人気の海水浴場伊豆は中木のヒリゾ浜へバスで行ってみた

伊豆には、白浜、多々戸浜、弓ヶ浜など、海がきれいで人気の高い海水浴場がいくつかありますが、これら砂浜の海水浴場とは違う岩だらけのヒリゾ浜という海水浴場があります。

今回は、これからヒリゾ浜へ行かれる方のために、バスやタクシーにかかる費用や現地でかかる費用、ヒリゾ浜を満喫するために必要なものや、車中泊のことについて簡単に説明します。

近くて遠いヒリゾ浜

ヒリゾ浜に下田駅からバスで行くには、基本的に下賀茂で乗り換えなければならないのですが、7月下旬から8月中旬には期間運行の直行便が朝にありますので、東海バスのサイトチェックが重要です。

ただ、直行便の運行本数は非常に少なく大変混雑する恐れがあるので、下賀茂行きの空いているバスに乗車し途中で中木行きのバスに乗り換えるか、タクシーを利用した方が体力の消耗が少なくなります。

バスでヒリゾ浜へ向かう時の交通費を覚えていないのでネットで調べたところ、伊豆急下田駅から下賀茂まで大人が650円で、下賀茂からヒリゾ浜のある中木までの運賃550円を合わせると片道1,200円の交通費がかかります。

ただ、下賀茂から中木までのバスは本数が極端に少ないのでタクシーを利用したのですが、料金が片道で約3,000円以上かかりましたので乗り継ぎするバスの時刻も事前にチェックすることが重要です。

バス移動は荷物が多いと大変なので、水着、サンシェード、着替えとタオル、お金などの必要最低限の物にし、シュノーケルなどのマリングッズは現地でレンタルすることにしました。

マリングッズ一式をレンタルし食事を済ませた後にヒリゾ浜へ渡るボート料金1,500円を支払うと、所持していた2万5千円が数千円になりましたので、ヒリゾ浜は近くて遠い海水浴場だと思いました。

ヒリゾ浜はシュノーケルをする場所

船に乗りヒリゾ浜へ渡ると、海の家はもちろんシャワーやトイレもないので、事前に食事や着替えなどを済ませた方が良いのですが、船に乗る時間は短く頻繁に出航しているので気軽に往来できます。

その気になればサンシェードやクーラーボックスなどの快適グッズを持ち込まなくても過ごすことはできますが、石と岩しかないヒリゾ浜はマリンシューズやシュノーケルのグッズがないと楽しさが半減します。

ライフジャケットなどのシュノーケリングに必要は道具は全て船に乗る前のお店でレンタルできますので、在庫がなくならないように現地に到着したら食事よりも先に確保してください。

家族全員がシュノーケルの道具をレンタルするとかなりの出費になるので交互に貸し借りして楽しむか、水中眼鏡持参で浮輪やライフジャケットのみレンタルすると費用を抑えることができます。

因みに、ヒリゾ浜は砂浜エリアは1割未満で石が9割を占めているのでビーチバレーや砂遊びはできませんし、波もないのでサーフィンやボディーボードをすることはできません。

マリンシューズは必須

ヒリゾ浜で過ごす時に必要になるのはマリンシューズで、大きな石とフナ虫だらけのヒリゾ浜をビーチサンダルで歩くのは危険で、虫に驚いた拍子に転んで怪我をしないように歩きやすいシューズを履きましょう。

足元が不安定で振動の伝わるビーチサンダルと違い、今回用意したマリンシューズは岩場やアスファルトの上でも平気で歩ける靴で、これを履いていれば砂浜に落ちている貝やガラスなどを踏んでも怪我をしません。

このシューズを履いて宮古島を5km歩いたこともありますし、ウニを踏んでも怪我をすることがありませんでしたが、靴底に穴がいくつか開いているので過度に過信してはいけません。

マリンシューズを購入する時は靴底の厚みを確認するのも大切ですが、細長くて鋭い注射針や木片が足裏に刺さらないように、靴底に穴の開いていない物を選んで購入することをおすすめします。

サンシェードはあると便利

今回はバスでヒリゾ浜に行くことにしたので極力荷物を減らしたいと考えていましたが、日差しの厳しい日中をヒリゾ浜で過ごすことを考えて、休憩できるサンシェードを用意しました。

シュノーケルをしていると時間を忘れて泳いでしまいますが、長時間海に潜ると体力を大きく消耗するので、サンシェードを用意し適度に休憩をとるようにするのがおすすめです。

