コーティング不要!?新居のフローリングを傷から守る簡単な方法

人生最大の買い物になる夢のマイホームを購入した時から、バスルームの防カビコーティングやエコカラットなど、どんな追加オプションが必要なのか楽しくもあり悩ましい問題に直面します。

エアコンの設置やカーテンの取り付けなど、生活する上で欠かせない物の購入が控えているので、追加オプションの優先順位は次第に低く考えてしまいますが、物件が完成する前でなければ施工できないオプションもあります。

今回は、夢のマイホームのグレードをアップさせる追加オプションの目玉でもある、リビングや寝室などのフロアコーティングは本当にする必要があるのか、10年過ごした我が家を例に説明します。

フロアコーティングは不要!?

アクセントクロスやフロアコーティングなど、入居後でも施工可能なオプションもありますが、やはり物件が完成する前に依頼した方が無駄な出費とならないので、よく考えてから決めてください。

特に家具や荷物を移動させなければならない、フローリングのコーティングやアクセントクロスは、できるだけ早い段階で申し込んだ方が壁紙などを剥がす手間がなくなります。

今まで3度マンションを購入した経験がありますが、バスルームやパウダールームの防カビコーティングはしてもフロアコーティングはしていませんし、今後もする予定がありません。

無垢材を使用したフローリングならフロアコーティングはとても有効ですが、余程コストを抑えて販売している新築のマンションや一戸建てでなければ、30万円以上かけてコーティングをする必要はないと思います。

複合フローリングは美しさ長持ち

こちらの画像は10年住み続けた我が家を売却し、引越しする直前に撮影したリビングのフローリングですが、不動産仲介業者の方や購入目的で内覧に来た方全員が、とても中古物件には思えないと驚いていました。

10年経過したフローリング

売却した物件のフローリングは、フロアコーティングどころか一度もワックスがけをしたこともなく、汚れた時に拭き取る程度でクイックルワイパーなどは一切使わないようにしていました。

クイックルワイパーは、コーティングされたフローリングの掃除にはとても有効ですが、コーティングしていない床に使用すると表面塗装を落としてしまうので、絶対に使用しないようにとデベロッパーの方に言われました。

このフローリングは複合フローリングという種類で、薄い化粧シートを板に貼り付けた物ですが、高価なフロアコーティングや手入れが面倒なワックスがけをする必要がないので、かなりメンテナンスが楽でした。

コーティングされたリビングの賃貸住宅で何年か過ごしたことがありますが、あのテカテカした光沢はフローリング材本来の雰囲気が損なわれてしまうので、家を購入する時はコーティングしないと心に決めていました。

落下物に弱いフローリング

美しさが長持ちする複合フローリングですが、高い位置から物を落とすと傷になるので将来の家族構成を考えた上で、フロアコートをする必要があるのかないのか検討されてみてはいかがでしょうか。

この写真は、キッチンのフローリングにガラス製のグラスを落とした時にできた傷で、一時は水やアイロンで修復するのもの考えたのですが、更に状態が悪化するのを避けるため断念しました。

フローリングの傷

フロアコーティングしても傷が付きますが、やはり複合フローリング材に重い物を落とした時と比べると軽度で済みますので、気になる方はコーティングするのをおすすめします。

因みに、複合フローリング材の最大の欠点とも言えるのが化粧シールの破裂で、直射日光が強い夏場になると膨張することがあるので、暑い季節はレースのカーテンを常時するのがおすすめです。

フローリングの亀裂

複合フローリング材の化粧シールが破裂した場合、応急措置として隙間にボンドを注入してローラーで密着させてみましたが、今後剥がれる恐れがあるのでタイルカーペットを敷いて隠すことにしました。

無垢材はコーティングが必要

実家の廊下のフローリングに無垢材を使用していたので、毎週末になると水拭きとワックスがけをさせられたものですが、コーティングしていない床のメンテナンスはとても大変で、黒ずんだり腐食してしまいました。

