【2019年版】ホームサーバ(NAS)の選び方とおすすめ製品の紹介

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ハードディスクが予め搭載されているホームサーバは、箱から出してホームネットワークに接続し設定するだけで簡単に使える便利な製品ですが、テレビ番組を録画したりファイル共有する程度のことしかできません。

それに対してディスクを後から追加するタイプの製品は、ホームサーバとして使えるのはもちろん、ストレージのスナップショットなど企業で使えるだけの機能と信頼性があります。

どちらのタイプの製品を選ぶかは、NASを使う目的を明確にしてから決めるべきことであり、メーカーの知名度やハードウェア性能だけをみて選ぶと失敗してしまいます。

そこで今回は、写真や動画などのファイル共有はもちろん、管理画面の操作性、パフォーマンス、データ保護機能やセキュリティなど、得意分野が違うNASを整理しながら2019年に買うべきおすすめの製品を紹介します。

テレビ録画におすすめのNAS

テレビ番組をホームサーバであるNASに録画するなら、家電量販店で売られている家庭向けの製品を選べば良いのですが、それだけのためにネットワーク環境を構築するのは少し手間がかかります。

テレビ番組を録画するだけならNASを買うよりも、外付けHDDを購入してテレビに接続した方がシンプルで低コストになりますし、そのお金でAndroid TV搭載テレビを購入する費用にあてた方が便利です。


NASと違う方向に進化するテレビ

Android内蔵TVが登場する前であれば、録画のためにNASを購入するというのも意味がありましたが、今の最新テレビはネット配信の動画再生はもちろん、家電の操作や玄関ドアの施錠ができるまで進化しました。

もはやNASよりもホームサーバを名乗るのに相応しい存在にまで進化したスマートTVですが、標準で搭載されているストレージの容量は非常に少ないため、撮影した動画や写真を共有するのは苦手です。

スマートテレビと言えばGoogleのAndroid TVが一般的ですが、今後はSamsungからはApple Air Play2やiTunesのビデオコンテンツが利用可能になるなど、テレビとネットの融合が更に加速します。


新4K・8K放送を録画する必要性

新4K・8K放送の開始で画質が飛躍的に向上するのは喜ばしいことですが、それと同時に録画のデータ量や通信レートが増えるので、ディスクの容量不足だけでなく環境次第ではコマ落ちする可能性もあります。

テレビ番組を録画をするには地デジで最大17Mbps、従来のBSデジタル放送で最大24Mbpsのスループットが必要になるので、100Mbpsネットワークでも十分に対応できました。

ただ、新4K放送では100Mpbsのレートを必要とするので、100Mbpsのネットワークでは他に接続する機器がない場合でも、コマ落ちしたりして正常に録画できない可能性が高くなります。

ただ、最新の電子機器は1Gbpsに対応しているので、ギガビットに対応したHUBに交換するだけで、簡単に家庭内ネットワークをアップグレードできるので、その点はあまり心配する必要はありません。

それよりも、右遷左遷に対応したアンテナやブースターの交換など、テレビを買い替えるよりも高いハードルをクリアしなければならないことを考えると、今すぐ新4K・8K放送を意識して機器を買い替える必要はなさそうです。


テレビ番組の録画と視聴には安定した通信が必要

チューナーが内蔵されているレコーダーと違いテレビに内蔵されているチューナーを利用してテレビ番組を録画するNASは、ネットワークが安定しないと録画されない場合やコマ落ちすることもあります。

安定稼働すればとても便利なネットワークですが、単純なケーブルのループやIPの重複以外にも様々な問題でNASを認識しなくなることがあるので、安定した録画環境を望む人にはおすすめしません。

家庭内ネットワークを構築することは決して難しいことではありませんが、テレビ番組の録画だけでNASを買うならトラブルシューティングが簡単で、コストのかからない外付けHDDの購入をおすすめします。

