この世の中から消えたものと消えるもの

昔は駅の改札に切符切りのお兄さんがいたものですが、今では自動改札が当たり前の時代となり、切符切りの仕事を知らない世代もいるかと思います。

ちなみに、ここ数十年で世の中から消えた仕事を簡単に紹介すると、電車の切符切り、ボーリングのピンをセットする仕事、牛乳配達、電話交換手等があります。

良い意味での効率化された今までの数十年と、これからの数十年で消える仕事の質は大分違うのではないでしょうか。

これからはAIが進化し、小説、絵画、作曲までも人間より上手にできるロボットが登場して、コンテンツは人間が創るものではなくなる時代になるかもしれません。

今までの数十年で多くの仕事が姿を消すことになりましたが、これからも世の中から消滅する仕事があるのかと思うと、これから安心して仕事を続けることができるのか心配になる事があります。

人間の生活を豊かにしたり人手が足りない部分を補う為にする機械化は賛成ですが、人の仕事を奪うような過度な機械化は反対です。

何故なら、スーパーのレジや電車の運転、荷物の配送や倉庫管理など本来人間がしていた仕事を機械化すると、経営者はコストの削減につながるので喜ぶかもしれませんが、長期的に考えると会社全体の収益悪化につながるからです。

社会全体の機械化が進んで人間の仕事がなくなると、消費する人が不要となり人間が存在する意味が薄れてくるのではないでしょうか。

バブル経済崩壊後、人件費の安い中国へ進出する企業増えましたが、物を安く製造しても消費できる人がいなくなれば景気が良くなることはありません。

自動車メーカーの偉い人が、今の若い人は車を買わないと嘆いているようですが、車を買うことを諦める世の中にしたのは誰なのかよく考えた方が良いのではないかと思います。

極端な例でいうと、スーパーや倉庫で働く多くの人が職を失い、魚を食べる事ができなくなれば、漁業を営む漁師の方も収入が減る事になりますし、漁師の数が減れば乗る船を作る会社の業績にも影響がでます。

大手インターネット通販会社の倉庫を機械化したものの、物を買う人がいなくなれば機械化した意味がなく、いずれ滅びゆく運命にあるのではないでしょうか。

車業界が今時の若者は車に乗らないと嘆いているようですが、非正規雇用で雇われて先の見えない不安な状況で高価な車を買えと言うのは無理な事であり、非正規の雇用を率先して行った業界へのしっぺ返しだと思います。

機械化とは違う話ですが、コンビニでお酒や薬を販売する事で消費者は便利になり、メーカーの売上が上がるので良い事もありますが、その陰でお店を潰して泣いている人もいると思います。

何でもコンビニで解決できてしまう程の過度な規制緩和をしてしまうのも問題で、100円でコーヒーが飲めるのは消費者に良い事ですが、近くで働くコーヒーショップのオーナーは大変です。

世の中に競争は必要だと思いますが、利益度外視のデフレを招く競争は不要だと思うので、ある程度の規制して小さな産業を守る必要もあるのではないかと思います。

技術の発展は喜ばしいことだとは思いますが、スマートフォンの普及でデジタルカメラやパソコンが売れなくなったり、このまま規制なく効率化が進めば世の中格差が広がるばかりです。

機械化やグローバル社会化を目指すのもいいですが、内需拡大に向けて政策を打ち出してくれる政治家を個人的には応援したいものです。

ただ、世の中に嘆いたり人の地位を落とすことだけに専念しても、自分の地位が向上する訳ではないので、自分なりの努力という物は必要ではないかと思います。

一番の問題は、不平不満を漏らすだけで時代の変化から目を逸らして何も努力しないことなので、新しいことにチャレンジできる心を持ち続けることが大切です。



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