フローリングの寿命は10年程度と言われていますが、コーティングせずに30年耐えてくれた実績を考えると、必ずしも10年で床の貼り替えをする必要はありませんが、素材次第では5年でひび割れる床もあります。

温かみを感じる無垢材にフロアコーティングしてしまうと魅力が半減してしまいますが、10年以上メンテナンスを続けなければならないことを考えると、コーティングするのがおすすめです。

ただ、フロアコーティングで大きな問題となるのが費用で、フローリングには寿命があることやコーティングに30万円以上の費用をかけるくらいなら、15年後に床そのものを貼り替えた方がお得な場合もあります。

ある意味、賃貸住宅などで広く使われている柔らかいクッションフロアにした方が、コーティングのコストを気にする必要がありませんが、劣化が早く家具を移動させて貼り替える事を考えると不便です。

タイルカーペットがおすすめ

子供が物を落としたり直射日光で化粧シールが破裂したりと、人が生活すれば必ず劣化するフローリングですが、フロアコーティングしなくてもある程度は傷や汚れから守ることができます。

我が家では、赤ちゃんがハイハイをしたり転んだ時の衝撃を守るために、リビングの床にタイルカーペットを敷いていましたが、フローリングを傷める西日の強い直射日光を防いでくれました。

家庭用タイルカーペット

赤ちゃんの行動範囲や掃除のことを考えてタイルカーペットを敷いたのですが、フローリングが傷つくのを完全に予防するならばソファーの下までカバーするようにしてください。

タイルカーペットは髪の毛が絡むので頻繁に掃除機をかけなければなりませんが、飲み物をこぼしたり汚れても部分的に洗うことができるので、大きなラグを捨ててタイルカーペットにした方が結果的に便利でした。

ラグは毛並みが長く掃除が大変な上に次第と毛が倒れてしまうので、リビングのフローリングに敷く物が必要なら、好みのデザインを自由に組み合わせられるタイルカーペットが断然おすすめです。

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ダイニングには透明シートとチェアソックス

リビングのフローリングを守るのにとても有効なタイルカーペットですが、ダイニングテーブルやチェアの下に敷くのには向いていないので、透明シートやチェアソックスをおすすめします。

透明シートは、ダイニングテーブルとチェア全体をカバーできるので、フローリングの汚れや傷の保護に有効ですが、小さな子供や足腰が悪い肩がシートの反りにつまずくこともあるので、注意して使用してください。

我が家では、フローリングを椅子の出し入れで少しでも傷つけないように、チェアソックスを使用していますが、最初の頃に使用していた製品は簡単に脱げてしまうので使い物になりませんでした。

長年チェアソックスを追い求めた結果、ソックスが脱げるのを防止するシリコンが内部にあるのがとても有効で、シリコン付きの製品を使用してからはストレスから解放されました。

チェアソックスを使用したとしても、表面に塗られているワックスなどが削り落ちるので完全無傷とまでは言えませんが、硬い椅子の出し入れから床を守ることができます。

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キッチンにはクッションフロア

油汚れや水が飛び散るキッチンは家のなかで最も汚れる場所なので、キッチンマットを購入して敷いていましたが、足元だけの狭い範囲しかカバーできない物しかないのが不満でした。

時にはできるだけ大きなキッチンマットを探してみたり、タイルマットを敷くことを考えたことがありますが、一番便利で料理中の油汚れからキッチンを守れるのはクッションフロアだということに気が付きました。

クッションフロアは、賃貸住宅のフローリングなどに使われている柔らくて撥水性の高い素材で、キッチンのサイズや形に合わせてカットできるので、新築住宅を購入した人は是非検討してみてください。

我が家で使用しているクッションフロアは、ホームセンターで購入したものなのでデザインは良くありませんが、ネット通販ならパイン材やホワイトオークなど種類が豊富にあります。

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