マンションの角部屋と中部屋に住んで感じたメリットとデメリット

分譲マンションを購入する時に、角部屋を選ぶか中部屋を選ぶか悩むところですが、今後の生活に大きく影響するポイントでもあるので、しっかり考えて決めたいものです。

私も賃貸マンションの中部屋に5年、分譲マンションの角部屋に5年住んでいますが、それぞれメリット・デメリットを感じました。

今回は、私が実際に住んでみて感じた角部屋と中部屋のメリットとデメリットについて紹介します。

角部屋のメリットとデメリット

角部屋の考えられるデメリットは、人気があるだけに価格が中部屋よりも高いのと、冬の季節は中部屋よりも寒いことです。

ですが、デメリットはその程度のものしかなく、お金があればどれも解決できてしまいます。

角部屋はデメリットよりもメリットの方が圧倒的に多く、一度角部屋に住んでしまうと中部屋に住めなくなります。

特に角部屋の最大のメリットである、家のなかの明るさにこだわるのであれば、角部屋は絶対におすすめで、角部屋の解放感は中部屋との価格差以上の価値があります。

部屋の明るさというのは、窓から入り込む光の日あたりの影響によるものが大きいので、窓が多いから明るいとか、窓が少ないから暗いという訳ではありませんが、やはり窓が多い方が総じて家の中が明るく感じます。

いくら角部屋といえども、窓が北と東側に窓が集中していると暗く感じるかもしれませんが、その様な方角に窓が集中しているのはタワー型マンションくらいです。

最近では、何も日差しを遮るものがないタワー型マンションの南向きは、日当たりが強すぎて戸建て程の人気がなく、逆に西向きや北側が人気という話もあります。

話しが逸れてしまいましたが、角部屋のマンションは中部屋よりも風通しが良いので、湿気が多い季節も窓を開けて部屋全体の換気を楽にすることができます。

更に角部屋のマンションは、キッチンやバスルームに窓のある物件が多くあるのに対し、中部屋ではこれらの場所に窓がある物件は多くありません。

中部屋のメリットとデメリット

中部屋のマンションは間取りの特性上、どの部屋も一方向からしか光が入りませんし、決して風通しが良いとは言えません。

風は常に一定の方向から吹く訳ではないので、玄関側にある部屋の窓とリビングの窓を開けも風が通らない場合が多々あります。

また、中部屋はバスルームに窓のある物件が少ないので、カビ対策のために換気扇を長時間動作させる必要もあります。

そんなデメリットばかりが目立つ中部屋のメリットは、何と言っても角部屋よりも値段が安く冬でも暖かいことです。

床暖房をオプションで取り入れたものの、予想より暖かくて床暖房を使用していない人もいるくらいで、角部屋よりも冬は暖かく過ごせます。

夏は涼しくて冬は暖かいのが中部屋のメリットですが、最も覚悟しなければならないのが騒音問題です。

安い賃貸マンションと比べたら分譲マンションは静かですが、絶対に騒音が聞こえないと言い切れないのも事実です。

騒音問題はこじれると厄介なので、理事会に相談する前に耳栓をするか、音楽を鳴らして紛らわるなどの方法をとる人も多くいます。

キッチンに窓が欲しいなら角部屋を

ガス式のコンロを使用するマンションは、換気扇をフルパワーにして運転しても熱がこもりやすいので、キッチンに窓があると何かと便利です。

意外なことに角部屋のマンションでもキッチンに窓がある物件は多くないのですが、中部屋でキッチンに窓のある物件を探すと極端に数が少なくなります。

仮に中部屋の間取りのキッチンに窓がある場合でも、リビングの窓数を減らしてしまう間取りでおすすめできないので、料理を頻繁にする人は角部屋の物件を中心に探すことをおすすめします。

地域によって決めるのもあり

寒い地域は角部屋を避け、温かい地域は角部屋を選ぶという選択方法もあります。

角部屋のマンションに住んで5年、とくに不便を感じることもなく、開放感にあふれる角部屋が最高だと思えるのは、それは道路側の部屋ではないからだと思います。

折角の角部屋も、窓を開けるとうるさくて寝れない道路側では、魅力半減です。

角部屋を選ぶ時は、地域や窓のある方向と間取りをきちんと確認してからにしてください。