夫婦二人で住宅ローン組んで良かったこと悪かったこと

夢のマイホームを購入するとなると、ほとんどの人が住宅ローンを組むことになります。

変動金利を選ぶべきか固定金利を選ぶべきか、どの金融機関を選ぶべきかなど、30年以上続く住宅ローンのことを考えれば考えるほど、何が正解なのかわからなくなりますよね。

銀行や担当者によって意見が違う

それでは専門家の意見を聞こうと金融機関の担当者に話を聞いてみると、これから景気が良くなるから固定金利がいいだとか、景気が悪くなるから変動がいいだとか、銀行によって意見が違うので更にわからなくなります。

30年~35年先のことなど誰も予想できないので仕方ないことだと思いますが、大きな買い物のローンなだけに専門家のアドバイスを頼りにしたいと思うのが人情です。

金利が上がるリスクを考えると35年固定金利にした方が精神面で楽ですし、金利が低い時の変動金利は経済面で魅力を感じます。

私が自宅の購入を検討しだしたのがリーマンショック直前で、これから景気が良くなるから固定金利を推奨していたのに、リーマンショック後は変動金利一択みたいなことを言われたのを覚えています。

変動金利を選択

リーマンショックの影響から住宅ローンの金利が軒並み下がり始めたので、とりあえず変動金利を選択することにしました。

ただ、今後30年の金利が安定して低い状態を保てるかは謎なので、住宅ローンの返済が終わるまで正解はどれなのか今の時点ではわかりません。

日本が再度バブル時代に突入したり国が破綻して金利が急上昇しない限り、変動金利を選んでも対応できるだろうと踏んでいますが、3年先も読めないのに30年先のことまで考えても答えはでないので、今の状況だけみて判断しました。

変動金利を選んだら金利の動きを少しは気にした方がいいので、新聞を読むようになったのは良かったと思います。

二人で住宅ローンを組むことに

私ひとりで住宅ローンを組めるならひとりで組みましたが、転職したばかりの私は社会から信頼されない存在のようです。

それよりも金融機関に勤めていた妻の方がいいということで、最初に相談した金融機関からは妻の名義で全額ローンを組んで欲しいと言われました。

妻ひとりで全額住宅ローンを組むのは抵抗がありましたので、若干金利が高くても二人でローンを組める銀行を選びましたが、今でも後悔はしていません。

繰り上げ返済できるなら妻の方を優先して返済するようにと決めていますが、二人で働かないとなかなか繰り上げ返済ができません。

二人で住宅ローンを組んで良かったこと

とりあえず住宅ローンの返済を開始して5年が過ぎましたが、今でも金利が低い利率で安定しているので、それが最もよかったことだと思います。

これはあくまでも結果論なので、これからの30年を考えると何か手を打たなければならないという意識がどこかにあります。

妻と二人で住宅ローンを組むとなると、どちらかひとつを固定金利にするか、両方を固定金利にするか、もしくは両方とも変動のままにするかという選択肢が増えます。

当時、転職したばかりの私はひとりで住宅ローンが組めなくて、夫婦で住宅ローンを組まなければならなかったからですが、選択肢が多いというのは今思うとメリットかもしれません。

選択肢がいくらあっても、活用できなければ全く意味がないのですが、それでも選択しが多いというのは大きなメリットです。

二人で住宅ローンを組んで悪かったこと

これは覚悟していることなのですが、二人で住宅ローンを組むと私に何かが起きた時に住宅ローンの半分がなくなりますが、妻の分の住宅ローンが残るのが心残りです。

自分が払う分には構わないのですが、残された人に住宅ローンが残るのが心配です。

なんて、カッコいいこと言ってますが、住宅ローンを二人で組むと、二人とも働いていれば年末調整で税金の還付金が多く戻りますが、どちらかが働けなくなると税金を納める額が少なくなり、戻るはずの税金が大幅に減る事になります。

毎年の年末調整や確定申告の楽しみが半減するのです。

ただし、転職する回数やタイミングによっては失業手当がもらえる場合があり、失業手当の方が最終的に支給額を上回ることもあります。

やり方や状況次第で良くも悪くもなるということなので、何事もよく考えてから行動してください。

一人で返済できる額がいいと思う

マンションデベロッパーや不動産の担当者は、商売なだけに夫婦でローンを組めるとなると価格の高い物件を勧めてきますが、できるだけ一人で返済できる額の範囲内でローンを組むようにした方がいいと思います。

一人で返済できる額を二人で分割してローンを組む場合はいいのですが、二人でなければ返済できない額のローンを組むのは本当に危険だと思います。

モデルルームに行くと毎月の返額額をシミュレーションをしてくれますが、金利の低い変動ではなく固定金利でシミュレーションしてもらうようにしましょう。

結論

住宅ローンをどの様に組めば正解なのか、正しい選択とはなんなのか誰にもわからないので、ネット上で固定金利がいいだとか変動金利がいいだとか議論が尽きないのだと思います。

ひとつ言えることは、自分達の世帯収入が増える事を想定した無理なローンを組むのは危険だということです。

バブル経済の崩壊やリーマンショック、ギリシャ問題や中国経済の先行きなど、我々庶民と関係ないところで経済が盛り上がり、崩壊して道連れにされることも想定した方がいいでしょう。

また、夫婦のどちらかが育児や病気でいきなり働けなくなることもありえることなので、住宅ローンをふたりで組むにしても、ひとりで払えるだけの返済額に設定した方が無難だと思います。

住宅ローンを組むのが難しいと悩んだりしますが、不動産会社やマンションデベロッパーに紹介された金融機関だけに査定してもらうのではなく、自分でも積極的に資料請求や相談会に参加してみてください。

いろんな専門家の話を聞くことは悪いことではないので、どんどんチャレンジして欲しいのですが、相談会に参加する前にある程度の知識を身に着けて挑むと、いい結果が得られる可能性が高くなります。

情報を集めるのは良いことですが、最終的には自分の考えで決めなければならないので、自分自身の経験値が高くないと損してしまう可能性が高くなるのです。