マイホームの物件探しは人生の設計図を考えた後がおすすめ

夢のマイホームとなる物件を探し始めてみたものの、どんなことを基準にしながら何に気を付けながら進めて行けば良いのか、全くわからないという人もいるのではないでしょうか。

とにかく動いてみないと何もわからないので、軽い気持ちでモデルルームの見学にいくと、名前や住所だけでなく世帯年収などの情報を事細かく書類に書かされて、事の大きさに気が付くことになります。

マイホームの購入を決める時は、憧れの一戸建てにするべきか手がかからないマンションにするべきか悩んだ後に、情報誌や住宅専門サイトを頼りに物件を探します。

ただ、人気の住みたい街ランキング上位にある物件は想像を遥かに超える値段なので、次第と予算に合わせて物件を探すようになりますが、地域選びを間違えると必ず後悔してしまいます。

人生設計を考えた上で地域を選ぶ

夢のマイホーム、住み慣れた地元で探すべきか両親が住む家の近くで探すべきか悩みが付きませんが、まずは10年後の近い将来にどの様な人生を送るのか考えることが一番重要です。

夫婦二人だけで暮らすことを決めている方や既に子供が学校に通う年齢なら、10年前後の将来ことを深く考えなくても良いかもしれませんが、もしそうでなければ入念な人生設計が必要となります。

例えば、子供を幼稚園や小学生の頃から名門私立に受験をさせるなら、通勤ラッシュの電車に乗らなくても済む場所にしなければなりませんし、公立でも学力が高い地域というのもあります。

マイホームを買う時に、資金援助をしてくれる親の意見に影響されて、自分達が住みたい街をあきらめる人が多いのですが、優先すべきは親の意見よりも自分達や子供の将来ということを忘れてはいけません。

人生と言うものは自分が考えているように行かないものですが、だからと何も考えずに学校の評判や治安の良し悪しを考えずに地域を決めてしまうと、近い将来に住み替えることになります。

マイホームを購入してから8年、幸いなことに第一子を授かることになりましたが、当時は親になることを全く想像しないで地域を選んだため、10年目にして新築マンションに住み替えることにしました。

家を住み替えるとなると、不動産仲介業者への手数料や引越し代、諸費用などを合わせると300万円以上の出費を覚悟しなければならないので、無駄なお金を使わないためにも人生設計は重要です。

住みたい街は住みにくいという事実

毎年住みたい街ランキングに登場するのが、若者が集まる吉祥寺やタワーマンションが立ち並ぶ武蔵小杉ですが、実際に住んでみると理想とは裏腹に住みにくさに気が付きます。

例えば、沿線のブランド化が上手な東急沿線には意識が高い人が集まる傾向がありますが、超高層タワーマンションや高級マンションが次々と建設されたことで、電車を利用する人の数が輸送量を超えています。

特にJRや東急線が通る武蔵小杉駅の混雑ぶりは深刻で、駅に到着するまで並ばなければならないという状況は異常で、住み始めてから後悔している人もいるくらいです。

また、ららぽーとや市場のある人気の豊洲ですが、子供の数が多すぎることから保育園だけでなく、習い事や小児科の順番待ちがかなり深刻で、豊洲から外れた地域で探す人もいます。

過去に10年以上吉祥寺に住んだことがありますが、人混みや活気が好きな若い頃は毎日が楽しくて仕方がありませんでしたが、歳を重ねてくると観光客で混雑するお店や駅周辺には近づかなくなります。

それでも吉祥寺はお店が多く駅前も広いので生活に困ることはありませんが、週末の鎌倉は外食や電車に乗るまで並びが嫌になり、車がなければ家に籠るしかありません。

夫婦ペアローンは良く考えて

住む地域や物件が決まると、いよいよ住宅ローンの申し込みになりますが、人生設計を考えずに住宅ローンを組んでしまうと、かなり損をしてしまうので注意が必要です。

わが家は2年以上続けた不妊治療の末、幸いにして夫婦四十過ぎて子宝に恵まれましたが、10年前に住宅ローンを申し込んだ時は夫婦共働きということもありペアローンにしました。

10年前に住宅ローンを申し込んだ当時は、親になるイメージがないこともあり普通に夫婦ペアローンにしましたが、不妊治療の辛い時期や子供が産まれてからはひとりで稼いでいます。

住宅ローンを組んでから10年経過していれば関係ありませんが、妻の収入がない5年分は住宅ローン減税を全く受け取れていないので、100万円近くのお金を損したことになります。

子供を授かることができた喜びはとても大きいので損したという気持ちはありませんが、もし10年前に戻れるなら絶対に夫婦ペアローンを組まずに独りの支払いにします。

掲示板情報には惑わされない

普通の人からすると、マイホームを買うということは何度もあることではないので、ネット上の情報を参考にするのは当然のことですが、とあるコミュニティサイトの情報は参考程度にみるのが一番です。

何故なら、この手の掲示板は他社が不利になるような情報をライバル業者が頻繁に書き込んだり、自社の物件を褒めたたえる自作自演の書き込みで溢れているからです。

コミュニティサイトにはかなり役立つ情報もありますが、折角自分で決めたマイホームにネガティブなイメージを持つ可能性もあるので、参考程度に閲覧するのがおすすめです。

最後に、初めて家を買う人は知らない人もいるかと思いますが、マイホームは売り出し価格とは別に、保険や修繕積立金、登記費用などの諸費用で100万円以上かかります。

マイホームの正式申し込みをする時は、住宅ローンとは別に手付金として物件価格の5パーセント以上用意する必要もあるなど、ある程度手持ちのお金が必要になります。

条件次第では手付金が10万円で済む場合もありますが、300万円近い手付金を放棄することにならないように、マイホームを購入する時は物件だけでなく自分達の人生設計図を良く考えることが何よりも大切です。