【朗報&悲報】プライベートビエラの大容量化をSSDで検証した結果

プライベートビエラのテレビチューナーに搭載されているHDDの容量が少ないので、500GBのHDDから2TBのSSDに交換してみましたが、ディスクの交換だけでもかなり苦労しました。

結論から先に言うと、プライベートビエラのディスクをSSDに交換することは可能ですが、メーカーの厳しい制限の前に録画容量を増やすことができず断念しました。

おまけに検証を繰り返し行う過程で録画した番組が全て消えてしまい、3歳の娘が大好きなアニメや教育番組がみられなくなるという大失態を犯してしまいました。

プライベートビエラの制限

プライベートビエラのディスクは簡単に交換できないように制限されていて、新しいディスクに交換するとテレビが起動しない場合もありますし、起動できたとしても録画可能時間が異常となります。

そこで、外付けUSBディスクとして認識していた1TBのHDDを内蔵ディスクと交換し、プライベートビエラの設定メニューでフォーマットしてみた、見事500GBに更生されてしまいました。

更に、プライベートビエラのチューナーに搭載されているHDDは恐らくLinuxのフォーマット形式を採用しているので、ブロック単位でコピーするSSDのクローンソフトでは正しく複製できません。

セクタ単位でコピーするツールを使用し2TBのSSDへデータを複製した後に、特別なツールを使用してパーティション操作をしようとしましたが、コードの検索に7時間以上かかるので断念しました。

おまけに外付けUSB機器として登録したディスクを解除した時のように、内蔵HDDを取り出すと録画したテレビ番組が全て消える可能性があるという徹底ぶりです。

高すぎるディスク交換修理費用

テレビ録画用のハードディスク交換修理費用は2万円~3万円が相場とのことですが、それだけのコストをかけて修理するくらいなら、新品に買い替えた方が良いと思います。

今回は検証のためにプライベートビエラのHDDを2TBのSSDと交換しましたが、500GBの2.5インチディスクが5千円以下で買えることを考えると、ダメもとで自力交換する方が納得できそうです。

今回のディスク交換を実践したプライベートビエラのチューナーはUN-TD6Sなのですが、カバーが開ける時やディスクを外す時に精密な作業が必要になります。

部品が破損すると録画した番組が消えるだけでなく、テレビの視聴や録画ができなくなりますので、チューナー内蔵ディスクの交換はあくまでも自己責任でお願いします。

チューナーカバーの開け方

まずはプライベートビエラのチューナーから電源やアンテナケーブルを全て外し、端子が集まる部分にあるネジを規格に合うプラスドライバーで外してください。

プライベートビエラのチューナーカバーは簡単に開けられない作りで、無理にこじ開けると爪の部分が折れてしまうので、位置を確認しながら開けてみてください。

プライベートビエラのチューナーカーバを開ける方法

ツメがあるチューナーのカバーを開けるコツは特にありませんが、ツメの位置がわかるだけで少しは作業しやすくなるので、慎重かつ大胆に自己責任で開けてみてください。

プライベートビエラのカバー外しに成功した後は、2.5インチHDDを固定するネジを3本外し、ボードからディスクを取り外すのですが、接続部分が折れないように注意してください。

プライベートビエラのディスク取り出し

HDDを取り出した後は、マウンターのネジを外す必要があるのですが、100円ショップやコンビニエンスストアで売られている短いドライバーでは回せないくらい固く締めている徹底ぶりです。

ネジ穴に対してプラスドライバーの規格が合わない状態で、強引に回そうとするとネジ穴が潰れてしまうので、規格サイズに合う物を必ず使用してください。

ディスク複製に使用した物

プライベートビエラのHDDを交換するのに使用したのは、PS4と相性の良いCrucialのSSDの他に、プラスドライバー、ディスククローン装置の決定版のこれdo台です。

SSDには無料で使えるクローンツールがありますが、ブロック単位で複製する物でプライベートビエラのディスクは複製できないので、セクタ単位でコピーするこれdo台が必要不可欠となります。

レコーダーのディスクコピーのためだけに、4万円を軽く超えるこれdo台を購入するのは勿体ないので、情報システム部門に借りられないかまずは相談してみてください。

数千円でディスクをクローンできる装置もありますが、ディスクの状態が悪い場合や大容量の物だと突然落ちるだけでなく、オリジナルディスクのデータが消えてしまう場合もあります。

ダメもとで低価格なクローンツールを購入しても構いませんが、これdo台クラスのクローンツールでないと失敗する可能性が高いので、全くおすすめできません。

SSDに交換するメリットなし!?

今回は検証のためにプライベートビエラのディスクをSSDにしてみましたが、そもそもHDD搭載のチューナーにSSD Trim機能があるとは思えません。

録画した番組を常に消去して十分な領域を確保できるのであれば構いませんが、連続ドラマや特番などは長期的に保管するものなので、残り少ない領域を頻繁に使用することになります。

500GBのSSDの低価格化が進んで2.5インチHDDと同程度の価格になりましたが、Trimに対応しているのか定かでない機器にSSDを使用するのはおすすめしません。

ディスクをSSDに交換してもテレビ番組の録画や再生が快適になる訳ではありませんし、発熱が意外と高く耐久性に影響するかもしれませんので、SSDにするメリットはなさそうです。

容量を増やすなら外付けHDD

これdo台のようなセクタ単位のディスクコピーが可能なツールがあるなら、録画した番組をそのままHDDやSSDに移行することができましたが、録画時間を増やすために内蔵ディスクを交換するのは意味がなさそうです。

プライベートビエラの録画時間に不満を感じるなら、素直にメーカー推奨のHDDを外付けドライブとしてUSB接続した方が、リスクなく簡単に容量を増やすことができます。

当然ながらメーカー推奨のディスクに含まれていない、SSDを外付けディスクとしてUSB接続してみましたが、全く認識しませんでしたのでメーカー推奨品をお求めください。

因みにUSB-HDDに記録できる最大番組数は、Z1/TD7/T7/E7/F7シリーズは1000番組で、TDX7/TX7は3000番組で、尚且つ認識する最大容量は4TBとなります。

ご利用中のプライベートビエラ公式サイトで、互換情報を確認した上で外付けHDDの購入をお願しますが、既に生産中止されている物もあるので、通販サイトでお早めにお求めください。

内蔵ディスクを交換するなら

プライベートビエラのディスクは、Windowsとは違うファイルフォーマット形式で初期化されているため、起動に必要なデータ領域が存在しないとテレビが使えなくなる可能性があります。

全くおすすめできないプライベートビエラの内蔵ディスク交換作業ですが、どうしても試してみたいのであれば、セクタ単位でコピーできるツールをご用意ください。

起動不能や録画したテレビ番組が消えても全く問題ないのであれば、一度USB接続したディスクを機器登録しプライベートビエラの設定メニューでフォーマットしてみてください。

プライベートビエラでフォーマットした外付けHDDを内蔵ディスクと交換することで、起動しないテレビが直るとは断言できませんが、トラブルが発生した時のまじない程度になる場合もあります。

因みに、今回の検証で使用したプライベートビエラは、チューナー内部にHDDが搭載されていなければ起動ませんでしたが、機種により違いがあるかもしれません。

バッファローのサイトでは、プライベートビエラのシリーズや発売された年月などを指定して、録画対応したディスクを検索することができます。

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