知らないと失敗するLED電球の正しい選び方

LEDの電球は省エネや長寿命だけでなく昆虫が好む光の波長が少ない電球なので、虫対策に家の明かり全てをLED電球に変える人が増えています。

そんな優れたLED電球も照明器具に合わないものを購入すると無駄な出費になりますし、品質の悪い物を選んで目が疲れてしまうと頭痛などの原因になるので、正しい製品選びをしなければなりません。

こちらの写真は5種類のLED電球を並べて撮影したものですが、目が疲れたり痛くなるLED電球は両端の電球のように、写真撮影すると暗くなります。

LED電球を購入するのに毎回店頭でカメラ撮影をする訳にもいかないので、基本的にPanasonic製の製品を選んでおけば大丈夫です。

そこで、今回はLED電球を購入する時に必要な基本的な知識と、おすすめのLED電球について紹介したいと思います。

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まずはLED電球の基本を知る

LED電球は省エネで長寿命と言われますが、60ワット型のシリカ電球、電球型蛍光ランプ、LED電球で比較してみると意外な事実がわかります。

シリカ電球は消費電力が他の電球より高いのですが、電球型蛍光ランプとLED電球では消費電力の差はほとんどありません。

電球スペック比較

電球型蛍光ランプとLED電球の消費電力に差がないとなると、製品の価格と寿命で決めるしかありません。

ある大手メーカーが販売する電球型蛍光ランプの寿命は10,000~16,000時間で、一方のLED電球の寿命は40,000時間とされています。

今はLED電球の価格も安く電球型蛍光ランプの同程度~二倍程なので、製品寿命とコストを総合的に考えるとLED電球の方が有利です。

ただし、稀にLED電球が寿命よりも早く故障することがあるので、損しないためにも5年保証のパナソニックの製品がおすすめです。

LED電球を買う前の確認

LED電球を購入する前に確認しなければならないのが、電球を取り付けるソケットのサイズや調光機能の有無、電球色や昼光色などの明かりの色系統、60型やルーメンなどの明るさ、取り付けらえる場所、断熱施工に対応しているのかなどがあります。

ただし、パナソニックなどのLED電球は、基本的に断熱施工に対応しているので、ソケットサイズや調光機能の有無を最低限抑えておけば、屋外利用などの特殊なケースでなければ全く使えないということはありません。

念のためにダウンライトにLED電球を取り付ける場合は、断熱材施工がされていないか確認して欲しいのですが、わからない時はT形タイプを選んでおけば大丈夫です。

ダウンライトの確認

断熱材施工されたダウンライトかを見分ける方法ですが、ダウンライトにSマークがあれば断熱材加工されています。

ダウンライト断熱材施工マーク

ダウンライト選びで失敗する例は、廊下がE26口金なので玄関も同じと考えて、確認せずにサイズの違う電球を購入してしまうことです。

LED電球の選び方

電球色や昼光色などの明かりの好みで選ぶのはもちろん、電球を取り付ける場所に合わせた明かりの強さや、光を照らす角度が違うLED電球のタイプを選ばなければなりません。

明るさで言うと、廊下などの比較的狭いスペースは40形相当でも十分な明るさですし、リビングなどの部屋全体を明るく照らしたいのであれば、60形相当~100形相当の電球を選んでください。

また、LED電球を使う場所や機器に応じて、適切な角度で光が広がるタイプの物を選んで欲しいのですが、どれを選べば良いのかわからないという方は、後ほど紹介する取り付け例を参考にしながら購入してください。

リビング全体を照らす必要がある場合は、全方向タイプや広配光タイプがおすすめで、廊下などで使われるダウンライトは下方向タイプの物がおすすめです。

LED電球は、適切に使える場所や機器がありますので、購入する時は必ずパッケージを確認をしてください。

リビングダイニング

ダウンライトには断熱材施工されたものがあり、ご自宅のダウンライトでは使用できないLED電球もあるので注意が必要です。

どのLED電球を選べばいいのかわからない方は、断熱材施工のダウンライトに対応したパナソニックのLED電球がおすすめです。

ダウンライトそのものは広範囲に光を照らすものではありませんが、細長いT形のLED電球はダウンライトに遮られる光が少ないので、少しでもリビングを明るくしたいのであればT形がおすすめです。