船で海を渡れば飲み物を飲んだり食べ物を食べることもできるので、サンシェードは絶対になければならないアイテムではありませんが、家族や友達の集合場所があるのとないのとでは大きな違いがあります。

水中撮影できるカメラ

ヒリゾ浜の海は透明度が高く魚が沢山泳いでいるので水中で撮影可能なビデオカメラを持ち込みたくなりますが、バスでの移動を考えるとホームビデオカメラに防水ケースを取り付けるタイプは荷物になるだけです。

そこでおすすめなのが、Olympusから発売された防水対応のビデオカメラSTYLUS TG-TrackerやSonyのアクションカムで、これ1台あれば海の中だけでなくスキーやスノボーをしながらの動画撮影が可能です。

小笠原や沖縄の海であれば本格的なホームビデオカメラを持ち込むのもありだと思いますが、ヒリゾ浜の海はそこまでの透明度ではないので、気軽に持ち運びができるアクションンカムの方が便利です。

駐車場は争奪戦あり

今回はバスでヒリゾ浜に行きましたので実際に駐車場を利用した訳ではありませんが、テレビ放送されてから急に混むようになり駐車場待ちの列で長い行列ができるようになりました。

海水浴やキャンプに行くには車があると便利ですが、ヒリゾ浜は人気の海水浴場なだけにハイシーズンには駐車場の取り合いは必至で、前夜から車中泊して待機する人が多く駐車スペースを確保するのが大変です。

地元の人曰く、全長1,200mもある弓ヶ浜のビーチに30,000人集まることがあるのですが、狭いヒリゾ浜にピーク時には同じくらいの人数が集まることもあるので、車内対策は必須です。

7月と8月は特に激しい混雑が予想されるので、地元民曰くどうしてもヒリゾ浜に行きたいのであれば近くの駐車場付の宿に宿泊するか、バスやタクシーでの移動をおすすめするとのことです。

伊豆にはヒリゾ浜以外にもきれいな海は沢山あるので、駐車場争奪戦になる混雑状況であれば無理せずに弓ヶ浜近くの逢ヶ浜海岸で遊んだ方が、快適に過ごすことができておすすめです。

ただ、逢ヶ浜海岸は知名度が低いからか真夏のハイシーズンでも人気のいないさびしい場所で、ライフセーバーや監視員もいないので泳ぐ時は助てくれる人が誰もいないことを承知の上で遊んでください。

宿泊は弓ヶ浜の宿がおすすめ

2泊3日の旅行でヒリゾ浜へ行くなら、他の海水浴場にもアクセスしやすい弓ヶ浜付近の宿泊施設を利用した方が、大混雑で楽しくないと感じた時や翌日は砂浜のビーチで遊べるなど柔軟に対応することができます。

弓ヶ浜には休暇村というバス停があり、往路は9時38分の石廊崎港口行きに乗れば9時39分に中木行きバスへ乗り換えができますので、下賀茂で乗り換えるよりもスムーズに移動ができそうです。

弓ヶ浜にはベンションや休暇村などの比較的価格の安い宿や、壺中の天宿○文という人気の温泉旅館があるので、ここを拠点にヒリゾ浜や他の伊豆の海を楽しむ計画を練るのがおすすめです。

ヒリゾ浜に行く価値はあるのか

ヒリゾ浜の海は岩場なだけにとてもきれいですが、水の透明度で言えば沖縄や小笠原、神津島の方が上ですし、伊豆には他にもきれいな海は沢山あるので大混雑する時に無理して行く程ではありません。

ただ、シュノーケルのできる岩場のポイントとは違い監視員がいますし、岸からすぐ近くの場所でも魚が沢山泳いでいるので、砂浜の海に飽きた子供を連れて行くには丁度良い遊び場です。

海のなかには砂浜のビーチではみたことのないツノダシやクマノミなどの水族館で見かける魚が泳いでいたり、1匹の大きなカニを河豚の集団が捕食している様子などをみることができました。

沖縄や小笠原などのリゾート地的な快適さはありませんが、東京から車や電車で気軽に行けるヒリゾ浜は、シュノーケルのできる人であれば一度は遊びに行く価値があると思います。

注意する点は、ヒリゾ浜の海で泳ぐ魚には毒を持つ種類もいるので、泳ぐ時は手袋を装着しラッシュガードを着た上で、子供には絶対に生き物を手で触れないように教えてください。

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