新築分譲マンションインテリアオプションを決める機会に三度も恵まれましたが、気が付けば300万円以上の費用をかけていたので、もう少し慎重に選ぶべきだと今更ながら反省しています。
初めてマンションを購入した時は、一生ここで生活するんだという思いがあり、フロアコーティングやバルコニータイルなど、ありとあらゆるインテリアオプションを注文してしまいました。
そこで今回は、これからマイホームを購入する方が不必要な出費をしないお手伝いをするために、三度目のインテリアオプション選びと実際に新しいマンションで生活して感じた不要な物について紹介します。
ゴミだらけになるバルコニータイル
最初に購入契約をしたマンションはコンクリート打ちっぱなしのデザインで、バルコニーが冷たさを感じるグレー色でしたので、バルコニータイルを申し込みしました。
バルコニータイルはニトリでも売られているので、機会があればご覧いただきたいのですが、ガーデニングの土、髪の毛、洗濯物の糸屑などのゴミが隙間から入り込んでしまいます。
ベランダに蓄積されたゴミが気にならないのであれば問題ありませんが、バルコニータイルの下で虫が繁殖する可能性が高いので、定期的に持ち上げて掃除をしなければなりません。
また、ベランダはフラットに施工されていたいのでガタついたり、固定が禁止されているバルコニータイルがずれたり大型の台風に飛ばされることもあるので、メリットよりもデメリットの方が目立ちます。
今までの経験から今回購入した家は、バルコニータイルを敷かなくても良いベランダがある物件を選びましたが、全てのマンションがデザイン性が高いとは言えません。
デザインをカバーするために、どうしてもバルコニータイルを敷きたいという方は、自力や知り合いの工務店に依頼して施工するのではないく、オプションを申し込むのがおすすめです。
マンションのベランダは個人の占有エリアではなく共用部分なので、規約違反になる施工をして後から問題になるよりも、デベロッパーと提携している業者に作業依頼した方が安心できるからです。
コスパが悪い天井の間接照明
モデルルームオープンしたばかりで内装の施工が始まる前のタイミングなら、リビングのシーリングをダウンライトに変更したり、間接照明にするオプションを選ぶことができます。
今のLED照明は広範囲を照らすことができますし、シーリングライトを長年使い続けると天井の色が変色してしまう場合があるので、リビングの照明をダウンライト化するのがおすすめです。
ただ、ダウンライト用のLED電球はシーリングライトと違い、調光対応制御装置を搭載していない製品が多く直視すると眩しいので、天井に間接照明のオプションを付けると便利です。
天井の間接照明だけでは絶対的に暗く感じるので、ダウンライトもセットで付ける必要があり、シーリングライトやジャンデリアタイプの照明器具を購入するよりも割高になるのがデメリットです。
高い位置にある天井の間接照明を掃除したりライトを交換するのも大変ですし、モデルルームよりも狭いリビングだと印象が大きく変わるので、よく考えてからオプションを申し込んでください。
天井の間接照明は好みが分かれるオプションでもあるので、一生涯生活したり後にリフォームする予定なら構いませんが、将来的に売却する可能性があるのかも考慮してから決めてください。
天井の間接照明のような劣化するオプションにコストをかけるくらいなら、より上層階や広い間取りの部屋を契約した方が資産価値が高まるので、三度目となる住いは一般的な照明にしました。
万能ではないフロアコーティング
マンションに限らずマイホームのオプションで誰もが悩んでしまうのが、傷や汚れからフローリングを守るフロアコーティングで、最初の住いでは施工依頼をしたものの今の住いはコーティングしていません。
無垢のフローリングならコーティングは絶対に欠かすことができませんが、今のマンションで使われているフローリングの材料は、かなり無茶な使い方をしない限り長持ちします。
こちらの画像は、フロアコーティングせずに10年間生活したリビングのフローリングで、細かい傷や汚れはあるものの清潔に使うことを心がけるだけで、入居当時に近い状態を維持することができました。
気を付けたことは、フローリングのワックスを落としてしまうクイックルワイパーや洗剤などは一切使わないことで、汚れた場合は乾いた布で素早く拭き取るように心がけるだけで、ワックスがけなしでも状態を維持することができました。
ただ、子供が産まれた後は、頻繁にコップや食器を落としたり飲み物をこぼしたので急激に劣化したので、これから家族が増える可能性がある人や、転勤で家を売却する可能性があるなら、フロアコーティングするのがおすすめです。
一般的なフローリングの寿命は15年程度と言われているので、子供が自立した後に貼り替えたり売却のためにリフォームするのであれば、必ずしもフロアコーティングをする必要はありません。