ハイビジョンレートの地上デジタル放送で録画できる時間は4TBで約250時間なのですが、機器によっては録画倍率を変更することで録画する時間を長くすることもできる場合があります。

テレビ録画用に外付けHDDを購入する時は対応している録画倍率や、認識するディスクの容量、インターフェイスの規格を必ず確認した上で、製品を選ぶようにしてください。

因みに、SeeQVault(シーキューボルト)に対応したディスクなら他のテレビやレコーダーでも再生することができるので、これからテレビ録画用の外付けHDDを買うならこちらの製品がおすすめです。

BUFFALO SeeQVault対応 3.5インチ 外付けHDD 4TB HDV-SQ4.0U3/VC
  • バッファロー
  • 価格: ¥ 22,000
  • 販売者: NEXT物流

テレビの同時録画に不満を感じたらnasne

テレビに内蔵されているチューナーでは、放送の視聴をしながら同時録画できる番組の数は少ないので、年末年始の特番や連続ドラマの裏番組の録画を見逃してしまう可能性もあります。

テレビ生活を満喫したい人であれば、同時録画に強いブルーレイディスクレコーダーを購入すべきですが、そこまで予算をかけられないという方には、低予算で購入することのできるnasneがおすすめです。

ネットワークを必要とするTVとNASを組み合わせた録画は、通信の不具合により視聴予約をしていた番組が録画がされないという悲劇が稀に起こりますが、アンテナ端子とチューナー機能を搭載したnasneなら安心です。

nasneは低価格な割にかなり高機能で、外付けHDDを追加するポートの他に、アンテナの入出力端子が付属しているので、家のアンテナ配線事情やテレビの設置台数を気にすることなく導入することができます。

初期のnasneのディスク容量は500GBと十分ではありませんでしたが、最新モデルでは1TBにまで増えていますし、外付けHDDを接続したりnasneを複数台稼働させアプリでコントロールすることもできます。

nasneを使う最大のメリットは、処理能力の低いテレビではストレスを感じる番組表の表示速度や録画予約・データ削除などの操作性が桁違いに快適で、一度nasneを使うと後戻りできなくなります。

注意する点は、nasneはDTCP-IP対応製品なのでSony以外の製品でも録画した番組を再生することができますが、録画予約したりスタンバイから復帰させることができないという制限があります。

早送りや巻き戻しができるものの、他にも録画した番組の総時間を取得できないことやスキップも利用できないので、テレビ機能の録画やレコーダーと比べると不便に感じます。

我が家にはPS VitaやVita TVがあるので録画予約の操作で困ることはありませんが、上記のようにsony以外の製品からnasneで録画した番組を視聴すると様々な制限があります。

ただ、PS4やPS Vitaがなくとも今はtorneなどの有料ソフトをスマートフォンやPCにインストールすることができるので、自宅にSony製のゲーム機がなくても十分にnasneを楽しむことができます。

アプリは有料な上に画面の小さいスマートフォンだと操作がしにくいと感じてしまいますが、高速に動作する番組表の表示やキーワード検索機能はとても快適なので、既にnasneをお持ちの方は体験版を一度お試しください。

nasne 1TBモデル (CUHJ-15004)
  • ソニー・インタラクティブエンタテインメント
  • 価格: ¥ 24,500
  • 販売者: SHOP by SNH

NASには得意分野がある

写真・動画・音楽のファイルを保存して再生したり、サーバのバックアップストレージとして使われるNASですが、メーカー毎に得意分野があるので、どれを選んでも同じという訳ではありません。

例えば、家電量販店で売られているバッファローなどの製品は、テレビ録画やファイル共有に特化していますが、QNAPなどのハイエンドなNASは、家庭内はもちろん企業のサーバとしても使われています。

