増えるということは大変喜ばしいことだと思います。

ただ、どんな出産出産にも様々なメリットやデメリットがあるので、聖路加のドクターや助産師、カウンセラーと良く相談して、自分や子供に一番良い選択はどれなのか考えることが大切だと思います。

つい最近の出来事に感じていた妊婦検診への付き添いやLDRで過ごした日々も、気が付けば2年以上の歳月が流れていますが、あの時に聖路加国際病院での出産を決めて正解だと今でも思います。

娘が既に2歳になるまでは色々な苦労がありましたが、成長が早い娘と一緒に過ごす日々はとても楽しく、輝かしい第二の人生がスタートした喜びを感じています。

これから聖路加国際病院で出産を希望する全てのお母さんの健康と、お腹の中で大きく成長し産まれてくる赤ちゃんの人生が素晴らしい物になることを心から願います。