リビングやダイニングは長時間明かりを使う場所なので、省エネや電球交換の手間を考えると積極的にLED電球へ交換すべき場所です。

ダイニングのライトは少し暗い温かみのある明かりがおすすめですが、子供がダイニングテーブルで勉強をする時は、爽やかで文字が鮮明に見える明かりがおすすめです。

スイッチ操作で光のタイプを切り替えることができる製品もありますので、勉強をする時は60形相当の昼光色モードを利用し、食事をする時は40形相当の電球色にすることもできます。

ただし、この手の商品を使用して満足したという話はあまり聞かないので、LED電球は利用目的を明確にしてから電球の色を決めてください。

バスルーム

一般的な賃貸住宅ならLED電球ひとつで済みますが、分譲マンションや戸建てだと二つの電球が必要になる場合が多いので、2個セットのものがおすすめです。

浴室の電球を購入する時は、密閉型器具対応なのかを確認する必要があります。

基本的にパナソニックのLED電球は密閉型器具対応ですので、値段の高いT形を購入するよりもこちらの製品が安くておすすめです。

こちらの製品は60形と明るい製品ですが、密閉させるので丁度よい明るさになります。

トイレ

ある意味くつろぎの空間でもあるトイレは、使用頻度は高くないものの長く点灯させることもあるので、積極的にLED電球に交換しても良い場所です。

最近のトイレの明かりはダウンライトが主流ですが、断熱施工されていても使えるパナソニックの40型相当の少し暗い電球色がおすすめです。

LED電球には人感センサーで点灯・消灯するタイプもありますが、長時間トイレにこもる時に自然消灯すると体を意図的に動かさなければなりませんし、常にセンサーが作動して通電しているので、省エネという意味ではおすすめできません。

ですが、おすすめできない人感センサー搭載のLED電球のなかでも面白いのが、シャープのプラズマクラスター搭載のLED電球で、トイレの臭いが気になる方に一度はお試し頂きたい一品があります。

勉強部屋

子供の勉強部屋やパソコンに向かいながら集中して作業をする時は、爽やかな明るさの昼光色LED電球がおすすめです。

電球の色には、電球色、温白色、白色、昼白色、昼光色がありますが、職場や学校では青白い昼光色を多く利用します。

コーヒーショップなどのリラックスした空間で勉強をしている人がいますが、勉強に適した場所とは言えません。

勉強をする時は集中力を高めやすい昼光色がおすすめで、目が疲れにくい品質の高いPanasonicのLED電球をご利用ください。

玄関・廊下

マンションの場合は外から家の中の様子がわからないので、夜間に常時電気を点灯させる必要はありませんが、一戸建ての防犯目的で常時電気の明かりをつけるのなら、長寿命で省エネのLED電球がおすすめです。

廊下は常時電気を点灯させる必要はありませんので、無理にLED電球に交換する必要はありませんが、今のLED電球は安いので玄関と同じタイミングでLED電球に交換しても問題ありません。

注意する点は、玄関のダウンライトはソケットの口径が小さく電球を斜めに取り付けるタイプがありますので、事前にソケットの大きさや取り付けの角度を確認してからLED電球を購入してください。

玄関用に自動で点灯・消灯するLED電球がありますが、防犯目的で使用するものではなく、あくまでも利便性を向上させるものという認識でご使用ください。

寝室

電球は必ずしも明るければ良いというものでもなく、寝室などはできるだけ部屋を暗くして、質の良い睡眠をする環境にしなければなりません。

程よく暗い明かりの演出は間接照明やフロアランプに任せるとして、寝室は40形相当の電球がおすすめです。

40形ひとつだと少し暗く感じますので、複数の電球を段階的にオンオフできるペンダントライトがあると便利です。

余談ですが、LED電球の低価格化が進むことで本格的にLED電球が普及することになり、今まで使われていた蛍光型電球ランプの製造が中止されていく流れにあるようです。

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