そこでここからは、NASを購入して後悔したり迷わないように、一番売れているNASメーカーが持つ得意分野を整理し、目的やに合う製品選びのお手伝いをします。


HDD搭載だからすぐに使えるバッファロー

家電量販店で売られているバッファローのNASは、予めHDDが搭載されているので、ハイエンドなメーカーのNASとは違いディスクを別途購入して設置する必要がありません。

予めディスクが搭載されているので、良く言えば難しいNASのディスク選びで悩む必要もありませんし、ディスクを搭載するためにドライバーを用意する必要もありません。

悪く言えば、自分で選んでディスクを搭載することができませんので、より信頼性の高いHDDを使用したり高速なデータアクセスを実現するSSDを利用するには交換しなければなりません。

家電量販店で売られているNASは製品ラインナップが少ない分選び方は簡単で、消えても良いテレビ番組の録画に使うなら価格の安い1ドライブタイプを選んでください。

大切な家族や想い出となる写真や動画のデーター保護を重要視するなら、RAIDという複数本のディスクをセットにして冗長化することのできるタイプの製品を選ぶことを強くおすすめします。

ただ、バッファローの家庭向け製品はドライブ数が少なく、バックアップ用ディスクやホットスペアを設定することができないので、データ保護という意味では不安があります。

他にも、予め製品に搭載されているハードディスクの耐久性が特別高いという訳ではないので、本当に大切なデータを保存するよりも、バックアップや録画などデータが消失しても問題ない分野で使うのが良いでしょう。

家庭向けの製品だからと大切なデータが消失して良いという訳ではないので、最低限でも内蔵ドライブにバックアップできるような3ドライブ以上の製品がおすすめです。

家庭向けのバッファロー製品は2ドライブ以上のモデルがないので、想い出となる写真や動画を保存するストレージよりも、クラッシュしても問題のないテレビ番組の録画用として使うべき製品です。


高いパフォーマンスとデータ管理機能が優れているQNAP

テレビ録画やファイル共有などの一般的な家庭で使われるNASで言えば、家電量販店でお馴染みのバッファローの製品が知名度が高くて人気ですが、ハードウェアや機能の性能で言えばQNAPやSynologyの製品が断然優れています。

QNAPのNASは、エントリークラスからエンタープライズ向けの幅広い製品を提供する海外のメーカーで、企業のサーバーとして使われるだけの機能と安定性からハイエンドな製品を好むユーザーから高い人気の得ています。

QNAPの管理画面はあまり親切な設計ではありませんが、他のメーカーを寄せ付けない圧倒的なスペックと拡張性の高いハードウェア、データのバックアップや復元機能などが充実しているNASの大本命となるメーカーです。

例えば、一般的なNASのデータ復元機能と言えばネットワークゴミ箱が定番ですが、QNAPのNASはWindowsのシャドウコピーの要領で、スナップショットしたファイルを復元することもできます。

他にも、SSDとHDDを組み合わせて高速にアクセスするストレージ技術であるQiterを提供したり、仮想ネットワークスイッチ機能を強化したりと、企業で必要とされる機能を強化しています。

そのことから、家庭向けで使うNASとしては少し導入までのハードルが高くなりましたが、データを保存するだけの単純なNASでは満足できないユーザーから高い支持を得ています。

これからのNASは、低価格化が進むSSDに対応すべく、10Gbpsの高速なネットワークが必要となりますので、拡張スロットを搭載されているモデルが多いのもQNAPの魅力です。

ただ、ホームビデオカメラで撮影したAVCHD形式の動画ファイルの変換に対応していないことや、動画再生のためのアプリの挙動も不安定で癖が強いことを考えると、使う人を選ぶ製品でもあります。

ストレージ管理や仮想ネットワークなどの企業向け機能を積極的に強化する一方で、ホームユーザー向けの機能があまり強化されていないことを考えると、ハイエンドユーザー向けの製品と言えます。


動画再生とセキュリティに強いSynology

長らくNASの世界を独走してきたQNAPの唯一対抗できる製品として登場したのがSynologyのNASで、初心者でも簡単に操作できるインターフェイスと高いセキュリティ機能が魅力です。

