住宅ローンの繰り上げ返済は、ローンを組んでから早い時期にした方が良いと言われますが、マイホームを買うと何かと買う物が多くて、なかなか繰り上げ返済ができない人が多いのではないでしょうか。
夫婦共働きならまだしも、一般サラリーマンの収入では100万円を貯めるのも大変でしす、子供が産まれると教育費などの出費が加わり、住宅ローンを組んだ時にした繰り上げ返済の意気込みも自然と消えてしまいます。
ただ、繰り上げ返済手数料が無料の銀行なら、100万円が貯まるまで待たずに少額でも返済するだけで確実に残債と利子が減るので、毎月1万円でも良いので繰り上げ返済をするのがおすすめです。
繰り上げ返済の効果
繰り上げ返済の効果が判らない事には、住宅ローンを積極的に減らす気持ちにはならないので、まずは契約している銀行のインターネットバンキングでシミュレーションをしてみましょう。
繰り上げ返済のメリットは借入時の金利が高い人ほど効果が高いのですが、マイナス金利時代に購入された方もメリットはあるので、まずは数字だけでも確認してください。
試しに、住み替える前のマンションは変動金利1.075%の時に、夫婦ペアローンそれぞれの残債が1,500万円あり100万円ずつ繰上返済をしたところ、26か月短縮することができました。
当時毎月のローン返済額が一人51,000円なので、26ヶ月分の期間が短縮されたとなると約132万の支払いが消えたことになり、繰上返済した100万円を差し引くと32万円得したことになります。
繰上返済は大きく分けて2つのタイプがあり、100万円返済時は利息が大きく減る期間短縮タイプを選びましたが、新しいマンションに住み替えて残債が増えた今は、返済額を減らすタイプと組み合わせて利用しています。
繰上返済は投資と同じ
100万円を元手に株や投資信託で32万円稼ぐのは大変ですが、繰り上げ返済をすることで確実に住宅ローンの利息を減らすことができるので、ある意味投資と同じで何か得した気分になります。
利息0.42%残債4,100万円の住宅ローンを返済額減額タイプで5万円繰上返済するだけで、毎月缶コーヒー1本分の支払い額を減らすことができるので、毎月少しずつでも返済してください。
5万円の繰上返済でも厳しいと思う方もいますが、スマートフォンの買い替えを1年遅らせるだけで元が取れますし、毎月1本の缶コーヒーを前倒しで我慢しただけと考えれば気持ちが楽になります。
5万円返済して缶コーヒー1本かと思うかもしれませんが、確実に住宅ローンの残債を減らしたことになりますし、減額された分を更に繰上返済へ回すこともできます。
実際に住宅ローンの繰り上げ返済をする時は期間短縮型がおすすめなのですが、超低金利の契約や返済期間が短く利息が少ない方は、毎月の返済額を減らすのもおすすめです。
借り換えで繰上返済と同じ効果
長引く低金利時代に住宅ローンの借り入れをしたものの更なる低金利が進み、好条件で契約したはずの固定金利や変動金利が何やら高い金利に思えてしまい、住宅ローンの借り換えを考えている人もいるのではないでしょうか。
住宅ローンの残債が少なく返済期間が短い人であれば住宅ローンを無理に借り換える必要はありませんが、金利1パーセント以上で30年近く返済期間が残るなら借り換えを検討する価値は十分にあります。
繰上返済をして毎月の支払額を1万円減らすのは大変なことですが、高い金利の住宅ローンを借り換えるだけで簡単に返済額を減らすことができるので、前向きに考えてみては如何でしょうか。
住宅ローンの借り換えをする前に、今契約中の金融機関に金利引き下げの相談をしてみる価値はありますが、相手が大手銀行で小口契約だと相手にしてもらえませんでした。
住宅ローンを借り換えは何だか難しそうと思う人もいるかと思いますが、住信SBIネット銀行ならインターネットや店舗で簡単に申し込みができるので、気軽に相談してみてください。