データ移行は避けられない!?Google Workspaceで容量無制限廃止へ

リモートワーク環境を充実させるために100TBあるファイルサーバを廃止し、Gsuiteをベーシックからビジネスに移行する予定でしたが、突如発表されたGoogle Workspaceのニュースにとても驚きました。

リモートワークが急拡大したことでG Suiteの機能が縦割りで不便だということが露呈し、他社のクラウドサービスに差を付けられたことに焦りを感じたのか、突如Google Workspaceを発表しました。

Google Workspaceで機能がリモートワークに最適化されるのは喜ばしいことですが、ドライブのストレージ容量無制限が廃止されるのは想定外のことで、ビジネスプラン以上の契約をしている企業はデータの移行が必要になりそうです。

全員が慌てる必要なし

突如発表されたG Suiteの無制限ストレージの廃止ですが、従来のBusinessプランに相当するBusiness Standardなら1ユーザあたり2TB、上位のBusiness Plusなら割り当てられます。

Google Workspaceの詳しい情報が公開されていないので何とも言えませんが、Business StandardやPlusはアカウント数×プラン容量となるらしいのですが、それを全員でシェアする形になるとの噂です。

一般的な企業なら1アカウントあたり2TBあれば十分足りる容量だと思いますが、画像や動画を大量に保存するファイルサーバ代わりにしている場合だと、若干不安に感じるかもしれません。

ただ、アカウント数が100の企業なら全員で200TBが使えるはずで、仮に半分の容量を共有ドライブに使用したとしても100TBになるので十分な気もしますが、もしクォータの設定ができなければ少し厄介です。

アカウント数×契約プラン容量を大幅に超えるなら、Google Workspaceに切り替えるまで何らかのストレージへデータを移行する必要がありますが、その後もアカウント数を大幅に減らす場合は気を付ける必要がありそうです。

元々G Suiteのストレージは一日にアップロードできる容量に制限があるので、大容量なファイルサーバとして利用するには無理があり、影響を受ける企業は多くないと思いますが、やはり吐いた唾を吞むやり方は不安を感じます。

悩めるデータの移行先

クラウドストレージはコストや障害発生率が高く万全ではありませんが、オンプレ運用とは違いデータ全消失という重大な事故が発生したとしても、情報システム部門の責任にはならないので、責任逃れするにはとても便利です。

また、中小企業の多くは情報システム部門や専門知識を有するスタッフが不在で、何となく得意そうという理由だけで兼務で管理を任されているのが現状なので、オンプレでサーバを運用するのは避けたいところです。

ただ、AWSやDrop Boxなど大規模なクラウドストレージの利用はとてもコストがかかるので、重要なデータはGoogle Workspaceの共有ドライブに残し、消滅しても問題ないデータはNASに保存するのがおすすめです。

今まで共有ドライブへのアクセスで解決できていたことが、オンプレのサーバにファイルを分散化させた途端に使い勝手が悪くなるので、可能なあらクラウドストレージに収まるようにするのが理想です。

ただ、どうしてもGoogle Workspaceのストレージ容量に収まらないのであれば、さほど重要ではないデータを社内運用するファイルサーバに移行することを検討するのがおすすめです。

これからも使いたい放題のストレージサービスが登場するかもしれませんが、過去に75TBのファイルをアップロードした猛者が原因で制限されたサービスがあるので、飛びつくのは得策ではありません。

おすすめのファイルサーバ

とても大切なデータを保存していて常時稼働を必要とするファイルサーバなら、電源やメモリを冗長化できるデルやHPのサーバがおすすめですが、重要度が低いファイルの一時的な退避先ならNASで十分です。

NASと言うとホームサーバを連想する方もいるかもしれませんが、今や物理サーバや仮想OSのバックアップに欠かせないストレージで、コストを抑えたファイルサーバの構築が可能です。

NASは会社規模やデータ容量に合わせた機種選びが必要になりますが、特に重要なのがサーバで使える機能や使用するディスクの耐久性なので、企業向けモデルを選ぶことが重要です。

無制限で使用できていたオンラインストレージのデータ移行をするには、それなりに大きなストレージが必要になるかと思いますので、RAID6で100TBのボリュームが作成可能な8ドライブベイタイプがおすすめです。

ただし、自社内にファイルサーバを置くということは、レプリケーションしたりバックアップするためのNASを別途用意する必要があるので、イニシャルコストはそれなりにかかります。

オンラインクラウドストレージと比べるとシステム的なコストを抑えることができますが、NASを管理するための人材を確保する必要があることや、データロスのリスクがあることを理解した上で導入しする必要があります。