Synologyの製品には、NASには珍しいファイアウォール機能が搭載されているので、DMZにサーバを配置してWebサイトやFTPサーバを安全に公開することができます。

Synologyのファイアウォールはかなり強力で、ポート単位でアクセス可能な国を設定したり、ローカルエリアネットワーク以外からのアクセスを遮断したりできます。

そんな高いセキュリティで定評のあるSynologyのNASは、安定性も抜群で多くの企業で導入されいる信頼性の高い製品なのですが、操作性が簡単なことから多くのホームユーザーに使われている人気のNASです。

SynologyのNASは、機種ごとに使える機能が違うエントリークラスから、エンタープライズ向けのモデルがあるのですが、使える機能に違いがあるので製品選びを間違えると後悔するかもしれません。

ドライブベイの多い企業向けの製品でもモデルにより機能制限がされているという徹底ぶりですが、家庭内で使用するホームサーバであればPlusシリーズを選んでおけば問題ありません。

Qnapの製品と比べると革新的な技術のないSynologyのNASですが、設定画面の作りこみが丁寧にされていることや、機能もきちんと動作するのでNASに慣れていない人でも安心して使うことができます。

SynologyのNASは、ビデオカメラで撮影したAVCHD形式の動画ファイルをスマートフォンで再生可能な形式に変換できることや、スマートフォンアプリの高い品質などからホームユーザーとして安心して使える製品のひとつと言えます。

目的で選ぶおすすめのNAS

NASを選ぶ時はシェアやハードウェアスペックで選ぶのも良いのですが、長く使う製品なだけにNASを利用する目的と製品の得意分野が一致する物を選ぶことが何よりも重要です。


次世代の高速ネットワークを求めるならQNAP

大容量SSDの低価格化が進むにつれてホームサーバにSSDを搭載するユーザーが増えていますが、ネットワーク速度がボトルネックとなりフルにSSDの能力を発揮できないのが現状です。

一般的に高速と思われている1GbpsのネットワークもSATA接続の6Gbpsと比べるとかなり低速なので、SSDの性能をフルに発揮させるには最低でも6Gbpsを超える通信が必要です。

ただ、10Gbpsのネットワークカードやスイッチは高価がネックで、企業向けのNASにも1Gbps以上の高速なネットワークカードを標準搭載している製品は決して多くありません。

高速アクセスを求めるユーザーにQNAPのNASがおすすめな理由は、家庭で良く使われる2ドライブベイのモデルでも、必要に応じて10Gbpsネットワークカードを追加することのできる、PCI Express拡張スロットを搭載した製品があるからです。

NASを10Gbpsネットワークに対応させるには高価なネットワークカードとネットワークスイッチが必要となりますが、NASに搭載したSSDの能力を十分に発揮させるには必要不可欠な要素となります。

環境が揃わないと10Gbpsの速度は出ないので、今は無理して1Gbpsを越えるネットワークスイッチを無理に購入する必要はありませんが、数年後を見据えて拡張が可能なQNAPのNASを購入するのは決して悪い選択ではありません。


低予算でHDDアクセスを高速化させるならQNAP

NASの高速化とデータ保護を強化するには、低速なハードディスクではなくランダムアクセスに強いSSDを搭載するのが一番ですが、2TBを超える大容量SSDは一向に低価格化が進みません。

そこで数年前から高速なSSDをキャッシュにして、データアクセスを高速化させる技術がハイエンドなNASに搭載されるようになりましたが、期待していた効果が発揮されないのが現状です。

QNAPは、SSDをキャッシュとして使う技術以外にも、高速なSSDと大容量のHDDを組み合わせてストレージにすることで、低価格にNASを高速化させるQiterという技術を搭載しました。

