住まい選びで重要なポイントの上位ランキングに含まれるのが騒音問題ではないでしょうか。
どんなに素晴らしい住まいでも騒音問題があるだけで全てが台無しです。
特にマンションやアパートなどの集合住宅で新居をお探しの方は気を付けなければなりませんが、一戸建てでも近隣住民の騒音問題で悩む人がいます。
この騒音問題は住んでみなければわからない事が多く、自分の努力ではどうにもならない問題でもあります。
快適なマイホームでの暮らしが台無しにならないように、どの様な騒音があるのか確認し、少しでも騒音のリスクを減らしたいものです。
騒音の種類についておさらい
騒音の代表格と言えば、集合住宅の隣人や上下階に住む人の生活音ではないでしょうか。
一戸建ての場合、上下階の住人との騒音トラブルというのはありませんが、意外と隣家の音楽や喧嘩する声が聞こえてきたりします。
他にも、車の走行音や工場の作業音、家の前での井戸端会議など、騒音には様々な種類がありますが、夜中に道路を走る車の音は意外と大きく、窓を開けて寝られないという人もいるくらいなので、新しい家がどの様な立地なのかを確認する必要があります。
因みに、学校周辺や工場の近辺に後から引越してきて、音がうるさいと文句を言うのは筋違いです。
素敵なマイホーム生活が台無しにならないように、物件を契約する前にしっかりと周辺環境の調査をしてください。
分譲マンションの場合
集合住宅で起きる騒音のトラブルの多くは、上下階や隣に住む住人の生活音ではないでしょうか。
賃貸マンションだろうが分譲マンションだろうが、建物の構造や生活する周囲の住民によって音がするかしないか大きく変わるので、あまり賃貸物件はうるさいだとか分譲マンションなら静かだと決めつけるのは意味がありません。
建物の構造で多少の差はでますが、家賃7万円のアパートでも最上階で角部屋であれば静ですし、分譲マンションでも小さなこどもが家の中で走り回ると音がします。
ベランダや玄関前で長電話する声が聞こえてきたりと、集合住宅には様々な問題がありますが、その点はルール作りで何とか解消できるものだと思います。
マンションのモデルルームに行くと、騒音対策について説明をしてくれますので、上の階の騒音だけでなく壁から伝わる音の程度や建物の構造、使用する材料について聞いてみてください。
極論を言うと集合住宅で騒音を気にしないで生活したいのであれば、最上階の角部屋に住むしかありませんが、きちんと調べれば限られた予算内でも静かで快適な物件もあるはずです。
人が集まって生活する以上、全く騒音がしない状態で生活するのは難しいかもしれませんが、自分の生活スタイルを考えて何かを捨てれば答えが見つかるかもしれません。
因みに普段から静かにしている我が家が騒音を出しているということで注意されたことが一度だけあります。騒音の正体はホームベーカリーで、日中であれば誰も気にしないのに、出来立てのパンを朝に食べたくてタイマーをセットしたところ、早朝にホームベーカリーの振動音が響いたのです。
私もホームベーカリーも全く悪気はないのですが、早朝は音が響きやすいので機械を使う時は時間考えて使用した方が良さそうです。
一戸建ての場合
一戸建ては騒音と無縁と思うかもしれませんが、分譲マンションよりも隣の住人の声が聞こえる場合があります。
分譲マンションの場合、隣の住居との間は壁しかないので窓を通じて音が伝わるということはありませんが、一戸建ての場合は隣人の声やテレビの音が聞こえてくることがあります。
今は防音窓なども充実しているので、一戸建てを立てる時は検討されてみてはいかがでしょうか。
その他に一戸建てで起こり得る騒音は、家の目の前の道路で井戸端会議が行われたり、家の目の前がこどもの遊び場となることです。
前に住んでいた賃貸アパートの目の前にバスケットボールができるスペースがあり、元気なこども達は朝の6時からバスケを始めるこもいるくらいです。
こどもが遊ぶこと自体は悪いことではないのですが、夜勤明けなど昼間に寝なければならない人がいるのも事実で、その人達からすると家の目の前で遊ばれるは辛いことだと思います。
ただ、こども達が遊ぶのも仕事なので、検討している物件を事前に調査して、土日や平日含めて日常的にこども達が遊ぶ場所になっているのか確認してください。
許せる騒音と許せない騒音について考える
新居を構える時には、自分達にとってどんな騒音が許せないのか、家族全員で議論するのが大切です。
夫婦共働きで日中は誰も家にいないのに、井戸端会議やこどもの遊び声を気にしても仕方ないですし、夜に窓を開けても静かに寝たいのであれば、車の通りが多い道路近くの物件は避けるなど、自分達にとって何が大切なのか考えてみましょう。
リビングの日あたり気にしても、寝室の騒音について気にする人が少ないようです。
同じ道路沿いに建つマンションでも、寝室が道路側にあるのと道路と正反対の場所にあるのでは、聴こえる車の走行音の大きさは大分違います。
個人差はありますが、車が頻繁に通る道路側に寝室があると、窓を開けて寝ることはできません。
間取りやデザインが好きだからと物件を決めるのもいいですが、生活音のことも十分に検討された上で物件選びをされた方が良いと思います。