今回の住いは少なくとも子供が高校に進学するまで住み続ける予定で購入したので、フロアコーティングのインテリアオプションは利用せず、将来的にリフォームして売却することを考えています。
フローリングをコーティングするには、不要なワックスを取り除く作業が発生しますし、リビングだけでなく廊下や寝室など全てのフロアをすることになるので、大きなコストがかかります。
コーティングをするとフローリングをキズから守りることができますが、施工や使う素材次第では剥がれたり割れたりすることもありますし、水や洗剤に弱い物もあるので万能とは言えません。
フロアコーティングすると、ワックスがけをする必要もなく掃除がしやすいというメリットもありますが、高級感あるピカピカ光る床よりもマットな仕上がりの方が落ち着くので好みでも決めました。
素敵で融通が利かない造作食器棚
インテリアオプションで最大級にコストがかかるのがカップボードで、ミニマムで40万円以上かかるものばかりですが、将来的な家族の人数や調理家電の種類が決まらない段階で決めると失敗する可能性があります。
コンパクトサイズのカップボードにして収納不足になるくらいなら、キッチンの広さに合わせた大きな食器棚を造作した方が良いのですが、大容量の収納スペースは片づけられない人への第一歩となります。
地震対策やキッチンの美しさを考えると造作の食器棚をオプションで頼んだ方が良いのですが、将来的にマイホームを売却する可能性がある場合は、マイナス要素になる可能性があります。
造作の食器棚を壁に固定したものの位置が悪く、上段の収納を使わない物置きとして使われたり、冷蔵庫の扉が開かないなどのトラブルになる可能性もあります。
キッチンは料理する人なら誰もがこだわる場所なので、使い古した自分の好みに合わない造作の食器棚があるだけで敬遠されてしまうので、今の住いはファニチャーショップで購入しました。
カップボードの購入は人生一度きりとインテリアオプションの説明会で言われ、立派な造作の食器棚を注文する人もいますが、我が家は3回購入していることを考えると必ずしもそうとは言い切れません。
今回購入したマンションのキッチンに合わせてAYANOのカップボードに新調したのですが、3人家族の食器や使用する調理家電のことを含めて横幅120cmの物にしました。
160cmのカップボードでもキッチンに置くことができますが、必要以上に大きな収納は不要な物を増やす要因になりますし、ゴミ箱を収納しないためにコンパクトなサイズにしました。
食器洗い乾燥機
子供のいる家庭なら必須と言える食器洗い洗浄機ですが、機器その物の掃除を怠ると黒い嫌な虫の住処になると聞いて、今まで参加したインテリアオプション会で申し込んだことがありません。
今住んでいるマンションは食器洗い乾燥機が標準装備されているので試しに使いたいところですが、将来的にマンションを売却することを考えているので、使わないようにしています。
我が家は食器洗い乾燥機を不要と判断し利用していませんが、乳幼児の細かい食器類を洗う手間や手荒れのことを考えると、積極的に利用されるのが正解ではないかと思います。
前回売却したマンションの内覧に来た人のなかには、食器洗い洗浄機が使えないことを気にしている人もいたので、洗い物が少なく手洗いで十分な方も念のために取り付けた方が良い場合もあります。
手が届かない洗濯機上吊戸棚
あると便利だと思うインテリアオプションで最も後悔したのが洗濯機上吊戸棚で、最初のマイホームに取り付けたものの洗濯機が邪魔になり、高い位置にある棚から洗剤などを取り出すのが大変でした。
今の住いを購入する時も5万円で取り付けられて便利だと説明されましたが、洗濯機の奥行次第では身長180cm以上の人でなければ楽に物を取り出すことができないので、極めて不便だと感じました。
洗濯機上に吊戸棚を付けるくらいなら、スチールラックで自由にカスタマイズできる棚を自作した方が良いと思いますが、収納が増える分だけ物が増えるので、可能な限り洗面化粧台の下に収めるのが理想です。
スチールラックはオプションが豊富で便利ですが、ビニールクロスの上にゴム足を乗せると変色したり、湿気の多い脱衣所に防錆加工されていない金属を置くと劣化するので製品選びには気を付けてください。
夏は使いにくい室内物干し
仮住まいの賃貸マンションには、室内物干しが楽にできるホスクリーンが設置されていて便利だと感じたので、新居のインテリアオプション相談会直前で取り付けるのを断念しました。
経年劣化する物を取り付けるために天井にビスで穴を開けたくないのが一番の理由ですが、夏に部屋干しをするとエアコンを除湿運転をしなければ乾きにくいので、リビングよりも狭い浴室乾燥の方が効率的だと判断したためです。
空気が乾燥する季節なら洗濯物を干すことで加湿することができるメリットがありますが、取り付ける場所の風通しや部屋の広さを考えずに利用していると、壁紙や食べ物にカビが繁殖しやすくなります。