Qiterは、SSDの容量限界までデータを保存しアイドル時に大容量HDDへ移動させることで高速化させる技術なので、キャッシュと違いSSDの容量がより多い方が有利に働きます。

ただ、短時間で1TB以上のデータを保存するのは、大規模な企業や映像業界などの特殊な業務での使用となるので、ホームサーバでQiterを利用するなら512GBもあれば十分です。

Qiterを使うにはSSDの容量も重要ですが、SSDやHDDをそれぞれRAID構成にしなければデータ消失リスクが高まるので、最低でも4ドライブベイ以上の製品をおすすめします。

バックアップやホットスペアのことを考えると、6ドライブベイ以上のNASで使うのが理想となることを考えると、ホームサーバ向けというよりかは企業向けの機能ではあります。


Webサイトをインターネットに公開するならSynology

簡単操作で人気の高いSynologyのNASには、企業で使われる通信機器並みに高い機能のファイアウォールが搭載されているので、NAS機能を利用して安全にインターネット上にWebサイトやFTPサーバを公開することができます。

通信機器のファイアウォールを利用すれば、他のメーカーのNASでもインターネット上にWebサイトを公開することができますが、SSLセキュリティ証明書をNASの機能だけで追加したり更新することができません。

他にも、管理画面へのアクセスをローカルエリア接続以外からブロックしたり、WebサイトやFTP接続を特定の国以外からアクセスできないようにすることができるなど、高いレベルでセキュリティ設定ができます。

SynologyのNASなら、日本語版WordPressのインストールも簡単にできるので、格安SSLとファイアウォール機能を組み合わせるだけで、どのメーカーの製品よりも楽にブログや企業サイトを公開することができます。


ビデオ撮影した動画や写真を楽しむならSynology

新しい技術を積極的にNASに取り入れているQNAPと比べると、ややハードウェアの性能や拡張性で若干の遅れをみせているSynologyですが、動画や音楽の再生機能はQNAPよりも断然優れています。

Canon iVISなどのホームビデオカメラはAVCHD形式を採用しておりますが、そのままの形式ではスマートフォンで再生できないか音声が聴こえないため、ファイル変換したりアプリケーションをインストールしなければなりません。

Video StationをインストールしたQNAPのNASでAVCHD形式のファイルを変換するとエラーメッセージが表示されますが、SynologyのNASなら問題なく変換することができます。

下記の表はハイエンドNASであるSynologyとQNAPの動画再生機能を表にしたものですが、QNAPはAVCHD形式に対応していないのに対し、SynologyのNASはスマートフォンで再生できるように変換することができます。

QNAPのNASも、スマートフォンや一眼カメラで撮影したMPEG-4AVC/H.264形式ならスムーズに再生させることができますが、アプリの完成度はSynologyの方が優れています。

ただ、SynologyのNASは、ハードウェアによる高速変換に対応していないモデルもあるので、AVCHD形式のファイルが大量にある人はハイエンドクラスのPlusシリーズを購入してください。

ホームサーバでも4ドライブベイ以上がおすすめ

家庭で使われるNASで一番売れているのは1ドライブもしくや2ドライブベイの製品ですが、実はホームサーバを購入した後に一番後悔するのはドライブベイの数で、仕方なく外付けHDDを接続することになります。

ディスクは必ず壊れる物なので、大切なデータを保存するNASのストレージは最低でもRAID-1構成にするのがおすすめですが、RAIDの設定だけではデータ保護機能としては不十分です。


スナップショットはバックアップにならない

QNAPやSynologyの高機能なNASは、ストレージのスナップショットが利用できたり、他のNASにリアルタイムでデータをレプリケーションすることができますが、これらの機能ではバックアップになりません。

バックアップよりもデータの復元が簡単で便利なスナップショットですが、オリジナルのデータが存在しなければ機能しませんし、レプリケーションではランサムウェアやデータの削除も反映してしまいます。

バックアップデータは医療保険と同じで普段使うことがないと無駄に思うかもしれませんが、大切なデータが消えたり復元作業で数十万円支払うことを考えるとかなり安いので、必ずバックアップしてください。


4ドライブベイなら外付けHDD不要

2ドライブベイのNASでも内蔵ドライブにデータをバックアップすることはできますが、ディスク障害が起きた時に行う復旧作業やデータロスのことを考えると、最低でもRAID-1で冗長化してください。

企業のサーバで使われるSASハードディスクでさえも壊れる時は簡単に故障するので、NASに搭載するSATAディスクは壊れる前提で冗長化したりバックアップする必要があります。

本体のサイズは大きくなりますが4ドライブベイあれば、RAID設定の他にも内蔵ドライブにバックアップしたりホットスペアを設定することができますし、SSDとHDDを組み合わせて高速ストレージにするQiterを設定することもできます。

企業ならRAID構成やホットスペアのことを考えて8ドライブベイのある製品を選んだりしますが、ホームサーバとして使用するNASのドライブベイは4ドライブベイもあれば十分です。

データ保護重視でハイスペックが好きならQNAP

今までファイルサーバやバックアップストレージとしてQNAPのNASを10台以上導入してきましたが、シンプルな構造だからか一台も壊れることなく、初めての導入から既に6年以上の歳月が流れました。

我が家で使用しているNASもQNAPのNASで、WordPressのテスト環境を構築したり、スマートフォンで撮影した子供の動画を家庭内で共有したりと、何かと便利に使用しています。

ただ、最近QNAPは、ランサムウェア対策機能やQiterなどの新しいストレージ技術を追加するなど、企業向けの機能を充実させる方向へシフトしてから初期設定の難易度が少し上がりました。

下の画像は、QNAPのストレージ&スナップショットを管理する画面ですが、他のNASと比べて機能が多いが故に設定画面が複雑で操作に慣れていないと、初期のストレージ設定に時間がかかります。

他にも、RADIUS認証サーバは環境次第で動作しませんし、SSLセキュリティ証明書のインストールも設定が難しく荒削りな部分があるので、QNAPのNASはデータ保護と高スペックを最優先に考えるユーザだけにおすすめします。

因みに、QNAPのNASにもエントリ―クラスのモデルがありますが、CPU速度が遅くメモリの量が少ない製品だと、ストレージのリビルドやスクラブ時にパフォーマンスが著しく低下するのでおすすめしません。

QNAPのNASを購入するハイエンドなユーザにはメモリが8GBまで搭載可能で、PCI Expressカードの追加で10Gbpsネットワークに対応可能な4ドライブベイのTS-453Beをおすすめします。

簡単操作・高品質を求めるならSynology

Synologyは、企業で利用する信頼性の高いエンタープライズ向け製品を提供する人気のNASメーカーですが、使いやすい管理画面とスマートフォンアプリでNASに慣れていないホームユーザーでも安心して使うことができます。

下の画像はSynologyのストレージマネージャーですが、ボリュームとiSCSIの管理を別々にすることで、NASに慣れていないユーザーが混乱しないようにシンプルな画面を意識して設計されています。

SynologyのNASはスマートフォンでも簡単に設定の操作できるように設計されているので、PCを使わずに設定を変えたり動画の再生やファイルのアップロードを簡単に行うことができます。

他にも、NASの機能でだけでSSL証明書を簡単にインストールできたり、ウィザードでNASのセキュリティ状態を簡単に確認したり、強力なファイアウォールの設定が簡単にできます。

QNAPのNASと違い、スナップショットを外部ストレージに保存できないなど企業で重宝される機能で一部不足する面もありますが、搭載されている機能の品質は断然Synologyの方が優れています。

企業内で利用するファイルサーバやバックアップ用ストレージとしてNASを使うならQNAPの方が一歩リードしていますが、ホームネットワークに接続して撮影した動画や写真を楽しむならSynologyのNASがおすすめです。