仮住まいの賃貸住宅は室内物干しが寝室に取り付けられていたのですが、地震や破損で重い洗濯物が顔の上に落ちてこないか心配しながら寝ていたので、取り付けるならリビングがおすすめです。
室内物干しをDIYで安く取り付ける人もいますが、素人が天井のビス止めに失敗して穴を何個もあけている人もいるので、マンションデベロッパーと提携している業者に依頼することを強くおすすめします。
お風呂好きのためのミストサウナ
普段からシャワーが中心で浴槽で入浴することがないので、今まで購入したマンションはミストサウナにしませんでしたが、今回購入したマンションは標準装備されていました。
バスルームで癒しのひと時を過ごすのが好きな人なら、リラックスできるミストサウナにするのも良いのですが、小さな子供がいる家庭なら優雅にお風呂へ入る時間もないので一度しか利用していません。
今の分譲マンションはミストサウナを標準装備している物件が多くありますが、夢のマイホーム生活を豊かにする特別な存在でもないので、お風呂好きでなければ必須ではありません。
浴室乾燥機の製品寿命が10年を想定して製造されていることを考えると、標準装備されていないミストサウナを有料オプションで変更するくらいなら、将来の修繕費として使うことをおすすめします。
絵を飾らないピクチャーレール
飾るだけの価値がある絵を所有していないにも関わらず、人生初のインテリアオプション説明会で申し込んだピクチャーレールですが、結局一度も使うことがありませんでした。
自分で絵を描いたり有名画家の作品を所有しているなら、ピクチャーレールをインテリアオプションで申し込むんだ方が良いですが、洋服をかけてみたりと壁が見苦しくなるだけでした。
使わないピクチャーレールを利用して棚にする方法もありますが、大画面な映像を投影できるプロジェクターのスクリーンとして利用した方がメリットがあると思い、新しい住いにピクチャーレールは取り付けていません。
エアコンは必要な数だけ
インテリアオプション説明会で購入申し込みが可能な家電と言えばエアコンですが、我が家は実際に新居で生活をしてみて必要な台数を決めたので、入居してから1年間は冷暖房なしで生活してみました。
その時は角部屋の高層階で生活していたので風通しが良くエアコンなしでも生活できましたが、近ごろの異常なまでの猛暑や子供がいることを考えて、今の新居は入居してから家電量販店で購入しました。
昔のエアコンはインテリアオプションで購入すると割高になるので、家電量販店で購入するのが鉄則だと考えていましたが、大幅な値引きを提案されたので購入先を選ぶのに悩みました。
コジマ電気が別世帯でも3台同時購入で1台半額というセールをしていたので、今回は家電量販店にお願いをしましたが、エアコンは施工が下手だと故障しやすいのでオプションで購入するのも手段のひとつです。
まとめて設置するエアコンを少しでも安く購入したいのであれば家電量販店がおすすめですが、スタッフが契約しているメーカーの製品しか紹介しないので、壊れやすい製品を買わないためにも知識が必要になります。
モデルチェンジしたばかりのエアコンは価格が異常に高いので、インテリアオプションやジャパネットで型落ち製品の取り扱いがあれば、積極的に相談してみるのも良いと思います。
ただし、全ての部屋にエアコンが必要とは限らないので、必要最低限の購入に留めた方がお金の節約になりますし、購入台数次第では大手家電量販店の方が安くなるので、必ず価格の比較をしてから購入先を決めてください。
指紋汚れ目立つステンレスレンジフード
住みかえたマンションはスタイリッシュなデザインのステンレスレンジフードが標準で装備されているのですが、今まで使用していた塗装された製品と比べると指紋が目立つのでストレスになります。
そこで考えたのがレンジフードの操作部分に弱い粘着性のある紙フィルターを貼り付けているのですが、スタイリッシュなデザインが損なわれている状態になりました。
最初に購入したマンションのインテリアオプション説明会では、ステンレスのレンジフードに憧れて大枚はたいて交換しましたが、掃除の手間を考えると黒く塗装された方が楽で良いと思いました。
標準でステンレスレンジフードが装備されている物件であれば仕方がありませんが、デザインに惑わされてグレードの高いオプションを選ぶと、メンテナンスの手間が増えることもあります。
今回は、夢のマイホームをグレードアップするインテリアオプションで、個人的に不要だと思うものをピックアップして紹介しましたが、あくまでも参考程度にお読み頂けると幸いです。
人生三度目となるインテリアオプション選びとなると、はじめてのマイホームで経験したドキドキ感や迷いは一切なく、本当に必要な物だけを選んだので費用をかなり抑えることができました。エアコン、カップボード、カーテン、冷蔵庫、ソファー、ダイニ[…]